ラテン語ミサとは?

世界のカトリック教会の共通の言語であるラテン語で捧げるミサです。歌はグレゴリオ聖歌が中心となります。


司祭団入堂(1997年)


(CHRISTUS VINCITの歌声の中、白柳枢機卿様、カルー大司教様を含む12名の司祭団が入場しました。)



このミサを行なう意義

今から三十数年前、ローマで開かれた第二バチカン公会議によって、それまでラテン語で行なわれていたカトリック教会の典礼(主としてミサ)を自国語で行なってもよいということになりました。以来日本のカトリック教会では殆どが日本語のミサになり、ミサ中歌われる聖歌も新しく作曲された日本語の聖歌が主流を占めるようになりました。このことは典礼が分かりやすくなったという意味ではそれなりの成果はありましたが、反面、伝統的な荘厳な雰囲気が失われたという影の部分も生じています。

カトリック教会は二千年の歴史の中で、芸術文化の先導的な役割も果たしており、中でも西暦5〜7世紀に芽生えたグレゴリオ聖歌は、その後の西洋音楽の原点になっています。千数百年の間に育まれた典礼と聖歌はカトリック教会の宝として誇るべきものです。したがって第二バチカン公会議後に作られた典礼の憲法とでも言うべき「典礼憲章」でも、「ラテン語の典礼が基本であり、グレゴリオ聖歌は教会の音楽の中で首位の座を占める。」とはっきり規定しています。この規定があることによって世界共通の普遍性(カトリック)が保たれることになります。

カトリックアクション同志会では、この世界共通の普遍性を日本の教会でも保って行きたいと言う意向に基づいて、1991年より毎年秋に東京の司教座である東京カテドラル聖マリア大聖堂において、白柳枢機卿主司式のもと、ラテン語とグレゴリオ聖歌による荘厳司教ミサを捧げて参りました。

1000人の会衆と100人の聖歌隊による聖歌の響きは全世界の人々と心を合せて平和を祈るにふさわしいものです。


一度このミサに参加されてはいかがですか。

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