クリスマスの贈り物 〜闇〜

恋人たちの夜









 長い1日の終わりに

 ようやく2人きりの

 恋人たちの夜が始まる









 「ゾロ来いよ。」

 サンジは上目づかいに頬を赤く染め、瞳を潤ませながら俺を誘う。

 吐息は熱く、俺は一点に集中する熱を抑えることができない。

 うっすらと笑う口元に目が吸い寄せられ、俺は顔を近づけていった。

 サンジの唇を俺自身のそれで覆い、舌を差し込み絡め取り吸い上げる。

 「うんん・・・・・ぅん・・・・・はぁん」

 開放した唇から腰に来る喘ぎが漏れる。

 「ちっ」

 (こいつを抱くのに余裕なんかちっともありゃしねぇ。)

 ズボンの中の物は自分を主張し張り詰めて痛いくらいだ。
 すぐにでもサンジの中に沈んで、快感だけを追いかけたい。
 それでも、サンジに辛い思いをさせたら意味がない。
 2人一緒じゃなけりゃ駄目だ。

 はやる気持ちをおさえ、サンジのシャツの裾をズボンから引き抜き、胸をあらわにすると淡く色づく蕾に口づけた。
 舌で押しつぶし、転がすように舐ると赤く充血し硬く立ち上がってくる。

 「やぁ・・・」

 「やじゃねぇんだろ?ここ弄られんのが好きなんだよな・・・。」

 じっとしていられない快楽にサンジの腰がうねる。

 (感度のいい身体をしてやがる。)

 滑らかな白い肌に赤い花が咲いていく。

 舌で愛撫を続けながら、サンジのズボンを脱がす。
 邪魔な下着も一緒に引き抜くと、やつの果実はすでに上を向いて立ち上がっていた。
 先走りの雫を流している果実を握り、緩急をつけて擦り上げる。
 グチュクチュという卑猥な音が、乱れた呼吸と重なり室内を満たす。

 「あん・・・・・はぁぁ・・・・・ぁあ・・・・ぅん・・・・」

 やわやわと揉みしだいていると、じれったいのかもっと快感を得たくて自ら手を伸ばしてくる。
 その腕を押さえ、俺は自分の怒張した物をチャックを下ろしたズボンから取り出し握らせた。
 おずおずと俺の物を上下に動かすが、自分の快感を追いかけるのに精一杯でこちらには集中できない。
 それでも、こいつの手が触れているということだけで俺の物は固く張り詰め更に形を変えてゆく。

 更なる刺激が欲しくて揺れ動くサンジへ、ご褒美とばかりに果実への愛撫に力を込める。


 「ああぁぁ・・・もぉ・・・だ・め・・・・で・・る・・」

 「いけよ」

 耳元に吐息を吹きかけながら囁く。

 「やあぁぁぁ・・・・・」

 その声に反応したように、サンジはビクビクと身体を震わせるとゾロの手のひらに白濁した液を放った。

 はあはあと胸を上下し弛緩したサンジの身体をうつ伏せにし、腹の下に枕を入れて尻部を突き出したようにする。
 その中心で硬く閉ざされた蕾を、サンジの放ったもので濡れた指で押し開き、潜り込ませた。

 「ぐっ」

 サンジの中はきつく、俺の指に吸い付くように絡みついてくる。
 何度やってもバージンのようにキツイままで、中を傷つけないようにするには、俺の太さに耐えられるように時間をかけて慣らすしかな い。
 サンジの感じる好いところを探り出すために指を中でゆっくりと動かしていく。
 ある1点に触れると背中を弓なりにして教えてくれる。

 「あ・・・・」

 しつこいほどにそのポイントを集中してこすり上げる。

 「あぁぁぁ・・・は・・・・・・・・・んっ」

 キレイに浮き出た背骨を上から下まで舌で辿る。

 「はあぁぁ・・・・ん・・・」

 どこを触られても快感に変わるこの身体が愛しすぎて。
 下を向いてシーツを握り締めるサンジの顔を上向かせ後ろにねじ向かせると深く唇を貪った。

 こいつの体は麻薬だ。
 一度味わうと忘れられなくなる。
 ああ、ちがうな。
 身体が、じゃなく、こいつ自身が、だ。
 俺は、もうコイツ無しでは生きていけないのかもしれない・・・・・・。

 中で指をかき回し刺激を与え続け、その指を1本から2本、2本から3本へと増やしていく。
 腰が揺れ動き、後ろの蕾はひくひくと蠢いて俺の指を飲み込んで締め付ける。

 「はぁ・・・はや・・・・く・・・」

 かすれたサンジの声が艶を帯びて俺を誘う。

 傷つけたくないから、慣れるまでは我慢しようと思うのに、いつもここで我慢が利かなくなる。
 指を引き抜き、俺の怒張しきったものを埋めてゆく。
 負担をかけないように、ゆっくりとサンジの中に全てを沈める。

