植物油や溶剤

 
 ニスは、亜麻仁油(リンシード、亜麻の種が原料)、ポピー油(ケシの種が原料)、サフラワー油(紅花の種が原料)などの油の酸化重合による皮膜や、樹脂類をアルコールやテレピン油(松の油を蒸留したもの)といった溶剤で溶かして塗布してできる皮膜の総称です。油や溶剤はほとんどが油絵の具の材料として用いられてますから、画材店で入手することができます。またアルコールは薬局で入手できます。

亜麻仁油

  亜麻仁油はその名のとおり亜麻の種が原料です。植物性の油のうち亜麻仁油、ポピー油、サフラワー油は酸化により高分子化して固化する性質があります。この性質により塗膜を形成することで、ニスとしての効果を持たせることができます。通常はテレピン油で溶かした樹脂と混ぜて使用します。亜麻仁油の酸化重合を促進するため、加熱や天日干しが行われます。前者をスタンドリンシード、後者をサンシックンドリンシードといいます。 


 
テレピン油とアルコール

 樹脂にはアルコールに溶けるものとテレピン油にとけるものがあります。アルコールもテレピン油も揮発性なのでそれ自体が皮膜を形成するのではなく、あくまで樹脂を薄く展開して皮膜を形成するための溶剤です。アルコールを溶剤とするニスをアルコールニス、テレピン油を溶剤とし亜麻仁油などと混合したニスを油ニスと呼び区別します。アルコールは麒麟血(ドラゴンブラッド)などの染料から色素を抽出するのにも使用します。アルコールにはエタノールとメタノールがあります。実際の製作の現場ではメタノールが使われているようですが、どちらでも使用可能です。

目次に戻る



このページへのリンクはフリーです。 文章および画像の著作権は私に帰属します。無断転載はお断りします
イラストやアイコンの著作権はそれぞれの素材メーカに帰属します