大阪OLC活動の手引き

1999年12月企画編集
2001年3月修正

大阪オリエンテーリングクラブ

大阪OLCは何をやっているクラブなのですか?

T 大阪OLCに所属している人たちが、オリエンテーリングを楽しみ、クラブ内外の人達との親睦を深めるために、次のような取り組みをしています

1 関西学連定例戦参加費補助

クラブ員数が多い当クラブが、定例戦に参加することによって、学生への資金援助となること、また、毎月例会を開くことが困難な状況で、定例戦がクラブの例会的役割を担ってくれていることから、参加費をクラブで援助しています。2年前までは、エントリーは個人で行い、参加費を後日会計に請求するシステムとなっていましたが、昨年度から、期日までに担当の佐藤さんに電話連絡すれば、エントリーもクラブ一括で行って下さいます。ただし、何らかの事情で参加できなくなった場合は、参加費をクラブに返却していただきます。また、クラブ行事と定例戦が重なった場合は、参加費補助を行いません。

2 合宿

年1回。基本的には8月の盆〜月末にかけて、2泊3日で行います。大会等の関係で、7月末や9月にずらして行ったこともあります。関東在住のクラブ員にも参加して頂きやすいように、ここ数年は、関西・富士周辺のテレインにおいて隔年で実施しています。以下ここ数年の開催地です。04年 青山高原、03年 富士、02年 加賀海岸、01年 愛知県作手村周辺。

3 リレー大会参加

関西を代表するウェスタンカップリレー大会は、毎年クラブ内でセレクションレースを決め(関西学連の定例戦の場合が多い)、その上位成績者を代表選手として送り出しています。全国最大のリレー大会であるクラブカップリレーには、毎年担当者を決め、その人を中心に参加者を募り、一緒に宿泊して、3-4チーム参加しています。個人競技中心のオリエンテーリングですが、チームやクラブの一員として活躍できる場として重要な位置づけをしています。

4 ビッグ大会の宿泊手配

JOA主催の全日本・東日本・西日本大会などを中心に、クラブ員の参加者が多そうな大会には、大会参加者の中から宿泊手配担当者を決めて同宿しています。それにより、志気を高めると同時に、親睦を図っています。

5 ジョッキ例会・忘年会

ジョッキ例会は毎年7月頃、忘年会は毎年12月又は新年会として1月に開催しています。午前中に練習会を開催したり、定例戦のあとに開催することもあります。新入会員は、初参加時には無料にて招待いたします。

U そのために、次のような情報交換ツールを用意しています

1 会誌「大輪言(おおりんげん)」

クラブ員の皆さんにいろいろな情報をお伝えするために、会誌「大輪言」を毎月1回、年12回発行しています。内容は、クラブ行事やOL大会の案内・参加報告が基本ですが、その他にもジャンルにこだわらないいろいろな記事が掲載され、クラブ員の皆さんのさまざまな一面を見ていただくことで、クラブ員同志の親睦を図る一助にもなっています。記事を書いていただく方は、毎月の企画運営委員会で決めて、その都度依頼します。また、皆さんからの投稿や、「こんな記事を載せてほしい」というリクエストも大歓迎です。「大輪言」は、クラブ外の方も、年間購読料2000円で購読できます。ちなみに、「おおりんげん」という誌名は、OL界では世界的に有名なスウェーデンの5日間大会「O-Ringen」から取ったものです。

2 メーリングリスト(ML)

ここ2,3年の電子メールの普及は目覚ましいものがあります。大阪OLCでも、クラブ員の約半数の方が電子メールを使っています。そこで、大阪OLCでも、平成9年4月からクラブのメーリングリスト(決められたひとつのアドレスに電子メールを送ると、そのメールが、メーリングリストに登録している全員に送られる。略称ML)を開始し、クラブ内での情報交換に役立てています大阪OLCのMLは、長野県OL協会の木村佳司さんのお世話で取得されたオリエンティアのためのドメイン「orienteering.com」の中で運用されており、アドレスは「osaka@orienteering.com」です。大阪OLCMLは、クラブ員の方のみ参加資格があります。メールアドレスをお持ちの方はぜひ参加してください。参加希望の方は、管理者の 楠見耕介さん kusumi@msf.biglobe.ne.jp  までご連絡ください。。

投稿する内容には制限をかけていません。オリエンテーリングに関する内容はもちろん、オリエンテーリングに関係ないことでもどんどん投稿していただいてOKです。また、MLに参加していないクラブ員の方にもMLでの話題を知ってもらうため、会誌「大輪言」に「大阪OLCMLより」というページを設けて、MLに流れたメールの一部を紹介しています。「大輪言」にメールを掲載する場合には、事前に筆者の方の承諾を取ることにしています。

