1.はじめに
 何はともあれC++Builderを起動してみる。
初めて起動したときには、なにかややこしい事を聞いてくるかもしれないが、「あとあと役立つよ」というふうな内容なので言われるまま[Yes/OK]を選択する。

 画面最前面にある"Form1"というウインドウは、自分がこれから作るアプリケーションのメインウインドウであり、その上方にあるコンポーネントパレットから"パーツ(部品)"を取り、From1上に配置していく。
左にあるのが"オブジェクトインスペクタ"で、Form上のパーツに機能を持たせたり、種種の設定を行ったりする。Defaultの状態では、Form1のオブジェクトインスペクタが表示されている。詳細はその都度覚えていく。

2.保存
 アプリケーションを開発する際、C++Builder起動後真っ先に行うのは「保存」である。
開発は「プロジェクト」単位で行う。1つのアプリケーションの開発にはソースファイルやヘッダーファイルなどの複数のファイルが必要であり、プロジェクトとはそれらをまとめたものをいう。それらがバラバラにならないよう、「プロジェクト単位」で管理するのである。
新しいアプリケーション開発の際には、新規にディレクトリを作成し、そこにそのプロジェクトのファイルを全て置く。
<作業>
 C++Builderを起動する。
 [ファイル]メニューから[名前を付けて保存]を選ぶと、"Unit1に名前を付けて保存"というダイアログが現れる。保存場所はあらかじめ作っておいたそのプロジェクト用のディレクトリ、名前は任意でよいが、頭文字はUnitを表す"U"にすることをすすめる。
 続いて、"Project1に名前を付けて保存"というダイアログが現れる。保存場所は前と同じで名前は適当に。

3.実行(コンパイル)
<作業>
 ここで試しに[F9]キーを押すか、[実行]メニューの[実行]をしてみる。
しばらくすると、Form1がアクティブになり様子が変わる。実はこの段階ではすでにForm1という、ウインドウだけのプログラムが完成し、実行されているのである。
終了は右上の×を押して終了する。

4.進め方
この後、簡単なサンプルプログラムを作りながらC++Builderの使い方を説明する。

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