<パーティションの作成> LinuxのブートディスクでHDDのパーティションを切る。 基本領域を3つ、拡張領域を1つ作る。(最大でパーテションは4つ) 1つめにLinix、2つめにWinNT、3つめにWin95/98をインストールし、4つめは データ領域とする。 PlamoLinuxの場合、ブートディスクが1枚だから便利。 1、ブートDiskで起動する。 2、rootでログイン。 3、"M"キーでメニューが表示されるので、"パーテションの作成"を選ぶ。 "基本領域"と"拡張領域"のどちらを作るか聞かれるので、"基本領域"を選ぶ。 大きさを聞かれるので指定する。経験上1つめ(Linux)は1GB未満にしたほうが よい。 パーテション番号はもちろん"1"。 この作業を後2回くりかえす。 Win95/98用の領域はFat16でフォーマットするから2GB以下にする。 基本領域を3つ作れば、次は拡張領域の作成。 前と同様、"パーティションの作成"で、拡張領域を確保、大きさは残り全部にす るとよい。 拡張領域には論理領域をとることになるが、Fat16でフォーマットするから2GB以 下にする。(論理領域のパーティション番号は5からで、4は使わない、と言うか 使えない。) 4、次に、各パーテイションの属性を変更する。 パーティション1、5はLinuxNative、2はOS/2、3はVFATつまりFAT16にす る。 5、これでパーティションの確保&設定は終了。 <Win95/98のインストール> 次にWin95/98をインストールする。 Winのインストールディスクで起動し直し、通常のインストールを行う。 このとき、インストールパーティションは3つめしか認識できないので、何も気 にしなくてよい。 インストールが終れば、Win95/98専用マシンとして使える状態である。 <WinNTのインストール> 95/98と同様、通常のインストールをする。 インストール先は、第2パーティションを選ぶ。 インストーラーは第3パーティションに入れようとするかも知れないので注意す る。 インストールが終れば、WinNT専用マシンとなる。 (起動すればNTが自動的に立ち上がる。) <Linuxのインストール> Linuxのインストールを行う。 このとき、新しいフロッピーを一枚用意しておく。 インストール先は第1パーティション、つまり、IDEのHDDならhda1。 インストールの手順はマニュアル等を参考に。 終りごろの"LILOのインストール"は、必ずFDDにする。 ここで用意しておいたFDの出番である。 インストールが終っても、WinNT専用マシンのままである。 <LILOのコピー> LILOをインストールしたフロッピーを使って、Linuxを起動する。 起動すればLILOのイメージをddコマンドで吸い出す。 dd if=/dev/fd0H1440 of=bootsect.lnx bs=512 count=1 フロッピーのLILOのイメージが"bootsect.lnx"として保存されたので、これをNT から見える所、つまり、95/98の領域にコピーする。 "/dev/hda3"をマウントし、コピーすることになる。 <OS LOADERの設定> NTのOS LOADERからWin95/98およびLinuxを起動できるようにする。 まず、NTのエクスプローラでWin95/98領域を開く。 これができるのは、95/98の領域をVFAT(FAT16)にしておいたからである。 ルートディレクトリにある"bootsect.dos"と"bootsect.lnx"をNTのルートディレ クトリにコピーする。 つぎに、NTのルートにある"boot.ini"の属性を通常に変更し、エディタで編集す る。 具体的な編集結果は以下の通り。 [boot loader] timeout=30 default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINNT [operating systems] multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINNT="Windows NT Workstation Version 4.00" multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINNT="Windows NT Workstation Version 4.00 [VGA mode]" /basevideo /sos c:\bootsect.dos="Microsoft Windows 98" c:\bootsect.lnx="Turbo Linux 3.0J" これで再起動すれば、OS LOADERが起動し、メニューから 95/98、NT、Linuxが選 択できるようになる。
2.日本語入力を可能にする
X起動時、日本語を使えるようにする。自動的にcannaでkinput2を走らせる。 ユーザーのホームの".xinitrc"を編集する。以下の2行を加える。 --------------------------------------------------------------- # Modified by USER kinput2 -canna & ---------------------------------------------------------------
3.Muleの日本語化
