2004年7月15日(木)6:30
        16日(金)1:00
会場:横須賀市文化会館
 前進座公演

☆スタッフ
☆キャスト
☆あらすじ  
「嵐圭史さんの講演と朗読会」 
☆観劇会当日の様子 
☆運営のまとめ 
☆感想文集 


★スタッフ
原作 山本周五郎
脚本 田島栄
演出 十島英明
美術 織田音也
照明 寺田義雄
効果 田村 悳
殺陣 岡本隆史
舞台監督 東 恒史
制作 内藤克巳

           
★キャスト
新出去定(赤ひげ) 
嵐圭史
保本登 
高橋佑一郎
まさを 
丸山貴子
松平壱岐守 
山崎竜之介
平吉 
小佐川源次郎
五郎吉 
志村智雄

治兵衛 
津田恵一
森半太夫 武井茂 佐八 
山崎辰三郎
おけい 
前園恵子
津川玄三 
益城宏
竹造 
柳生啓介
井田五庵 松涛喜八郎 おたね 横澤寛美 ちぐさ 
古田みち世
お杉 
江林智施
おなか 
北澤知奈美
おゆみ 
浜名実貴
おきぬ 永井多津子 小姓 
寺田昌樹
お雪 
高柳育子
与平 
又野佐紋
忠治 
石田聡
お松 
高橋亜紀
あらすじ



長崎で蘭学を学び、江戸に戻ってきた若き医師保本登。彼には幕府お目見医の席が用意されているはずだったが、いきなり貧民のための施療所である小石川養生所に呼び出される。
医長の“赤ひげ”こと新出去定は、有無を言わさず住込みの医員見習いを彼に命じるのだった。 
登は、遊学中に自分を裏切った婚約者の父親である天野源伯と赤ひげが仕組んだワナだと反抗的態度でのぞむ。診察もせずに酒浸りの毎日…。

しかし「何としても患者を守る、あくまでも病と闘う、貧しさのために他の医者にかかれない病人を治療し続けなければならない。「何としてもだ」という赤ひげの、赤貧の人達に対する治療ふり、真摯な生き方を見るうちに、登の閉ざされた心は徐々に開かれて行く。 
あやめ、彼岸花、菊と季節は移り、それぞれの過去を背負う人達の怒りと孤独、愛と別れ、笑いと涙、生と死が織りなす人間模様の中で、登が選んだ生き方とは…して、医療のあり方とは…。
★「嵐圭史さんの講演と朗読会」  5/25(火)ヴェルク横須賀 82名参加
 前進座の名優嵐圭史さんの講演と朗読会に参加した。渋い和服姿の嵐圭史さんがユーモアのある軽妙なトークでつなぎながら、力強い朗読で芝居の名場面を聞かせてくれた。一人鬼界ガ島に残される「俊寛」の名場面の朗読は圧巻だった。力強い情感あふれる声の名台詞を堪能させてもらった。この「俊寛」の物語は、権力者清盛への抵抗を描いており、350年前の封建時代にこんな素晴らしい歌舞伎を作り出していると、分りやすい解説なども織り込みながら…。
 最後は平家物語の平知盛の自害の場面「見るべき程の事は見つ」の朗読だった。何百年も前の日本語が、耳からだと不思議に分りやすく、又、心地よい。古くから親しまれて来た平家物語は、日本人の感性に大きな影響を与えて来たのかも知れない。帰りに嵐さんのサイン入りの本「読む。平家物語」(朗読のCD付き)を買い求め、家でもその素晴らしい朗読を楽しんだ。(梅田)
☆観劇会当日の様子
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☆感想文集
  ☆女性の声  ★男性の声

 【十代の声】

★面白かったのは面白かったです。いい話ですね。ちょっとベタだったかな?ただ所々品のなさを感じました。うまく言葉に出来ませんけど。おなかさんの話はけっこう強烈でした。「カサブランカ」じゃんって思ってたので、まさかああなるとは…。透明で(?)透ける仕掛けはすごいなと思いました。(石井伸也)        

