◆競技情報
大阪平野北部に接するこのテレインは、比較的大きな尾根と沢が発達するダイナミックな部分と微地形が発達する部分とからなる。テレインの比高は250m程度であるが、急峻なのは大阪平野に接している部分がほとんどである。土質は尾根上は赤土粘土系で滑りやすく、中腹より沢筋はれき混じりで崩れやすい。露岩も散見されるが地図に表記される程の規模のものは少ない。テレイン内に東海自然歩道の起点(終点?)がある他、ハイキング用の小道は発達している。しかし近年の林業不振の影響で補修整備されずに不明瞭となった小径も多い。これらは、「みぞ」あるいは「きれつ」と表現されているものもある。注意点として前述の土質条件もあり、尾根上のハイキング道は特に滑りやすく、沢筋の(不明瞭な)小径は露岩・浮石で足をひねったり滑ったりしやすい。後者の荒れ方は近年特にひどいようだ。(筆者は大阪平野のヒートアイランド現象のあおりの集中豪雨の影響か、と考えている。) 山中に寺院・国有林施設・観光施設はあるが、民家・耕作地は周辺山ろく部にしかない。ただ、池・広場があり、つり・マウンテンバイク・サバイバルゲームが行われている可能性はある。地形上のこのテレインの特徴として尾根上から中腹にかけてみぞ状もしくはきれつ状の沢が多数見られる。これらはその規模によって「みぞ」「きれつ」「沢」として表現が分けられている。 植生は北部および周辺部の国有林地帯を除くと、スギが主体の沢筋と、アカマツを主たる上層木としコナラ等の落葉広葉樹の混じった中腹〜尾根筋とからなる。アカマツは枯れて多数倒れている部分、既にほとんど見られなくなっている部分もある。周辺テレイン(「たかやま」「走落神社」)や奈良県・三重県に見られるような広範囲のヒノキの一斉林があるのは国有林のみであるが、そこの植生も(国有林の常で)大変良好とは言えない。林業不振の影響で、スギ地帯の可能度は15年前と大して変わりないが、アカマツ混合林の可能度は15年間で相当良くなっている。不定期な柴刈りも行われている形跡がある。アカマツ倒木地帯は可能度が悪い。テレインの主要部分での通行可能度はおおむねA:B:C=3:4:1である。気象条件は時節柄降雪は考えられるが積雪の可能性は低い。ただし低温による凍結は起こり得る。また運が良ければこのあたりに棲息する“さる”に遭うことが出来るかも。

◆ コースプロフィール
テレインが急峻なため、タフなコースとなっています。ただし、登りはまとまっている場合が多く、スピーディーなレース運びが必要となる区間は少なくありません。多くのクラスはタフかつテクニカルな前半とスピーディーな後半に分けられます。前半はやや見通しが悪い広葉樹林を通過する区間が多く存在し、このような個所では慎重なナゲーションが要求されます。場所によっては一つのミスでタイムと体力を大きくロスする場合もあります。後半は道走りの割合が高くなり、急峻な登りもほとんどありません。ほぼ全てのクラスで、最終コントロール前に急峻な斜面を下ります。怪我等には十分注意してください。

クラス 距離 Up
ME 9000 575
MAL 8200 490
MAM 5600 345
MAS 4900 300
MB 4200 210
MSel 7500 490
WE 5600 345
WAL 4900 300
WAS 3900 225
WB 4200 210
Wsel 4500 280
MN/WN 3600 230
G 3600 230