Vine Linux インストールメモ

Vine Linuxがapt-getを採用したというので,試しにインストールしてみた.
Vineの良さは,インストールの”楽さ”だと思う.
デフォルトで日本語環境,というのも魅力的.
ネットワークインストールをして,30分足らずで,一応使える状態になった.
Xの設定が自動でOK・・・感動!

まずは,お決まりの"apt-get update"と"apt-get upgrade".
"/etc/apt/sources.list"のサーバリストを,近いサーバに変更する.
この時,どうやら,Vineのバージョン名の前にスペースを入れなければいけないらしい.

rpm     ftp://○.○○..jp/pub/Linux/Vine/apt 2.6/i386 main updates
                                            ^
rpm-src ftp://○.○○.jp/pub/Linux/Vine/apt 2.6/i386 main updates
                                           ^


Xの設定
解像度などX関係の設定は,インストール後"Xconfigrator"で設定できるようだ.
(それでも自分はうまくいかなかったので,直接/etc/XF86Configを編集した.)


そこで,必要なアプリケーションをインストールすることにした.

aptで簡単に入ると思った,が・・・
パッケージ名が分からない.
apt本家(?)のDebianの場合,DebianのWebサイトでパッケージ名を検索できるが,Vineのサイトでは見つけられなかった.
誰か検索サイト(方法?)を知りません??

今後のために,パッケージ名をメモしておく.

Latex
Tex本体:apt-get install tetex
DVIビューア:apt-get install xdvik

GNUPLOT
aptによる入れ方が分からない.
仕方なく,rpmパッケージを探してきた.
フツーに
rpm -Uvh gnuplot-***.rpm
で入れた.


サービスの起動
基本的には,"/etc/init.d/○○ start"で起動できる.
Linux起動時,自動でサービスを開始するには,ファイルを直接書き換える以外に,便利なコマンド"chkconfig"がある.
サービス一覧は"chkconfig --list"で確認できる.
/sbin/chkconfig --level 23 smb on
とすれば,sambaをランレベル2,3で自動で起動するように設定できる.


xon
xonを使うために,xhostで許可を出す. 今まで通り".xinitrc"で指定しようとするが失敗.
なぜだか分からないので,手っ取り早く"/etc/X11/xinit/xinitrc.d/xhosts"を編集.

---------------------------
#!/bin/sh
xhost +
#xhost +localhost
---------------------------

このマシンを使う人は,いろいろ注意してください.


CDからのリッピング
サウンドカードの設定はまだであるが,リッピングを試した.
cdrecord, gogo, gripの三つのrpmファイルを入手,インストール.
起動コマンドは"grip".
初心者でも使用法はよく分かる.
やはりaptによるインストールが上手くいかなかった.

wavファイルからmp3へのエンコードは"gogo FILENAME.wav"で可能.
FILENAME.mp3というファイルを作ってくれる.
その他の引数は,単に"gogo"とするだけで表示される.

その逆(mp3->wav)は"mpg123 --stereo -r 44100 -w out.wav moto.mp3"で可能.
moto.mp3 out.wavというファイルを作ってくれる.
"-r 44100":44100Hz, "-w":出力をwavに設定.


AcrobatReaderのインストール
英語版の本体(linux-505.tar.gz,http://www.adobe.com/products/acrobat/),日本語のフォントパック(jpnfont.tar.gz,http://www.adobe.com/products/acrobat/acrrasianfontpack.html)をダウンロードする.
”tar zxvf ○○”で展開し,インストーラでインストール.


カーネルリコンパイル

Vine2.6をリアルタイム化するため,カーネルリコンパイルを試みる.
コンパイル途中で失敗する.
そこで,「この際バージョンアップも一緒に!」と考え,
Vineのサイトから新しいカーネルを落としてくるが,やはりコンパイルできない.
仕方なく,Linuxカーネルソース(linux-VER.tar.gz)自体を落としてくる.

○/usr/srcに展開すると(例えば)”linux-2.VER”ができるので,
このディレクトリに"linux"でリンクを張る.

○ソースの改造
  1.”/usr/src/linux/include/asm/param.h”:
	”#define HZ 100”を”#define HZ 2000”に変更
  2.”/usr/src/linux/include/linux/timex.h”:
	78行目付近に
	”#elif HZ >= 1536 && HZ < 3072”
	”# define SHIFT_HZ       11”
 の2行を追加.

○”% cd /usr/src/linux”の後,
	”% make menuconfig”,
	”% make dep”,
	”% make clean”
	”% make bzImage”,
	”% make modules”,
	”% make modules_install”を行う.

○”% /sbin/installkernel  VER  arch/i386/boot/bzImage System.map ”
                          ~~~~↑ここは任意の文字
でカーネルインストール.
これで,/bootに新しいカーネルがコピーされる.
それを確認しながら/etc/lilo.confを修正し,
”/sbin/lilo”でliloを更新して終了.


Video
カメラはCreativeのwebcam(USB,ov511)/NTSCカメラ+キャプチャーカード(PCI,BT838)を想定

1.
カーネルのコンパイル時,.configで設定する項目
 ・I2C supportの下を "M"
 ・MultimediaのVideoForLinuxを "M"
BTチップのキャプチャーを使うとき
 ・その下のVideoForLinuxの BT848 を "M"
USBカメラを使うとき
 ・USB supportのUSB Multimedia devicesの下の該当品を "M"
2.
モジュールをロードする.


