建築工事は周知の通り、工事の請負契約は元請業者と消費者(施主)が結びますが、実際の職種は
多岐にわたり、元請業者から協力業者に発注された製品や現場製作作業が多く、現場担当者が作業
工程の一部始終を管理監督することは不可能ともいえます。
又、建築工事の元請業者は施工面での総責任者であることは間違いありませんが、食品の場合と同様
それだけでは通用しなくなってきていると感じます。建築の最終的な仕上がりの良し悪しは、現場管理を
されている元請業者の管理調整はもとより、現場や工場製作段階で直接作業に当たる職方の技能と心
遣いにも大きく左右され、ほんの少しの妥協や気遣いの不足が仕上がりに影響を与えることも少なくは
ありません。このことから、全ての職種に携わる職方を明らかにし責任とやりがいのある環境を整え、優
れた技能と責任感のある職方を評価することで。より質の高い建築をめざすためにトレーサビリティに取
り組んでまいります。
トレーサビリティ推進の目的
1. 可能な限りの生産者責任の追求
2. 生産者の責任感の向上
3. 責任感の向上に伴う技能の向上
4. 優良技能者に対する評価
5. 全ての建築技能者の資質向上
トレーサビリティとは
トレーサビリティとは英語のトレース(Trace)追跡とアビリティ(ability)可能性を組み合わせた言葉で
直訳すると「追跡可能性」という意味を表します。昨今よく耳にするものに、食品のトレーサビリティが
あります。これは、食品の安全性を消費者が知ることが可能なように店頭に並んでいる食品の生産、
加工、流通の過程を明らかにし、消費者に選択する機会を提供しようと考えられたものです。
食品を扱う小売店はこれまでの『当社で扱っている商品は厳しいチェックの上、仕入れを行い店頭に
並べています。』と言ったような曖昧な消費者に対する説明は、もう通用しないと言うことでもあります。
なぜ建築にレーサビリティの必要性があるのか。
株式会社 中井建築設計事務所
Nakai Architect Design Office
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