常にcannaを使うよう設定する。 ユーザーのホームに".emacs"というファイルを作る。中身は次の通り。 --------------------------------------------------------------- (canna) (define-key canna-mode-map [backspace] [?\C-h]) (define-key canna-mode-map [delete] [?\C-h]) ;; Kanji code (set-default-file-coding-system *sjis*) (set-keyboard-coding-system *euc-japan*) (set-display-coding-system *euc-japan*) (set-default-file-coding-system *sjis*) (setq enable-double-n-syntax t) ---------------------------------------------------------------- これは同時に [backspace]キーや [delete]キーを使えるように設定している。 後半部分ではWindows等で使われるS-JISを採用するよう設定している。
4.Netscapeでの日本語入力を可能にする
検索エンジン等でキーワードを入力する際、日本語化してある必要がある。 ここでいう「日本語化」とは、Netscapeのメニューバーなどが日本語で表示され ているかどうかとは別の話である。 まず、 /usr/X11R6/lib/X11/app-defaults に"Netscape"というファイルを作る。 中身は次の通り。 ---------------------------------------------------------------- *inputMethod:kinput2 *international:True *useStdoutDialog:False *useStderrDialog:False ---------------------------------------------------------------- 次に、/etcの"profile"を修正する。 最後に次の一行を加える。 ---------------------------------------------------------------- XMODIFIERS="im@=kinput2";export XMODIFIERS ---------------------------------------------------------------- ところで、 /usr/X11R6/lib/X11/app-defaults に"Netscape"というファイルを作 ったが、このディレクトリにアプリケーションと同名のファイルを作っておけば、 そのアプリケーション起動時にそのファイルが参照される。
5.マウントの権限
TurboLinuxでは、FDDやCDーROMのマウントはrootに限られている。 ノーマルユーザーにも許可するには、/etcの"fstab"を修正する。
6.MSーDOS形式に変換
Linux上で作成したファイルをMSーDOS形式に変換するには、次のコマンドを使う。 nkf -s FILENAME > FILENAME
7.サービスの停止
起動時自動的に立ち上がる不要なサービスを停止するには、/etc/rc.d/initdの中 のファイル(シェル)を移動する。 Linux起動時は、ここにあるシェルが自動的に実行されるため、実行したくない物 はここから別の場所に移せばよい。 例えば、ここにディレクトリを作り、そこに移動させるのがよいだろう。
8.メニューの編集
X上でマウスの左クリックで現れるメニューを編集するには、ユーザーのホームの ".steprc"を編集する。よく見れば、TurboDeskTopの多くの設定がここでされてい ることが分かるだろう。
9.".xsession"について
ユーザーのホームにある".xsession"は、例えば次のようになっている。 ------------------------------------------------------------- #!/bin/sh if [ -f "/etc/profile" ]; then source /etc/profile fi if [ -f "$HOME/.bash_profile" ]; then source $HOME/.bash_profile fi if [ -f "$HOME/.xinitrc" ]; then source $HOME/.xinitrc fi ------------------------------------------------------------- これは、まず "/etc/profile"を読み、次に".bash_profile"そして".xinitrc"を 読むと書いてある。 例えば先程、".xinitrc"を修正し、X起動時自動的にcannaでkinput2を走らせる 設定をした。 同様に、別のコマンドを書き足せば、別の処理ができる。
10.FDのフォーマットについて
フロッピーを使うには、「物理フォーマット」「ファイルシステムの作成」の順に行う。
fdformat /dev/fd0h1440 物理フォーマット
mkfs -t msdos /dev/fdoH1440 ファイルシステムの作成(msdos形式で)
((続く))