ぬくもりがあれば

「うー、さみぃ〜。日が落ちるのも早くなったし、だいぶ寒くなってきたよな。」
「あぁ」

ほんの少し白い息を吐きながらサンジは自分の両腕をさすり、バスの時刻表を覗きこむ。

「あ〜、しばらく来ないか・・・どうする?次のバス停まで歩くか?」

キラキラと金色に輝く髪は、夜の暗闇の中にいてもその美しさを損なうことはない。
そんなサンジを眩しそうに見つめていたゾロは無言でベンチに腰掛ける。

振り向いたサンジは「あぁ、そう、待つのね」という顔をして内ポケットからタバコを取り出し火をつけた。
一口目は思い切り吸い込み、大きく煙を吐き出すと少しだけ身体の中が温まる気がする。
それでも、まだ、寒さを感じてしまうから、何か気を紛らわす事でもないかと考える。

「なあ、明日の誕生日は何が食いたい?リクエストに答えちゃうぜ?」
「・・・・・」

ボソボソと小さな声が聞こえるが何を言ってるのかさっぱりわからなかった

「あ?聞こえねぇ。何だって?」

眉間にシワを寄せてベンチに座ったゾロを見下ろすと、少しだけ口元をほころばせたゾロが、ちょいちょいと
自分の隣を指差す。

「はいはい、隣に座れってことね・・・で?何・・・うわっ」

ゾロの隣に腰を下ろした途端、コートの中に抱き寄せられて、ふわりと暖かくなる。

逞しい胸に押し付けられた小さく形のよい頭にゾロの唇が寄せられる。

もっとすごいことだってしてるのに、こんなことにも慣れることができず、顔だけでなく耳まで熱くなる。
小さな呟きだけれど、触れた場所から骨を伝って届けられた言葉に更に身体は熱くなる。




「お前がいれば、それでいい」







ちょっとキザすぎるのと
画力の無さで表現しきれていないのが
かなり恥ずかしいのですが
2人のラブラブぶりを描きたかったんです〜

でもって、ゾロ様!はっぴぃばーすでーvv

お誕生日当日に間に合わすように1度仕上げたはずだったのですが
何故か何処にもデータが保存されて無くって
慌てて塗りなおしたので見苦しい所がいっぱいですが
ご容赦ください。
愛情だけはいっぱい注がせていただきました!

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