2000年夏合宿<青山高原>
メニュー解説編
1.コーディネーター 楠見 耕介
昨年までの流れでコンセプトを決めて、あと、メニュー担当者と連絡を取りながらメニューを詰めていきました。具体的な仕事は、メニューのテレイン割り振りとコースの難度・距離の目安をだした程度です。
リレー・ポイントとも以前に比べると短めにしているのですが、1泊2日の短縮版充実メニューということを考えるともっと距離をおさえるべきだったかなとも思ってます。また、フルコース−oははじめてのメニューというもともあっていろいろ不手際があって時間的にきつくなってしまい反省してます。
あと、合宿では、机上でプランして前日の設置のさいにアレンジという今回のパターンでコースを組むのが、労力とのバランスからベターだと思っています。もちろん、大会のときのようにコントロール位置のチェックは、完全にはできません。今回のポイントのミス設置は、そんな状況でどうしても防ぎきれなくでたものと思います。出きるだけ多く人数がメニューに参加できるためにも、メニュー担当者を増やすのもむずかしいと思います。が、ポイント・リレーでもう一人ずつ担当者を増やせば、もうすこし余裕をもった合宿運営ができようになるのではないかと思っています。
とくに、机上のプランは、今回東京の福岡さんにお願いしたぐらいなので、山に入る余裕がなくてもOKです。どんどん、名乗りをあげてください。
2.1日目午前 コントロールメモリー 楠見 耕介
ここ2年続けていたメニュー解説を、今年はさぼってしまったので、この場をかりて少ししてみます。
(1)メニューの目的
メモリーの練習は、記憶力をためすのではなくて、”おぼえる”という制約によって、ルートプランニングを確実にするというのが狙いです。
可能性のあるルートを地図上から発見し、チェックポイント(CP)を確認して、(どれぐらい分りやすいCPかというのを予想するのも大切です。どんなにぼぉ〜としてても絶対分るとか、ちょっと注意が必要かぐらいの区別でずいぶん役立ちます。)、道や尾根をたどればいいのか、コンパスの直進が有効なのか。(それがどれぐらいずれるか)、アタックにはどんな注意が必要か。パラレルエラーの可能性はないか。地図と現地の対応によって確実にリロケートできるか。
1レッグについてこれぐらいのことを、プランニングしてから走りだすという練習です。
(2)コースの条件
このような課題を実際おぼえるのは大変なので、1レッグは、はっきりしたCPとアタックポイント1つずつ、アタックは易しめということになります。あと、合宿の最初で、午後にポイント−Oが控えるということで、最悪でも1時間でまわってこられる距離(short:1.5km、long:2.5km)に設定しました。
(3)各レッグの課題
CまではS・L共通で、SはそのままDを回ってゴール、LはDEFともうひとのぼりして尾根たどりの課題に挑戦、SDと共通のGをとってゴールという組み方です。
(4)メニュー運営
このメニューのねらいと他メニューとの関係で、テレイン北東の池のほとりまで約2km歩いて移動してもらうことになりました。集合時間と移動の関係で10:30ごろからのメニュー開始でした。所要時間は、20〜90分の幅で、また、撤収時間を勘違いで12:30と説明してしまう失敗もありましたが、大体予定どおりに進めることができました。
撤収を手伝ってくれた京大ほか他クラブのみなさん、悪路にもかかわらず車を出してくれた沖浦さんどうも有難うございました。
3.1日目午後 ポイントO
省略
4.2日目午前フルコース−O 小林 康浩
コースセット、設置、撤収を体験してもらうフルコース−Oはいかがでしたでしょうか。OL技術の向上につながったかどうかはわかりませんが、結構評判は良かったと私は思っています。今回のこのメニューの最大の反省点は時間の割り振りでしょう。コースを組みやすくするため集合場所が遠くなった上に設置の時間も必要となるため実際にコースを走ってもらう時間がかなり少なくなってしまいました。もっともあの暑さでは走る時間を長くしてもそれが有効な時間とはならなかったかもしれませんが。
一方、コースセットについては30分弱という短時間では難しいのではないかと思っていたのですが、ほとんどのグループは比較的短時間のうちにコースを組み上げていましたし、その出来栄えもかなりのものだったと思います。コースセットは気楽にできる机上トレーニングです。機会があれば適当な地図でチャレンジしてみると良いと思います。
