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学級活動指導案 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成14年1月29日(火)5校時
中央区立日本橋小学校5年1組
男子17名 女子19名 計36名
指導者 宮 内 有 加
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![]() 「幼稚園すみれ組との交流会の計画をたてよう」 活動内容(1) 話合いの活動
2、議題決定までの経過
(1)議題について
【幼稚園とのかかわり】
本校は、同じ施設内に併設幼稚園があり、運動会や学芸会等、幼稚園と一緒に学校行事を行う機会に恵まれている。また、4年生が柏移動教室に園児と一緒に行って芋掘りをしたり、年長の園児が3学期に1年生の授業の様子を参観したりするなどの交流も行われている。
しかし、高学年児童が園児と直接かかわる機会は、これまでなかなかもたれてこなかった。5年の児童にとって、年長の園児は、来年度1年生として入学し、6年生になったら直接かかわることの多い子どもたちである。「もうすぐ6年生。これからは、自分たちが日本橋小学校の最高学年として、下級生の面倒をみるんだ。」という高学年としての自覚を高めるためにも、幼稚園すみれ組と交流をする機会をもちたいと考えていた。
【総合的な学習の時間にふれ合いの場を作る】
総合的な学習の時間に、十思小プール跡地の水田で、米作りにチャレンジするという活動を学年で行ってきた。そして、秋にうるち米7sともち米を2合半ほど収穫することができた。そこで、収穫したもち米を幼稚園にプレゼントし、幼稚園のもちつき大会で使ってもらったらどうかと子どもたちに提案した。苦労しながら育てた米だけに、中には、「え〜、あげちゃうの。自分たちで食べたい。」と発言する児童もいた。しかし、自分たちで食べるにはあまりに量が少ないこと、また、幼稚園の子が喜んでくれればいいではないかと言った発言もあり、もち米を幼稚園にプレゼントすることになった。
そこで、5年生が幼稚園すみれ組の子どもたちに籾すりを教える交流の場を1時間設定することにした。交流会を行うにあたり、事前に招待状や園児の名札を作成し、すみれ組に届けた。そこで初めて園児と対面したが、事前に顔あわせをしたことにより、交流会当日に向けてさらに意欲が高まることにつながった。
交流会当日は、人数のバランスもあり、前半を1組、後半は2組と時間設定して行った。5年生2〜3人に園児1人の割合でグループを作り、籾すりの仕方を教えてあげた。はじめは互いに緊張した様子も見られたが、徐々に会話も生まれ、楽しそうに活動することができた。「こうするといいよ。」と手を添えながら教えたり、「上手!上手!」と優しく声をかけたりする等、年少者とのかかわりを通して、相手を思いやる心が芽生え、上級生としての自覚が高まることにもつながった。(資料1)
この時間には、籾すりをすべて終えることができなかったため、残った分を5年生全員で籾すりし、精米して、後日すみれ組に届けに行った。すると、すみれ組のみんなから手話の歌をプレゼントしてもらった。5年生からも、「私たちも歌をプレゼントしたい。」という声があがり、学芸会で歌った「愛をありがとう」をお礼として歌った。思いがけず、交流の場をもつことができた。
その後、幼稚園のもちつき大会が行われ、今度はすみれ組から5年生全員にお餅とメッセジカードをプレゼントしてもらった。思いがけないプレゼントに児童は大喜びした。お餅のお礼に、一緒に籾すりをした園児宛にお礼のメッセージを書き、後日届けに行った。(資料2)
【3学期の議題選定】
3学期に入り、今学期の学級活動の計画をたてた。3学期に取り組みたいこととして、次の5つが議題案として出された。
・幼稚園との交流会(お餅をもらったお礼にすみれ組さんを招待して交流会をしたい)
・5年生さよならの会(5年生最後にクラスみんなで思い出の会をしたい)
・チャレラン大会(いろいろな記録に挑戦して5の1のチャンピオンを決めたい)
・クラスの旗・歌作り(クラスの歌や旗を作りたい)
・1年間の思い出新聞作り(1年間のクラスの思い出を新聞に作りたい)
1年間の思い出新聞作りは、新聞係が中心になって作ることになった。クラスの歌・旗については、6年生に進級してから作った方がいいという意見と5年生の記念に作りたいという意見に分かれた。しかし、限られた時間の中で何を優先するかという点から、6年生へ先送りすることになった。そして、3学期の取り組みとして、幼稚園との交流会、チャレラン大会、5年生さよならの会の順で取り組むことに決定した。
