1章:バイオリン制作の概略

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作り方については、全体のストーリを把握しておくことが、制作の局面での判断や工夫につながると思いますので、先にざっと理解しておきましょう。バイオリンを作っていく手順は、概略次のようになります。

1)側板の加工(ブロックの取り付け、センターバウツ、アッパーバウツ、ロワーバウツ、裏板ライニング)

2)裏板の加工(はぎ合わせ、平面出し、外形切りぬき、凹面加工、凸面加工)

3)表板の加工(はぎ合わせ、平面出し、外形切りぬき、凹面加工、凸面加工、F穴加工、バスバー)

4)胴の組み立て(側板と裏板の接着、表板の接着、裏表ライニング取り付け)

5)ネックの加工(木取りと切りぬき、概形の加工、スクロール彫り、糸巻き箱の加工、ネックの整形)

6)胴とネックの組み立て(指板の整形、指板の仮接着、ネック取り付け溝加工、ネックの接着)

7)塗装と仕上げ(下塗り、仕上げ塗り、ネックの本接着、駒の整形、ペグ・テールピース・エンドピンの取り付け)

以上の手順で作業を進めていきます。もちろん、胴より先にネックを先に作ってもいいし、表板を裏板よりも先に作ってもいいのですが、標準的な手順には、それなりに理由もあるので、最初はこの手順に従ったほうがよいでしょう。

各工程で使う工具については、工程毎に説明していくことにします。でないと、自作したり調達しなければならない工具の購入が大変に思えて、制作意欲を失ってしまうかもしれません。必要な工具については、つど用意していくようにしたほうが、工具に関しての心理的な負担は小さくなると思います。また、経済的にも、一度に工具を購入するのは大変だと思います。それに、リーマーなど、特殊な道具が必要になるのは、少し先のことなので、コラムを参考に道具の調達手配をしておいて、さっさと制作を開始した方が、時間の節約になるというものです。道具の調達については、各制作ステップでのコラムを参考にしてください。さて、それでは、制作を開始しましょう

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・・・StudioBeboo編 「バイオリンの作り方」・・・

著者Luthier Beboo

luthier@tim.hi-ho.ne.jp