 【四十代の声】

★山本周五郎の原作を忠実に舞台に再現した、田島栄氏の脚本は見事で見応えのある芝居だった。弱者のために奮闘する赤ひげの姿は現代を生きる我々の胸を打ち、医療技術が発達した現代でも医師に求められるのは、患者の立場に立った医療と豊かな人間性であることを再認識させられた。そしていつの世も政治が弱者の味方になっていないこと。赤ひげのご政道への憤りは、我々の現在の政治への怒りと共通する点が多く、共感をおぼえた。嵐さんの赤ひげは風格と庶民性を兼ね備え、存在感があった。(長野和範)

☆内容も濃くて良かったが、舞台装置がきれいでよく出来ていました。

☆舞台装置が時代を感じさせて、とても良かった。女の人の声が聞こえにくい時がある。

☆セットがすばらしく、また後ろの席でしたのに声がとてもよく聞こえ、感動しました。

☆いつの時代でも病気やケガの時は心細いものです。技術はもちろんですが、お医者さんの「元気そうじゃないですか!」の一言でずいぶん具合が良くなったような気になるものです。今は赤ひげ先生のような人はいないのでしょうが、患者と同じ目線で向き合ってくれるお医者さんはいいですね。  (凪)

【五十代の声】

☆丁寧なストーリー展開と舞台の組み込み、役者の演技力で気持ちの伝ってくる舞台だった。体調が思わしくなく途中退場でも仕方ないと臨んだ観劇だったが、一幕が終わっても帰る気にならず最後まで頑張った。でも一幕の方が良かったと思わせる舞台は少ない。終わり方に感動がないせいだろうか?若い人達の自然な演技に対し、赤ひげのオーバーアクションと声調が少し気になった。(6058 s・k)

★舞台が暗くて、見ずらかった。

☆今の世の中に大勢の赤ひげ先生がいたら、病人はどんなにか心強いことだと思います。また「人は何をしたかが大切なのではなく、何をしようとしているかだ」という赤ひげ先生の台詞、本当にそうだと思います。 (マミーチャン 加藤紀子)

☆舞台作りが渋く手堅い雰囲気で好感がもてた。所作、台詞も磨かれたものが感じられ安心して観ていられた。 (夢喰虫 萩原和子)

☆舞台の場面場面が、私にとって目新しく目をひいた。もちろんお芝居も良かったです。 (1102 石塚早苗)

☆装置・照明は期待通りで、狭い舞台が広く感じられた。でも、声が少し聞きにくかったです。   (春2番)

【六十代の声】

☆ストーリーが良く、涙するところもありました。演技も達者で安心して観られました。面白かったです。(ほととぎす 松林直子)

☆赤ひげの迫力あるお芝居、大変良かったですが、舞台装置の素晴らしさに感動致しました。 (やま 堀井)

☆舞台の合間の暗転が多く感じたが、佐八の想い出話の演出がとても良かった。長坊の死には泣きました。 (六浦)

☆いつになく真剣に観ました。舞台装置がとても良かったです。

★嵐さん、講演の時と顔がまるで違う。役にはまっていました。高橋さん顔に似合わず声が素晴らしいですね。役者の皆さん良い芝居をありがとうございました。 (4047 八住侑男)

☆佐八とおなかの話しは、さすが山本周五郎の世界です。これだけでお芝居が出来そうですね。

☆現代の医療界にこんな先生が欲しいです。権力におもねず志を貫く。弱者を救い己の悪は悪と認める。それにひきかえ今の…。この先は言うまい。それぞれの方のお考えにおまかせしましょう。原作を読んでみたくなりました。

☆人間味のある良い劇で久しぶりに楽しかった。日本人として忘れていたものを思い出しました。私自身、身体の動くうちは人間味のある生き方をしたいと思っています。 (かもめ 日高英理子)

☆人情あふれる医者。さすが赤ひげの価値ある人柄。演出も素晴らしかった。(かもめ 芝崎八重子)

☆最近耳が遠くなり、まず台詞が聞こえるかが心配でしたが、後ろの席までよく聞こえる声で内容をしっかり理解できました。最近の医療にはいろいろ問題がありますが、特に高齢者が多くなっていく時代、医の本当に問うところは何か、しっかり考えるべきだと思いました。

☆初めやる気のなかった若者がすっかり変わって、先生にも好かれ一生懸命に修行する姿、良かったです。舞台の移り変わりがとても良く、とても楽しませてくれました。席も3列目の真中で良かったのですが、あちこち席が空いているのがもったいない気がしました。 (すみれ)