【学年としての取り組み】
総合的な学習の時間に園児とふれ合ったことがきっかけとなり、5年1組の学級活動の議題案として、すみれ組との交流会が取り上げられることになった。しかし、これまで学年で一緒にすみれ組と交流してきた経緯から、「5年1組だけがすみれ組との交流会をしていいのか」と児童に投げかけ、今後の取り組みをどのようにしたいか考えさせた。「これまでも2組と一緒に取り組んできたので、交流会も2組と一緒に行おう。」ということになり、代表児童が2組に提案することになった。
2組では、1組の提案を受け、学級会で話合いをもった。話合いの結果、幼稚園との交流会を行うことは全員一致で決定した。しかし、1組と2組が一緒に交流会を開くことについては意見が次のように分かれた。
賛成派
・少人数よりも大勢でやった方が楽しい会になる。
・2クラス一緒にやった方がいろいろなアイデアが出る。
・別々に交流会をしたら、幼稚園の子に1組と2組が仲が悪いと思われる。
・5年生として一緒にやりたい。
反対派
・5年生全員では、人数が多くて危険である。
・幼稚園の子に自分たちの名前を覚えてほしいから、5年生全員では多すぎる。
・1組と2組が別々に会を開いた方が幼稚園の子は2回楽しめる。
・すみれ組は16人しかいないので、籾すりの時も2クラス一緒は無理で時間をずらして やった。
2組では、話合いの結果、もっとすみれ組の子と仲良くなりたいということを優先し、今回は1組・2組別々に交流会を行いたいという結論に至った。
そこで、2組からの提案を受け、今回はクラスごとに別々に交流会を行うことになった。幼稚園の先生方にも、子どもたちの趣旨を伝え、2月下旬に2回交流会をもつことに了承してもらった。
![]() (2)本議題で期待する学力
【計画力】・・・見通しをもった計画を立てる
5年3学期の段階として、これまでの経験を生かし、見通しをもって活動計画を立てさせたいと考えた。そのために、まず、3学期の学級活動の計画を話し合う場を設け、長期的な活動の見通しがもてるような手立てをとることにした。また、交流会の日時が決定しているため、交流会までのスケジュールを示し、具体的な活動計画を立てさせるようにした。更に、2時間の話合いで、会の計画を立てるはどうしたらよいかと投げかけ、あらかじめ原案を作成して話合いに臨むことになった。
【発想力】・・・話合いのめあてを大切にしながら交流会にふさわしい内容を考える
班ごとにクラス全員で原案を作成したいという子どもたちの思いを大事にし、事前に1時間、班ごとに交流会の内容を相談する時間を設けることにした。そこで、ブレインストーミングの発散思考の手法を活用して、交流会でやってみたいことをできるだけたくさんアイデアとして出させるようにした。(資料3)
その後、たくさん出されたアイデアの中から、交流会のめあてにふさわしいものにしぼって内容を考えさせるようにした。
【企画力】・・・交流会のプログラムを工夫してプロデュースする
班ごとに考えた交流会の内容を他の友達に伝える手段として、1枚の企画案にまとめて提案するという方法を子どもたちに提案した。企画案を書くのは、今回が初めてであるため、教師が企画案に必要な項目を示し、その項目にそって作成するようにした。
【プレゼンテーション力】・・・自分たちの主張をズバリと伝える
本時の話合いでは、全部で9つの企画案が提案される。したがって、短時間で自分たちの案を紹介しなければならない。そこで、細かい説明等は、企画案をあらかじめ読んで話合いに参加するようにし、自分たちの企画のセールスポイントを印象深くプレゼンテーションできるように工夫させたい。
【受容力】・・・友達の考えのよさを認め、取り入れる
本時の話合いでは、自分たちが考えた企画案を大切にしつつも、他の班の企画案のよさを考えながら聞くことを大切にしたい。そして、話合いのめあてにふさわしい交流会にするために、それぞれの考えのよさを生かしながら、交流会の流れを決定していきたい。
3、児童の実態
(1)学校生活全体における実態
5年にクラス編成替えがあり、4月よりスタートしたクラスである。1学期は4年までの人間関係のつながりが強く、それまでの仲良しグループで行動することが多かった。クラスの6割の児童は乗り物を利用しての通学である。したがって、クラスの友達とは学校だけのかかわりとなりがちで、新しい人間関係を築くまでに時間がかかってしまう。このような実態をふまえ、学級活動の時間を学級経営の核に据え、クラスみんなで協力して話し合ったり実践したりすることの楽しさを味わうことができるように取り組んできた。
