株式会社 中井建築設計事務所
Nakai Architect Design Office

建築物の定期報告
定期報告の必要な建物

学校、病院、劇場、百貨店、ホテル、マンション、事務所など多くの人が利用する公共性の高い建物で
ある一定規模のものが対象となります。個人が管理する建物で最も関わりの多い代表がマンショで延
べ面積が1,000uを超えてかつ3階建て以上の建物、500uを超えてかつ5階建て以上の建物が対象
となります。
以下の説明は大阪府下の対象となるマンションについて記載させていただきます。


何故そのような報告が必要なのか?

建築物は竣工してから経年変化や、利用形態の変化による増改築、利用状況等年々変化が伴う
ものです。ある一定規模の公共性の高い建物は、こうした変化によって安全性が損なわれないように
1級建築士等の有資格者により定期的に点検を行い行政並びに建物の管理者に状況を把握していた
だく必要があります。
法文上は、建築基準法第12条によって定められています。


どのようなことが点検、報告の対象になるのか?

大まかに言うと構造、防火、非難の安全性の維持管理状況となります。

●構造について

構造物の剥離、脱落、転倒、飛散等による災害を未然に防ぐための点検を行います。

以前に調査した物件
8階の屋上の庇で大きなコンクリートの塊が今まさに剥離脱落しかかっていてその下は
駐車場でした。脱落した塊でけが人が出れば管理者の責任は重大です。オーナー様は
早急に対応していただけました。

防火について

建築基準法では建物を火災から守ったり、火災が発生しても延焼を防ぐような基準が設けられています。
それぞれの機能が適切で維持管理できているかを点検します。

以前に調査した物件
建物の密集しているところで屋根に塩ビのスレートが葺かれている例です。
近隣の火事で火の粉が落ちれば、燃え移ることが予想されます。かなり痛んでいるので、葺き替えの際は、不燃のポリカーボネイト板等にするようにアドバイスさせていただきました。


非難について

階段や通路、非難器具などが火災等の際に安全に非難できるように維持管理されているか点検を
行います。

以前に調査した物件
このマンションはバルコニーに非難用のハッチが取り付けられていますが、写真のように目隠しパネルで全て覆われていて外に出ることができません。
階段は屋内階段が1箇所でエントランスの横にあり、火災になれば逃げる場所がありません。
せめて1階非難ハッチのあるところだけでも目隠しをはずすようにアドバイス
させていただきました。


不備や指摘事項があった場合どうなるのか?

強制的に是正するような制度は現在のところはありませんが、早期発見、早期治療というわけでは
ありませんが、まずは状況を把握していただく事が重要でそれから前向きに改善に取り組んでいただけ
ればこの報告制度の異議があると考えます。


業務を依頼するのに費用はいくらぐらいかかるのか?

弊社ではマンション単一用途で5万円から承っています。複合用途、規模によっては金額はUPします。
これ以外には、提出先によって手数料が発生します。金額は指定された提出先にへお問い合わせください。
又、遠方の場合はその分お客様の負担になりますので地元でご依頼されほうが良いでしょう。


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