さて、今回のフルコース−Oよりも更に高度なトレーニングを求める方のために第二の課題を用意してあります。希望者は早めに小林まで申し出て下さい。
5.2日目午後 リレー 福岡 大岳
リレーで盛り上るためには、一般的に次の事項が必要条件とされる。
1.ヴィジュアル区間がある。
2.スタート/ゴールにハードドリンクを持ち込み可である、つまり車で乗りつけることが可能である。
また、今回のリレーはその目的からしてウィニングタイムを30分程度とする必要があり、必然的にショートコースとなる。ショートコースに向いている場所とは、スピードが出やすい、即ち植生が良く、傾斜が緩いということであり、今回のリレーに関して言えば、3つ目の必要条件として白くてアップの少ないコースを設定できるという条件が要求される。
青山高原のマップ全体を見渡すと、そのような地域は無限個は存在せず、高々2つ(at most two)であることがお分かりいただけると思う。マップの右下か左上である。そこで、事務局に右下か左上を使わせていただきたい旨を連絡したところ、左上を使ってくださいということであったので、今回のエリアを使用することになった。
次に、コースをどうするかであるが、今回はウィニングをロング・ショートとも30分(許容差は-0分、+3分)に設定した。結果から言えば、ロングのウィニングは34分34秒、ショートは32分47秒であり、当日の超高温の気象条件を考えるとコース設定は及第点であったと言える。しかし、ショートで棄権者を4名出してしまったことは、コース設定のコンセプトがやや厳しかったと反省している。これまで、これほど幅広い年齢層の方が参加するレースのコース設定をやったことがなかったため、速い先生から「オモンナイ!」と苦情が出ることばかりを恐れ、技術的にちょっとしんどい人への配慮が足らなかったと思う。大阪OLCの合宿のリレーは年齢層が幅広いので、今年の2クラスに分けるやり方から3クラス分けに変更することも検討する必要があると思う。
コース設定は定石通り、難しいほうのロングから考えた。ロングは速い先生にも十分楽しんでいただけることを主眼にコースを設定した。
今回は、やたらとタイトな日程であったため、9チーム中6チームがウムスタートとなってしまい、リレー特有の緊張感に欠けるリレーになってしまったことはちょっと残念でした。そのため、成績のほうも変則的ですがウムスタートになったチームでも、3人の合計タイムが少ないチームの勝ちというようにさせていただきます。しかしながら、ヴィジュアル区間でのデッドヒートやハードドリンクを飲みながらの観戦などリレーの醍醐味も少なからず味わっていただけたのではないかと思います。また来年の合宿も楽しいリレーが出来るといいですね。
最後にリレーの運営をお手伝いして下さった方、円滑な運営に協力して下さった参加者の皆様、ありがとうございました。
夏合宿参加者の一言編
・OLが下手になったのを実感した。暑かった。 小林
・終わり良ければ全て良し、ということで最後のリレーは頑張りました。後半ツボらなければもっと良かったのに…暑さでなかなか集中力が続きませんでした。 森田
・とにかく暑い。それでなくても体力がなくなってきているのに。ショート全部まわりきれなくてたいへん残念です。準備等して頂いた方々どうもありがとうございました。 五十嵐
・1日目午後のメニュー、ショートコースは8コントロールで半分しか通過できなかった。地図上からのCPの取り方を省略してしまっている。このクセを直したい。 天野
・久し振りの合宿(何年ぶりかな)OL参加も少なくなっているので体力不足を痛感しました。1日目が特にシンドかった。いずれも途中で断念したがゴールへ到達するのがヤットでした。2日目の午前(設置・競技・撤収)のメニューはありがたいメニューでした。いろいろとプログラムを考えていただいたスタッフの皆さんに感謝します。 小國
・大会参加ご無沙汰ばかりのあげく合宿とはおこがましい限りですが、案の定体が言うことを聞かず、もう山でのOLは限界だと感じました。 皆川
・@メモリ-OL:Cの周辺というか、アタックPの記憶が曖昧、アタックPの重要性を再確認。
AポイントOL:今夏気力体調十分につき、年甲斐もなくロングに挑戦したがF〜Gで藤原さんとパック、互いにもたれあって自滅DNF。
Bコ−ス設定、設置、撤収:わが班のセットが一番きつく不評だったか。きついのが能でない、むしろ走りやすくて、判断力を問うものがよいのだ。