しかし、学級としてのまとまりを大事にしつつも、クラスの枠にとらわれずに、学年の人間関係も大事にした学年経営を心がけるようにしてきた。今でも互いのクラスに自由に行き来しており、クラスの枠を越えて仲がよい。男女の仲もよく、休み時間に一緒に遊ぶ姿が見られる。
また、本当はやってみたいという気持ちがあるのに、なかなか自主的に取り組めない消極的な面が見られた。「学校は社会に出る前に多くのことを体験し、たくさん失敗するところ」と主張し、何事にも積極的に挑戦することを奨励するようにした。結果よりも過程を大事にして頑張りを認め、自信がもてるように励ますことを心がけてきた。2学期に行った学芸会では、一人ひとりが自分の力を出し切って精一杯演技することができ、大きな自信につながった。このことがきっかけとなり、様々な面で積極的に取り組む姿が見られるようになってきた。
5年の3学期を迎え、「来年は、自分たちが日本橋小学校の最高学年として頑張らなくてはいけない」という自覚も徐々に高まりつつある。これから、代表委員を中心に学年全体で6年生を送る会の準備を進めたり、たてわり活動や委員会活動等での引き継ぎを通して、更に「最高学年6年生になる」という自覚を高めていきたいと考えている。
(2)学級活動における実態
学級活動(1)の時間については、「自分たちのクラスをよりよくするために、自分たちで問題を見つけ、話し合って解決したり、係の仕事をしたり、集会を行ったりしていく時間」として位置づけ、子どもたちの自主的な活動を促している。より楽しいクラスにするために、自分たちの思いを実現できる時間としてとらえ、楽しみにしている児童が多い。これまでの取り組みを通して、計画・実践・ふり返りのサイクルが大切であることに気付き、以前の経験を次の活動の中で生かしながら取り組めるようになってきている。
@話合いの活動
《議題について》
4月当初に「議題」について説明し、クラスみんなで話し合いたいことをいつでも自由に「議題カード」に書いて、学級活動コーナーに掲示するようにしている。しかし、あまり積極的に「議題カード」が書かれることがなく、日頃の子どもたちのつぶやきから「そのことを議題カードに書いてみたら。」と声をかけたり、給食の時間に学級会で話し合いたいことを班ごとに相談する時間を設けたりして、自分たちから議題が出せるように働きかけてきた。
これまでに話し合ってきた議題の多くは、学級集会の計画を話し合う議題や代表委員会から提案された議題が多い。(資料4)今後は、自分たちの生活を見直し、学級をよりよくするために学級の諸問題に気付く目も育て、議題の幅を広げていきたい。
《司会グループと計画委員会について》
5年の最初に、4人1組の司会グループを作り、輪番で司会進行を行うようにしてきた。司会・記録等の役割分担は、各グループに任せ、自分たちで相談して決めている。
これまでに司会グループの仕事をしてきた経験があまりないという実態をふまえ、誰もが自信をもって取り組めるように「司会カード」を自由に活用できるようにしてきた。話合い活動を積み重ねていく中で、徐々に司会進行に慣れてきたが、今でも「司会カード」に頼って進めているグループもある。しかし、司会グループ内での教え合いや、司会グループが困っている時には、進行を助ける発言が積極的に出されるようになり、みんなで助け合いながら進めていこうとする姿勢が見られるようになってきた。司会グループも2巡目なので、徐々に「司会カード」なしで進めることができるようにしていきたいと考えている。
学級会の事前には、司会グループと打ち合わせを行い、役割分担や、議題、話合いの柱、めあての確認等をしている。そして、議題、提案理由、話合いの柱、めあてを短冊に書いて学級活動コーナーに掲示し、学級会の事前にクラス全体に知らせるようにしている。
2学期に入り、議題によっては、事前に原案をたてて話合いに臨むことも行っている。これまでの話合いの経験から、原案をたてておくことの大切さにも気付き始めているので、司会グループとしての役割から、徐々に計画委員会の組織作りへ移行していきたいと考えている。
《話合いの様子》
1学期の「学級開き集会」の話合いでは、「5年1組が仲良しの楽しいクラスになる会にしよう」を話合いめあてとし、みんなが楽しめるようにゲームやルールを工夫した。この集会は、クラスみんなで協力して1つの会を創り上げることの楽しさを味わう第一歩となった。