キャプチャーのテストは,xawtvが一般的.
http://bytesex.org/index.html

ノーマルユーザで起動するには,
/dev/video0 のパーミッションを変更しなければいけなかった.


rshサーバのインストール

1.
インストール
% rpm -ivh rsh-server-0.17-2.4vl2.i386.rpm

2.
設定
/etc/inetd.confの
# shell  stream  tcp     nowait  root    /usr/sbin/tcpd  in.rshd
 ↓
  shell  stream  tcp     nowait  root    /usr/sbin/tcpd  in.rshd

3.
inetdの再起動
% /etc/init.d/inetd restart

/* 本当はsshのみにしたいが,なぜかsshが不調.
  手っ取り早く,一時的にrshを使う. */


Interface社製IOボードLinuxドライバ

1.
取ってきたファイルを適当なところに展開する
(例:/home/hoge/bpl)
% cd /home/hoge/bpl
% tar zxvf bpl0804_i386_011211.tgz
インストール(インストーラの起動)
% ./install
これでインストールされる(/usr/srcにディレリトリinterfaceができる)

2.dpg0100のコンパイル
% cd /usr/src/interface/bpl0804/i386/linux/common/dpg0100/src
% make
dpg0100.oができる
dpg0100のロードは,
% insmod -f dpg0100.o

3.uioのコンパイル
% cd /usr/src/interface/bpl0804/i386/linux/drivers/src
% make
uio.oができる
uioのロードは,
% insmod -f uio.o

4.cuioの実行
% cd /usr/src/interface/bpl0804/i386/linux/setup
% make
% ./cuisetup
"How many processes used with this module?"には適当に答える。10位でよいのでは?


ジョイスティックの使用1
GamePort接続・USBは下記参照

#driver download
http://atrey.karlin.mff.cuni.cz/~vojtech/joystick/

#Driver install
%tar zxvf joystick-1.2.15.tar.gz
%cd joystick-1.2.15
%make jstest
%su
%install -c jstest /usr/local/bin

この手順は,実は次の1行で可能であることが分かった.
#
%apt-get install joystick
%cd /dev
%rm js*
%mknod input/js0 c 13 0
%ln -s input/js0 js0

#Module load(/lib/modules/2.4.19-0vl11/kernel/drivers/char/joystick)
%modprobe joydev <-実際はこれだけで良いようだ
%modprobe ns558
%modprobe analog

サンプルプログラムは
%jstest /dev/js0


ジョイスティックの使用2
for Microsoft Side Winder Force-Feedback2


######### Joystick ###########
*******入力をとるサンプル
サンプル1.
http://www.linuxgames.com/joystick/から
ftp://atrey.karlin.mff.cuni.cz/pub/linux/joystick/joystick-1.2.15.tar.gz
をおとす。
# tar zxvf joystick-1.2.15.tar.gz
# ./jstest /dev/input/js0
でOK.

サンプル2.
http://www.trylinux.com/projects/joystick/
から
http://www.trylinux.com/projects/joystick/gxtest.c
をおとす。
コンパイルは簡単。
% gcc gxtest.c
% ./a.out
でOK.


*********これ以降はforce-feedbackのため
http://madfab.free.fr/ff/から
ジョイスティック用のパッチをダウンロード
http://madfab.free.fr/ff/patch-2.4.19-ff.gz
2.4.18用(http://madfab.free.fr/ff/patch-2.4.18-ff-4.gz)もある。
片方がダメな場合は,もう片方を試してみればよい.
このページにあるとおり、カーネルにパッチをあてる。
/usr/src/linuxにカーネルソースが、/home/hoge/ffにパッチがあるとして、
% cd /usr/src/linux
% zcat /home/hoge/ff/patch-2.4.19-ff | patch -p1
% make oldconfig
% make menuconfig
ここで、まず,INPUT sectionのEVDEV(Event interface support)を"Y"か"m"にする.
と,USB sectionのUSB HID supportの下を選択できるようになる.PIDを"Y"に?。
”Logitec Wingman”とか”Force Feedback”の項目が現れるので,それらを設定.
(これらの項目は、上記パッチをあてないと表示されない)
あとはコンパイル。
参考のため,.configを・・・.config
よく分からないが・・・
 ○アナログのジョイスティックに関する項目はチェックしない
 ○USB関係は多めに"M"ではなく"Y"に
がおすすめ.

% make dep
% make clean
% make bzImage
% make modules
% make modules_install
% /sbin/installkernel 2.4.18ff arch/i386/boot/bzImage System.map
それを確認しながら/etc/lilo.confを修正し,
% /sbin/lilo
でliloを更新して終了.

ジョイスティックを使うときには,関連モジュールをロードする.
(カーネルコンパイル時"M"ではなく"Y"にしておけば必要なし)
% modprobe hid
% modprobe evdev
% modprobe joydev


FFのテストプログラム
・http://madfab.free.fr/ff/gforce-0.3.tar.gz
/usr/local/bin/gforce /dev/input/js0でグラフィカルなのが起動

・http://atrey.karlin.mff.cuni.cz/~vojtech/joystick/
ftp://atrey.karlin.mff.cuni.cz/pub/linux/joystick/joystick-1.2.15.tar.gz
jstestは難無く動く

・http://user.it.uu.se/~johannd/projects/ff/index.shtml
http://user.it.uu.se/~johannd/projects/ff/download/utils/ff-utils.tar.bz2


ジョイスティックをさわってると、
ff-utils2のコンパイル時SDL.hが足りないことがある。
http://www.libsdl.org/
http://www.libsdl.org/release/SDL-1.2.5.tar.gzをとってくる。
(/home/hoge/sdlに落したものとする)
# cd /home/hoge/sdl
# tar zxvf SDL-1.2.5.tar.gz
# cd
# ./configure
# make
# make install




OS起動時モジュールを自動ロード

/etc/modulesに記述するが上手くいかない.
で,/etc/rc.d/rc.localの最後に書き足した.

例:"modprobe joydev"

その他設定

# setup
でいろいろ設定できる.
# Xconfigrator・・・X関係の設定
# netconfig・・・ネットワークの設定