Cリレ−OL:岡本、笠井、佐藤(政)組で2位となる、堅実なレ−ス運びをするにつきる、冒険はよそう、3人がバランスよく走ればよい。
何はともあれ、運営の方々ありがとうございました。猛烈に汗をかき、猛烈に給水して、体中の灰を噴出させた感じ。翌日も気分爽快。この土日も東海地区合宿に押しかけます。夏に鍛えよう。夏は暑いのだ。それならいっそ汗をかきまくって、あとの一杯を楽しもう。暑さに積極的に立ち向かう消夏法がオリエンティアにふさわしい。 笠井
・猛暑で体が動きません。あたまも動きません。たすけて〜。 阪本
・リレーは会心の出来だったが、1日だけ参加では少し物足りなかった。って2日とも参加していたら死んでたかも。みなさんお疲れ様でした。 川北
・暑かった。苦しかった。楽しかった。次回もよろしく。 佐藤政明
・いろいろメニューがあり楽しい2日間でした。皆川さん・笠井さんの元気さに驚きました。
山田(みやこOLC)
・オリエン、オリエン、オリエン三昧。めっちゃ疲れました。 藤原(OLCふるはうす)
・昨年の富士につづいての参加です。(自クラブの合宿が取り止めになり空白の日になった。)1メモリー・自己コースプラン等、色々メニューがあり楽しみでした。来年も時間が許せば参加したいと思います。 前田(KOLA)
・夏のオリエンテーリングは大学3年の夏合宿以来10年ぶりでしょうか?夏のオリエンテーリングがこんなに苦しいもものとは…。でも楽しかったです。大阪OLCの皆さんありがとうございました。 富所(三重県鈴鹿市)
・合宿雑感 裏方編 沖浦 徹二
1 事前準備 木・土・日が休日の金曜日に休暇を取った(OLへの情熱には本当に頭が下がる。この日に休暇は極めて取りにくいハズ)大林氏を含め、阪田氏・楠見氏・沖浦の4名は、青山町Kマートの駐車場でフラッグ・パンチの準備(店長から注意を受ける。以後買い物に殆ど利用せず)梅雨明けの猛暑の中、3時間+αで手分けして設置。岡本加さんがとってくれた赤目の宿で○書き&デフ準備に追われる。
2 7/22朝 藤原・福岡・桐田の各氏が関東からわざわざ参加、外部からは京大生5人(大北洋君・深川君・福沢君・市川君・上田君。翌々日から合宿がはじまるらしい)・前田さん・辻村修さん・岡本忠さん・山田さん・澤地さんらを迎え合宿スタート。こういう人たちがいるからこそ、事前準備にも力が入ろうというもの。
3 1日目午後 失意の不成立 ミス設置があったため、午後のポイントOLは参考記録となる。ロングの1番は小林・福岡両氏の素早い対応で、他の競技者に影響せず。ラストコントロールは、トップスタートの沖浦が後続のランナーに間に合うように対応できずじまい。危機管理が不十分さを反省。1日目のみの参加者には後味の悪い結果となってしまった。暑さとタフなコースで、棄権続出。コースセッターの上田氏は長時間かけて完走。
4 1日目終了後 撤収後、2日目午前の車の置き場所を確認するため、テレイン奥&青山高原道路まで、小林氏が確認チェック。宿へ戻ると小国さんがフラッグの整理。宴会の裏で、福岡氏はリレーの地図準備。小林氏はリレーのチーム編成。ミーティングも新企画フルコースOのため結構盛り上がる。
5 2日目メニュー 新たにクラブ内・外(四宮さん・富所さん・御勢さん・佐藤さん)から参加者を迎え、2日目スタート。結婚式参加の事務局阪田さんは、宿泊して会計業務完了後、帰阪(どたキャン連発にもきっちり対応)。野澤会長・楠見さんは近畿OL連絡会に出席。午前のフルコースOは、良い企画だったが時間的に苦しく、午後のスタート・解散時間が遅れ、参加者のみなさんには迷惑をかけた。玉木号が悪路の競技者輸送にフル回転。午前はチーフの小林氏・不本意ながら1日参加の玉木氏がショート・サーキットをパワー全開で走る。リレーは、1走の岩水氏・2走の川北氏の激走が印象的。3走ゴールは競技中のため見れず。
6 閉会式 阪本氏のオーストラリア土産でリレー表彰式。大林氏は黙々とフラッグの整理。参加者も5時過ぎ迄つきあって下さる。記念撮影後、車に分乗して帰途へ。藤原・福岡両氏は車で帰京。
7 スペシャル・サンクス 気候もテレインもタフで、正直準備が大変でした。しかし、外部から多くの参加者、日曜日の夕方女性の着替えを快諾して下さった伊勢慶の若女将、岡本加さんのあざだらけの足、皆川さんの若さ、玉木・小林両氏のエースとしての自覚、大輪言の仕事を忘れぬ川北氏などなど、皆さんの一生懸命さにたくさんの元気をもらいました。ありがとう。