2学期は「転入した友達の歓迎会」や「健康学園に行く友達の激励会」の話合いを通して、転入生や転校する友達の立場にたって会の計画をたてることの大切さを学んだ。同様に「6年生を送る会」の話合いでも、「お世話になった6年生に感謝の気持ちと素敵な思い出をプレゼントしよう」をめあてとし、めあてを大切にして話し合いをすることができた。これらの話合いは、自分たちが楽しむだけでなく、相手に喜んでもらえるようにするにはどうしたらよいかということを考えるよい機会となった。そして、相手の喜びは、自分たちの喜びにもつながることを体験的に学ぶことができた。
また、「日本橋祭りの5年1組のゲーム」についての話合いでは、実行委員会を組織し、原案を作成して話合いに臨んだ。この話合いを通して、見通しをもって計画的に活動計画をたてることの必要性を学んだ。限られた時間の中で効率よく話合いを進めていくには、あらかじめ原案を作って話合いに臨むことが必要であることに気付き、今回の話合い活動の中でもその経験が生かされている。
これまでの話合い活動を通して、徐々に発言者が増えてきている。また、人間関係ができてくるにつれ、本音を出し合って意見を出し合う姿が見られるようになってきた。これまでは、反対意見が出されると、すぐに自分の意見を譲ってしまう傾向が見られたが、最近では納得がいくまで互いに意見を交換し合う等、活発に話し合うことが多くなってきている。反面、なかなか時間内に話合いが終わらないという新たな課題も出てきた。意見が分かれた時に、互いが納得できるようにするには、どのようにまとめていくかということがこれからの大きな課題である。
(2)集会の活動
これまでに「学級開き集会」「Hさんの歓迎会」「Kさんの激励会」「5年1組年わすれ集会」の4つの集会を経験している。「Kさんの激励会」以外の集会は、いずれも自分の希望を生かして、全員がそれぞれの係に所属し役割をもって取り組んだ。また、放課後は友達と一緒の時間を持ちにくいという児童の実態をふまえ、準備の時間も1時間あてるようにしている。最初の集会では、準備が間に合わず、集会の最中に慌てて準備をしている係もあった。しかし、この時の失敗経験を生かし、時間内に準備が終わらない係は、休み時間も声をかけ合って事前にきちんと準備をして取り組むことができるようになってきた。
また、集会活動の経験を重ねていく中で、各係ごとにアイデアを出し合い、工夫して活動する姿が見られるようになってきた。学級会では、会のプログラムをどうするかの話合いが中心となるため、ゲームのルールや進め方等は各係に任されるところが大きい。2学期末に行った「年忘れ集会」では、これまでの経験を生かして様々な工夫が見られた。「震源地はどこだ」のゲーム係は、会がスムーズに進行できるように当日の座席を事前にくじ引きで決めて図に示しておいた。また、震源地役や当てる役は、くじ引きボックスの中から名前を引いて決める等、みんなが楽しめるようなゲームの工夫も見られた。実践後のふり返りの時間を大事にしてきたことにより、次の活動に生かす工夫が見られるようになってきている。
![]() 集会活動では、話合い・準備・実践・ふり返りを一連の活動ととらえ、この流れを大切にして取り組んでいる。しかし、「Kさんの激励会」は、急に健康学園に行くことになったKさんを激励するために、Kさんには内緒でこっそりと準備を進めることになった。学級会は開かずに実行委員会が中心となって、休み時間に計画をたてて準備を進めた。そして、短期間に協力して準備し、自分たちの力でこの会をやり遂げることができ、大きな自信につながった。しかし、クラス全体で共通理解を図ることができなかったために、スムーズに進行できない面もあり、皆で話し合うことの大切さを改めて実感した。
このように、集会を成功させるためには、よく話し合ってしっかり計画をたてることや責任をもって自分の役割を果たすことが大切だということを学んできている。また、集会を通して、みんなで力を合わせて1つの会をやり遂げる楽しさも味わってきている。 |
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これまでの話合い活動や集会活動を通して、次のような実態が見られる。
◎ほぼ定着している ○育ってきている ◇新しく見られる芽
(3)係の活動
4月より、当番活動と係活動を分けて活動に取り組んできた。決まった仕事を行う係は、当番として位置づけている。一人一役とし、自分がすべき仕事を責任をもってできるようにするために、誰が何をするのか明確にしている。現在の当番は、次の11である。