 「んんんん・・・・クッ・・・・・はああ」

 「キツッ・・・・・・奥歯をかみ締めるな。口開けろ。」

 痛みを耐えるかのようにかみ締めた口を開かせ、自分の太く節くれだった指をサンジの口に差しこむ。

 「なめろ」

 口に意識を集中させて意識を痛みからそらし、舐められて濡れた指を口から胸の蕾へと移動する。

 「や・・・・はん」

 濡れた指が赤く硬くなった胸の蕾をかすめる度に、俺を銜え込んだ後ろの蕾がヒクヒクと俺自身を締め付ける伸縮を繰り返す。

 「くっ」

 俺の限界も近い。

 前の果実を触るとそこはすでに腹に付くくらい立ち上がっている。
 軽く握り何度か上下にこすると、しだいに腰が揺れ動いてくる。

 「ん_____ん・・・・・・・はぁ・・・・・・・ぁ」

 「動くぞ」

 サンジの耳元に濡れた声で囁くと、ビクビクっと身体を震わせながら微かに頷いた。
 妖しく揺れ動くサンジの腰を掴み、ギリギリまで引き抜き、また最奥まで叩きつけるように挿入する。

 白く愛しい体。

 後ろから覆いかぶさり抱きしめるように。

 もうお前を自由になどしてやることはできない。
 俺だけの愛しい存在。
 大切なのに 愛するこの行為は お前を傷つけるだけなのかもしれない・・・・・。
 それでも・・・・そうだとしても・・・・・辞めてなんかやれない。


 いいように貪り、食い尽くすまで野獣と化して腰を前後に動かし続ける。

 まだだ、まだ足りない。

 もっと

 もっと

 俺を感じろっ!!

 もっと!!

 もっと!!


 「あっ・・・・・・ぁ・・・・・・ぁ・・・・・・ぁ・・・・・・・ぁ・・・ゾ・・・・・ロッ・・・・・」


 もっと

 もっと

 お前の中に

 何度も

 何度も

 俺を

 注ぎこむ!!

 「サン・・・・ジ!!」


















 「すまん、またやっちまった。」

 脱力して力の入らない身体を抱きしめる。

 「ほんと、お前って自制がきかないよな・・・・・。やめろって何度も言ったのに・・・・・。」

 一晩中泣かせて喘がせたサンジの声は掠れていて色っぽい。
 夕べからの何度かの行為で、もうこれ以上無理というサンジを、それでも抱き続け 意識を無くすまで止められなかった。

 「わりぃ・・・」

 「次の日に仕事がある時は気を失うまでやらないって今度こそ約束しろよ。」

 「ああ。」

 多分・・・な。いつもそうは思うのに駄目なんだが・・・。

 「ぁん・・・・・・って言ってるそばから、何だよこの手は!!」

 腕の中に納まるサンジのあまりの艶っぽさに我慢できなくて、なめらかな尻を微妙な力加減でなで、昨夜からの行為でまだ敏感な後ろ の蕾に刺激を与えた。

 「いや、手が勝手に」

 「やっ・・・・んん・・・・やめろってば。」

 そそられるいい声だが、ちょっとウルサイので塞いでしまうか。

 サンジの上にのしかかり、顎に手をかけ強引に口付ける。

 息が上がり力の抜けたサンジの耳元に囁く。

 「クリスマスプレゼントって25日の朝見つけて、喜ぶんだよなあ。夕べはイブで前夜祭。で、これからが本番ってことだよな。」

 驚きに見開かれた大きな瞳も

 あきらめたように目を閉じるしぐさも

 優しく包み込むような極上の微笑みも

 全て

 俺への最高の__________クリスマスの贈り物









 Fin


「便利屋ゾロサンシリーズ サンジがウソップと一時的に仕事を組むコトになって、
それがなかなかイイ感じに解決して、ゾロがヤキモチ妬いてボスナミに八つ当たり。
当然返り討ちにあってそれを見ていたサンジが「仕方ねェなァ」と誘い受けの18禁」
というリクエストにお答えした作品・・・・だったはず。


ゾロ視点のHは果たして成功だったのか・・・・
やはり、サンジ君サイドにしておいた方が無難だったかも?
そんな反省もありますが、なんとか幸せな2人を書く事ができて良かったです。
しかしリクに答えられてるのは「誘い受けの18禁」ってとこだけ?!
わーんごめんなさいっ!!でも、闇がはいったからいいよね?駄目?
ってゆうか遅筆すぎだって!!
つ 次は、頑張りますっ!!




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