☆久しぶりに心に染みました。

☆今迄で、一番良かった…と思えた。

 【七十代以上の声】

★到底一筋縄では片付かない難しい医療問題。だから結論は出してはいない。否、出せないと言った方が適切かもしれない。或いは赤ひげを苦悶させて、それらしきものを出しているのかも知れない。医は仁術なりを否定している。こんなに重いテーマなのに暗さや堅苦しさが微塵も感じられない。実に良く出来ている。赤ひげの演技も素晴らしい。肩を怒らし、床を踏み鳴らす様な独特な歩き方に圧倒された。前進座の芝居は、じめじめしたところがなく割とさらりと仕上がっていて好感が持てる。  (4034 津島)

☆昔も今も赤ひげ先生の様に骨のある医者は数少ないと思います。登が先生の意思を継ぐ言葉のやりとりに涙が出ました。「人間は何々をしたいから生きている」この心を持てる人は幸せと思います。政治家・厚生省の役人に観てもらいたい芝居でした。(さんご会 豊増)

★昔々、前進座が全員共産党員だった頃、吉祥寺の劇場で観せてもらったころより充実していました。今も昔も、支配者と支配される者(我々)との関係には大差はないなーと感じました。これからも頑張って下さい。 (小池政治)        

☆久しぶりに前進座、開幕、オヤッ!と思ったのは舞台に多用されるシルクスクリーン。
それは照明と併せて劇の展開を流れる様に進めていく。さてこれは名作といわれるものの宿命だと思うのだが、この流れる様な展開は、何が欠けているわけではないが、もう一つ重い、手応えが欲しいと思った。これは私の欲張りだろうか。(6091 伊藤幸)

☆今から何年前でしたでしょう。観劇するまでは、三船敏郎と加山雄三の映画を思いうかべておりましたが、今回の赤ひげはとても見応えがありました。人間性が良く出ていて場面の変わるのもとても良かったと思います。久しぶりにお芝居を観たという感じで、涙涙でした。(6040 大島靜)

★久しぶりに芝居で泣けた。

☆舞台は、背景もなかなか手がこんで良い感じでした。(ふたば)

★赤ひげのような医者ばっかりだったら、どんなに病人は助かるでしょうか。逆にこんな医者がいなくてもよい世の中が、一番良い世の中なのかもしれません。

【サークルの声】

◆ 
 見応えのある舞台でした。幕の使い方に、はっとさせられました。搬出の手伝いの時その使われた幕の多さにびっくりしました。前半のエピソード(長屋)がちょっと、長かったかなと感じました。

ビオラ
舞台装置の紗幕が不思議な感じで良かった。

◆ 
保本登の若々しさ。赤ひげの頑張り。そこで働く人々のかいがいしさ。貧しくして殺される子。引き込まれた舞台だった。さあ私はこれから何が出来るのだろうか。

さくら貝
座席が前の方で演技者の顔の表情が良くわかり良かったです。

かもめ
最近あまり感じられない人間としての義理人情を感じ、日本人として何処かにおいてきた何かを感じて嬉しくなりました。また、この様な演劇をお願いします。

逸見
舞台の転換がとても良かった。照明も良く子役の男の子・女の子の演技が二幕目に光りましたね。

香散見
いろいろな表現の赤ひげがありますが、今回はユーモアとシリアスなタッチのコラボレーション。そのセンスの良い展開を存分に楽しみました。またこの限られた人数、予算の中での舞台及び効果の技術に前進座の伝統を感じました。

さざなみ
人間の価値というものは、その人が何をしたかということではない。何をしようとしているかだと云う言葉にとても感動し振るえました。また機会をみつけて観てみたいと思いました。私もこれからの人生を思い、何をしようとしているかと模索し前向きに生きていこうと…。


はまゆう
舞台装置の素晴らしさや、医は仁術が欠乏している昨今今の時代にも必要な思いやり人の暖かい心等。いつの時代にもなくしてはいけないと思いました。

チャター
とても良かった。深い感動が湧き上がってきて涙が出ました

感想のまとめ
舞台装置の幕の使い方がうまく、転換がスピーディーで良かったとか、山本周五郎の世界が良く舞台化されていたという意見が多かった。
携帯電話が昼の部・夜の部とも鳴ってしまって、舞台のせっかくの面白さが半減する。出演者にも失礼です。お互いに気を付けましょう