・黒板 ・整列 ・掲示 ・整頓 ・配り ・出席カード ・リサイクルボックス
・図工 ・理科 ・音楽 ・体育
係活動は、クラスをより楽しくするために、自分はどんなことができるか、どんな活動をしたいか考え、工夫して活動に取り組むことをねらいとしている。したがって、人数の調整は行わない。しかし、1人しか希望者がいない場合は、関連する他の係にうつってもらうようにしている。また、人数が多い場合には、同じ係を複数作ることもある。
活動時間を保障するために、学級活動の時間を月に1時間程度、「係活動相談タイム」としてできるだけ設けるようにしてきた。本来であれば、毎週決まった曜日の朝の時間を係活動の時間として位置付けることが望ましいが、朝の時間が朝会や集会などでほとんどとれないという本校の実態から、学級活動の時間の中から係活動の時間にあてるようにしている。
活動を活性化させるための手立てとして、係からのお知らせコーナーを設けている。「ありがとうカード」や「お願いカード」を掲示したり、お知らせや新聞も自由に掲示できるようにしている。「ありがとうカード」や「お願いカード」は、相互評価して、自分たちの活動をふり返る際に活用している。また、見通しをもって、計画的に活動に取り組む力を育てるために、月ごとの「係活動計画カード」を活用している。
3学期の係名と主な活動内容は、以下の通りである。
4、研究主題との関連
高学年分科会の基調提案の中に、分科会主題を具現化するために、以下のような子どもの姿をめざすことが示されている。
そこで、次のような手だてを考え、研究テーマに迫ることにした。
●学級目標の意識化
どんなクラスにしていきたいのか、一人一人の思いが生きるような話合いの場をもって学級目標を作ることにより、よりよいクラスにしようとする意識を育てる。また、学級目標を掲げることにより、目標を意識して生活できるようにする。
●係活動の活性化
係活動を通して、楽しい学級生活を自分たちの力で創っていこうとする意識を育てる。
●学級活動コーナーの活用
議題、提案理由、話合いのめあて、話合いの柱を学級活動コーナー掲示することにより、学級会までに自分の考えをもって参加できるようにする。また、話し合って決まったことを学級活動コーナー掲示することにより、自分の役割を意識できるようにする。
●話合いのめあてを作り、議題を共有化する
議題に対する一人ひとりの思いを確認して話合いのめあてを作ることにより、提案理由を学級共通の課題として話合いができるようにする。
●学級活動カードの活用(ふり返り、相互評価) (資料7)
一連の活動の中で、ふり返りの場を持つことにより、自分自身の問題や集団としての問題を見つけ、次の活動へ生かすことができるようにする。また、自分自身や友だち、クラスのよさに気づく目を育てるために、相互評価カードに友達のよさを書いて交換することにより、互いに認め合い、高め合う人間関係が築けるようにする。
●話合いの記録カードの活用 (資料5)
評価項目を明確にして話合い活動の記録をとることにより、一人ひとりの発言のよさを 具体的に見取り、終末の助言で取り上げるようにする。
●スターカードの活用
話合いの終末において取り上げた子どもの発言や行動などを「スターカード」に書いて掲示することにより、学級会の進め方や解決の方法などを学級全体に広める。 (資料6)
5、議題決定から本時までの経過
![]() 6、本時の活動
(1)ねらい
○話合いのめあてを大切にし、幼稚園すみれ組との交流会の計画を立てることができる。
○互いの考えを認め、よさを生かしながら話し合うことができる。
(2) 展開
(3)評価
![]() ○互いの考えを認め、よさを生かしながら話し合うことができていたか。
(4)今後の活動
2月5日(火)5校時 学級活動(1)「幼稚園すみれ組との交流会の計画を立てよう」
柱@どんな仕事があるか 柱A役割分担を決めよう
2月12日(火)5校時 学級活動(1)「幼稚園との交流会」の準備
2月18日(月)3校時 学級活動(1) 実践活動「幼稚園との交流会」
資料 「学級活動の経過」
今年度の学級活動の取り組みは、以下の通りである。
※活動内容(2)については、上記に示した内容以外にも指導すべき内容は必要に応じて朝の 会の時間などで取り上げ、指導に当たってきた。
資料 「スターカード」
9.児童の実態と教師の思い(略)
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