3 名簿とクラブ連絡網

クラブ員の名簿は、おおむね年1回新しいものを発行して、「大輪言」に同封しています。最新版をご希望の方は、電子データの形でなら送れますので、沖浦徹二さんまでご連絡ください。(クラブ員に限ります)

また、クラブ行事の出欠を取ったり、至急の連絡を回したりするために、「クラブ連絡網」が作られています。ML参加者はMLで連絡事項を流しますので、MLをよくチェックしていただいて、行事の出欠等返答を要する事項については速やかな回答にご協力お願いします。MLに参加していない方は電話での連絡網になっています。なお、合宿の出欠など込み入った返答が必要な場合は、電話連絡網の方には返信はがきを「大輪言」に同封してお送りすることがあります。その場合は、速やかな返送をお願いいたします。

V オリエンテーリング大会・練習会の開催、地図の作成もします

1 大会、練習会の開催(主催、主管)

(1)クラブ主催大会

大阪OLCでは最大のクラブ行事として、ニューマップによるクラブ主催大会を開催しています。10年ほど前までは2-3年ごとに大会を開催し、新しいテレインを開発してきましたが、最近は大阪近辺のテレインが開発されつくして大会を開くのが難しくなってきました。しかし今まで培ってきた運営のノウハウを維持し、OLを普及発展させるために、近年は5年ごとのクラブ創立○○周年の節目に記念大会を開いています。1995年5月には奈良県榛原町「長者屋敷越」において、20周年記念大会をJOA公認大会として開催しました。2000年12月に25周年記念大会を大阪府箕面市で開催しました。

(2)初心者教室&パークO大会

大阪OLCでは初心者の方が気軽にOLを始められるようにと、公園O-MAPの開発を進めてきました。そして、初心者への普及と上級オリエンティアの走力トレーニングの場の提供を兼ねて、1987年から毎年、府内の公園をテレインとした「ザ・コンペ5回戦」大会を主催してきました。しかし、10年経ってマンネリ化してきたこともあり、1998年からは初心者だけを対象にした「ビギナーのオリエンテーリング」、99年からは上級者向けに世界的に流行の兆しを見せるパーク-Oの連戦「Park-O series in Osaka」の2つの大会へとリニューアルしました。2003年からは春と秋に定期的に「初心者教室&パークO大会」するようになり、春の教室には「パークOツアー in 関西」の大阪大会を併設する形式で開催しています。

(3)クラブ主管運営、協力大会

例年、大阪府民大会(大阪府OL委員会と朝日新聞社共同主催)に府下の各クラブと合同で運営協力をしています。また、年によっては全日本・西日本などのJOA公認大会やウエスタンカップリレー大会の運営に協力したり、各種団体の依頼によりOL大会の競技にかかわる部分をお手伝いすることがあります。

(4)クラブ主催練習会

近年関西では大会が減少傾向にあるので、オリエンテ−リングの楽しみの場を提供すると共に、技術の向上を図るために、秋、冬の2回練習会を開催しています。特にインカレに参加する関西の学生を視野に入れて、秋はショート対策の、冬はリレ−対策の練習会を開いています。大阪OLCでは以上のような大会・練習会の開催や運営協力をしています。いずれもクラブ員の皆さんのご協力なしにはできませんので、よろしくご協力お願いします。

2 O-MAPの作成

大阪OLCではオリエンテーリングの普及と発展を願って、多数のO-MAP(オリエンテーリング用地図)を作成しています。と同時に、O-MAPの売上が、クラブの活動を支えています。O-MAPの改定のときには調査、作図等でクラブ員の皆さんのご協力をお願いします。

3 パーマネントコース設置管理

大阪OLCが地図を作成したテレインには、行政機関等に働きかけてパーマネントコース(永久的に回れるオリエンテーリングのコース)を設定しているところがあります。各パーマネントコースには担当者を決めて定期的にコースを巡回、点検してもらって報告書を提出してもらっています。

