全日本大会に参加して
山根 祥延
前日午前中の飛行機で、福岡空港から新潟空港に向けて発ちました。北九州OLCの方々も同じ飛行機でした。新潟空港から新潟駅へは、桐田夫妻と同じバスでした。白山へ向かうというお二人と、駅の観光案内所の前で別れ、駅近くのホテルに荷物を置きに行きました。新潟での観光と言っても特に思い浮かばなかったのですが、まだ12時と時間もあったので、弥彦山へ向かうことにしました。
JRを乗り継いで1時間20分で弥彦駅につきました。弥彦神社までぶらっと歩き、せっかくだから弥彦山へ登ることにし、ロープウェイ乗り場へ向かいました。途中登山道への分岐があり、案内図を眺めていると、簡単に登れそうな気になり、ついふらふらとそちらの方に足が向かっていました。10分ばかりも歩いたでしょうか、3分の1ぐらい登ったかなと思っていると、現れたのは「一合目」の表示。起点がずいぶん登ったところにあるんだ、と自分勝手に言い聞かせ、さらに登っていきました。途中すれ違うのは、登山用の服装、靴の人たちばかり、どう見ても単なる観光客にしか見えない私は、明らかに場違いでした。
せっかく登ってきたのに、引き返してロープウェイに乗りなおすのも馬鹿らしいし、「四合目」か「五合目」あたりにロープウェイの途中駅があるに違いない(そんなことはありえない)と自分勝手な期待を抱きながら登ちり続け、「五合目」の手前まできたところで、普通の服装で、スポーツバックを担いだ青年が降りてくるではないですか。それまで自分ひとり浮いていただけに、妙な連帯感を感じていると、どうも見慣れた人物であることに気がつきました。それは、奥村氏(ウルトラクラブ)でした。
この上は積雪があるそうで、荷物一式を担いでいた彼は、途中でテーピングをし、OLシューズに履き替えたそうです。私はしかたがないのでそのままのシューズで登りましたが、滑る足元に悪戦苦闘しながら、なんとか1時間程で山頂まで登りきりました。当日は天気もよく、日本海や佐渡、遠くの山々と良い眺めで、苦労して登った甲斐がありました。下りは当然ロープウェイでした。
ところで、肝心のレースの方はと言えば、いつもながら走力不足と切れのないアタックで、惨憺たる結果でした。今期はトレーニングで距離は積んでいたので、ゆっくりなら走りきる体力はありましたが、スピードと登坂力が全くなく、3月に入ってからほとんどトレーニングができていなかったのも重なって、今回のように走行可能でも足元が悪いと、足が上がらず、ほとんど歩くのと変わらないスピードでした。もっとも、前に体力を使い果たしたのではないかと言われると、反論できませんが。今年度は、スピードも身につけるよう、一層トレーニングに励もうかと思います。夏の合宿、リレーまでには、満足のいく走りができるようにがんばりたいと思います。最後になりましたが、大北君、エリート権獲得おめでとうございます。
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