第1章・・・確率2分の1の現象の偏りについて  確率が2分の1の現象といっても10回や20回の実験ですぐに割合が2分の1に落ち着くというものではない。例えば、1と2の値をとる乱数を発生させて、1の値を取る割合を求める実験を100×20回繰り返したプログラムと結果は、 p1=2; p2=1; → 確率をp1分のp2とする。 kaisuu=100; → 動作の回数を100回とする。  repeat=10; → その100回の動作を10回繰り返すこととする。 i=1; → iは現在繰り返している回数 While[i<=repeat, a[i]=NestList[#+If[Random[Integer,{1,p1}]<=p2,1,0]&,0,kaisuu]; p[i]=Table[a[i][[x]]/x,{x,1,kaisuu}]; → a[i],p[i]は、それぞれ1のでた回数と i=i+1; →その割合を表している。 ] → 10回繰り返すまでこの動作を繰り返す。 i=1; Show[ Table[ListPlot[Table[p[i][[x]],{x,1,kaisuu}] →p[i][[x」]]は、p[i]のx番目の ,PlotJoined->True,PlotRange->{0.3,0.7}      要素を表す。 ,DisplayFunction->Identity],{i,1,repeat}], Axes->True,Frame->True,GridLines->Automatic, AxesLabel->{Kaisuu,P ,DisplayFunction->$DisplayFunction] → p[i]をグラフ化したものを表示 (h1.gif) となり、かなりばらつきがあることが分かる。  これを分析すると、100回では期待値は50回となるはずであるが、多いときでは60回より多く、少ないときでは40回ぐらいとなっている。ここで、この実験を中心極限定理を使い、信頼度95パーセントの範囲を計算してみると、 kaisuu=100; p1=2; p2=1; p3=p2/p1; Solve[((kaisuu*p3-kaisuu*x)^2)/(kaisuu*p3*(1-p3))==1.960^2,x] → xについての方程式 {{x -> 0.402}, {x -> 0.598}} → −>はイコール=を表す    を解く 範囲は0.402 0.3712}, {x -> 0.6288}} → 範囲は0.3712 0.46901}, {x -> 0.53099}} → 95パーセントの範囲は0.46901 0.45927}, {x -> 0.54073}} → 99パーセントの範囲は0.45927 0.4902}, {x -> 0.5098}} → 95パーセントの範囲は0.4902 0.48712}, {x -> 0.51288}} → 99パーセントの範囲は0.48712