W オリエンテーリング界のためにこんなこともしています。

1 地図印刷費助成制度

OLが普及、発展するためには練習会や大会が数多く開かれることが不可欠です。大阪OLCとしては、その基礎となるO-MAPが1枚でも多く作られることを願っています。しかしながらO-MAPを作成するためには、多くの時間と労力を必要とし、経済的な負担も軽くありません。そこで大阪OLCではクラブの活動資金の一部をO-MAPを作成しようとする団体に提供し、その経済的負担を軽減することによってOL界に寄与しようとするものです。これにより、そのO-MAPによって練習会や大会が開催される回数が増え、さらに多くの人々がOLに参加できる機会が与えられることを期待するものです。当クラブの活動資金はクラブ創設以来、O-MAPを作成し、その販売収益を蓄積したものであります。長年、クラブ員が汗を流して蓄積してきた浄財を無駄に費やすことなく、有効に活用し、広く一般のオリエンテイアにも還元したいと考えた結果です。印刷費助成の可否は、別に定める規定にのっとって企画運営委員会で決定します。判断のポイントは、助成をするO-MAPが広く近畿のオリエンティアに使ってもらえるかどうかということになります。

2 学生会員制度

この制度の目的は、一つは我々大阪OLCと学生との交流にあります。OLを普及、発展させるためには我々地域クラブと学生クラブが常に協力しあっていく必要があります。学生は4年間のOLクラブ活動を通じて、一部の人を除きインカレをOLの頂点として燃え尽きる人が多いようですが、OLは生涯スポーツとして一生楽しめるスポーツです。私たちは社会人クラブの内容を知ってもらうことによって卒業されてもOLに関わってもらい、OL人口が増えることを願っています。また社会人クラブとしては会員の固定化による雰囲気的な老いや、マンネリ化、或いは閉鎖性から脱却するために、若い学生たちと交流することが大切と考えています。

学生会員の条件

1 学生であること。
2 年会費は無料。
3 機関誌「大輪言」が無料で送付される。
4 総会、企画運営委員会、そのほかのクラブの行事に出席、参加できる。
5 クラブ活動に対する使役義務はなし。
6 学生の身分を失っても大阪OLCに入会の義務なし。
7 退会後他のクラブに入会するのを妨げない。

大阪OLCはこのように運営されています

T クラブの意志決定

大阪OLCの活動方針や内容を決める機関は2つあります。

1 総会

定例の総会は年1回、4月または5月に行われます。クラブの最高議決機関であり、役員の選出、決算の承認、年間活動方針の決定、大会開催などの大きな行事を行うかどうかの決定などを行います。原則としてクラブ員全員参加ですので、都合のつく限り参加をお願いします。なお、必要があれば定例の総会以外にも臨時総会を行います。

2 企画運営委員会

会長・副会長・事務局・企画運営委員からなる会で、日常の活動内容を決定し、実行していきます。会誌「大輪言」の内容も企画運営委員会で決めています。現在は月1回、だいたい大阪・梅田で開いています。一般のクラブ員の方も企画運営委員会への参加は大歓迎です。企画運営委員会の開催日時・場所は原則として前もって「大輪言」に掲載します。

U 会員の権利と義務

クラブ員は、クラブのすべての行事に参加することができますし、主体的に行事を企画することもできます(クラブの主旨に合わなかったり、財政的に無理があったり、他人に迷惑をかけるような行事はできませんが)。これがクラブ員の権利です。企画運営委員会だけでは皆さんの希望を満足させる行事が十分に企画できるとは思いません。クラブとしてやりたいことがあれば、遠慮せずにどしどし提案してください。

一方、クラブ員の義務としては一つだけ、会費は必ず納入してください。

会費の額は、 入会金 1000円 会費 300円/月 です。ただし会費は1年分をまとめて納入してください。ですから年3600円となります。年度途中から新しく入会した方は、入会の翌月から年度末までの会費をまとめて納入してください。

会費が6カ月未納の方は会誌「大輪言」の送付を一時止めさせていただきます。また、会費が1年未納の方は自動的に退会とします。

V クラブの財政

創立期の大阪OLCでは、活動資金を豊富に持つことがクラブの安定した活動につながり、ひいてはOLの普及発展につながるという考えから、収入源の確保に努力してきました。現在もその収入源のお陰で、多彩な活動を続けることができています。具体的には、会費のほかに、公園MAPを中心とするO-MAP販売、コントロールポストの販売、自治体・各種団体主催のOL大会の主管運営料(要はOL大会の運営を有料で請け負っているのです)、そして笹川スポーツ財団からの交付金が大きな収入源となっています。この収入源を活用し、クラブ員に対する定例戦参加費補助やユニフォーム購入代金の一部補助、クラブ外に対する地図印刷費助成などをおこなっています。ところで、この豊富な収入は、何もしないで勝手に転がり込んでくるわけではもちろんありません。それなりの努力が必要です。できる範囲でかまいませんので、クラブ員の皆さんの労力と知恵をお借りしたく思います。