MLより −踏査大会について−
by chuhei
日時 : 2002年11月5日 21:57 送信者: 川北 悟士
件名 : [osaka No.6662] 川北妻です。
はじめまして。あるいは、ご無沙汰してます。川北(妻)です。私は滋賀県の草津東高校の山岳部の顧問をしています。この間、山岳部の顧問の先生方にオリエンテーリングの話をしていたら、非常に興味をもたれました。「ぜひ1度やってみたい。」「コンパスの本格的な使い方を教えて欲しい。」「オリエンテーリングの服を、見てみたい。」などという声が多くありました。そこで今度、滋賀県協会の人に、高校山岳部の部員と顧問を対象にしたオリエンテーリング入門をやっていただくことになりました。それをきっかけに、本格的にオリエンテーリングにはまる者が出てきたら、それはそれで面白い!という話になったのですが、同時にこんな声もありました。「逆に、オリエンテーリングをやっている人に、『踏査大会』に参加をしてもらえたらそれも面白いなあ。」
そこで、こうして皆さんにお知らせをしているわけなのです。では、踏査大会について説明をします。
山岳にはインターハイ、国体をはじめいろいろな大会があるのですが、踏査大会は毎年1回滋賀県内で行われる大会です。今年は11月23日(土)大津市仰木周辺で行われます。だいたい7〜8キロぐらいのコースです。この大会は、高校生が中心なのですが、一般の部もあります。2人で1チームです。この大会の特徴は、地図を読むことが中心であるということです。オリエンテーリングとは違い、コースが予め地図に書き込まれており、そのコースからはずれてはいけません。コースどおりに歩く(走る)と途中にポストがあります。オリエンテーリングで言う「コントロール」です。全部で8ポイントあります。そのポストの位置を示す線を、地図に黒ボールペンで書き込みます。正しい位置から前後1ミリ以内に線が引けていたら、5点で、1〜2ミリの場合は3点です。それ以上ずれていると0点です。これで40点分。時間点が30点分。最短チームは満点で、2位以下は計算式により減点されます。そして課題テストが30点分。これはスタート時に渡されます。解くのは、いつでも自由です。ただし、ゴール直前に提出場所があるのでそれまでには解く必要があります。距離を計算したり、地図記号に関するものなどが出題されます。合計100点で順位を競います。ねえ、おもしろそうでしょ?「地図読みのプロ」の血が騒ぐでしょ。興味のある方、23日お暇な方、23日にOLの大会のご予定がない方、もっと詳しい話が聞きたい方、ご連絡ください。地図も事前に発表されております。もちろんコースも。参加を希望される方はもちろん、地図だけでも見てみたいという
方、お送りします。
最後に注意事項を2つ言います。
1つ目。使用される地図は国土地理院発行の2万5千分の1の地形図です。
2つ目。一人15キログラムの荷物を背負わなければいけません。
それでは、失礼致します。
02/11/05(火) 20:40 川北 裕美(EZA06001)
日時 : 2002年11月6日 21:44 送信者: 川北 悟士
件名 : [osaka No.6665] RE:[osaka No.6663] Re: 川北妻です。
沖浦 徹二さまWrote
>教えて下さい。「踏査大会」というのは、オリエンテーリングではバーンOと呼ばれているも>のですが、オリエンティアの間隔でいうと2万5千分の1の地形図でミリ単位でずれていたら
>減点できるほど位置が特定できるのは、地形図上で表記できる特徴物上(送電線、建物)or>沢では分岐か傾斜変換点or尾根ではピークか鞍部、片側または両側から沢が迫っているか傾
>斜変換点以外にありえないと思うのですが?そういう意味で言うと「地図読みのプロ?」と
>して血は騒がないし、それ以外の特徴のないところにおかれているなら、地図読み以外の
>技術が求められているので「血は騒がない」といったところでしょうか?
おっしゃるとおりです。2万5千分の1の地形図で判断できるほど特徴のあるところに、ポストは設置されます。私も踏査競技の担当者としてポストを置いたことがありますが、根拠の無いところには置きませんでした。ただ、2万5千分の1の地形図の場合、小さなカーブや小ピークは省略されますよね。歩いていて、自分が小ピークに立っていても、そこが地形図上の等高線が丸く閉じている地点とは限らないですよね。そのあたりが難しいかなあ。
>大阪府の山岳連盟主催の山岳マラソンに参加した折に、荷物を背負って、とんでもないスピ
>ードで走り抜けていく人に出会いましたが、たぶん彼らが国体の山岳の部に参加する人たち
>なのでしょうね。踏査の部分はポイントとしてはわずかで、荷物を背負って速く走れて、ロ
>ッククライミングを速く上がれることが、大事なのではと思いますが、どうなのでしょう?
国体では、今年から山岳競技のルールが変わったので、踏査競技はなくなりました。現在は、荷物を背負って、その速さを競う「縦走競技」と、高度を競う「クライミング競技」のみになりました。ちなみに宮内佐季子さんは国体山岳競技の踏査と縦走の選手でした。国体では、真ん中ぐらいの順位でしたが。
>でもおもしろそうなので、家の事情が許せば、23日はできるだけ参加したいと
>思います。登山同好会顧問としても興味があるところです。
ぜひご参加ください。賞品も出ます。(参加費は500円)本当に参加されるのなら、2人1チームですので、どなたかとお誘い合わせ下さい。
>登山同好会の顧問をしていて、生徒と山に登るときも、左手にシルバコンパス、右手で1:
>25,000の地形図とサムリーディングを欠かさず行なっていますが、O−MAPを見慣れてい
>るものにとっては、地形図はとても心もとないです。小道さえも実態と一致しません。でも、
>正確な高度計さえあれば、自分の位置を特定することが容易にできます。現状では、特徴の
>ない尾根や沢を歩いている時に「ここどこ?」と生徒に聞かれた折には、お手上げです。登
>山のベテランは、そのあたりをどう対処しておられるのでしょうか?うちの生徒は、軟弱な
>ので、後何分で目的地(チェックポイント)に着くのかということをしばしば質問します。
>でも答えられないことが本当に多いです。
山岳部の指導をオリエンティアにしてもらえるのは大変うらやましいことです。今年インターハイで優勝した団体女子の富士宮西高校は、何年か前から村越真氏に指導を受けているそうです。その頃からぐんぐん強くなって成績を上げてきています。だから、オリエンティアというのは本当に「地図読みのプロ」だと思っているのです。
地図から目を離してしまい、現在地がわからなくなることはよくありますが、ずっと見ていたら大丈夫だと思うのですが、自分の位置がわからなくなることがあるのですか?たぶんオリエンテーリングの地図とはずいぶん距離感が違うからかなあ。特徴のないところでも、この傾斜でこのぐらい歩いたから、このぐらい進んだだろうという「あいまいな判断」が2万5千分の1の地形図では必要なのかもしれませんねえ。
コースタイムは、行ったことのある山なら、記憶に頼っています。行ったことのない山では、昭文社のエアリアマップに頼ってます。エアリアのタイムは長めなので、実際はそれより早く着くことが多いので、生徒は喜んでいます。私のようなペーペー顧問とは違い、本当のベテラン顧問は、経験からいろいろなことがわかるみたいですよ。
>正確で手ごろな価格の高度計があるなら教えて下さい。よろしくお願いします。
山岳部の目標の一つとして「2万5千分の1の地形図と、コンパスを持って日本中の山に登れるようになろう」というのを掲げているので、山に行くときに、高度計に頼ることはあまりないのですが、一応時計はプロトレックを使っています。まめに修正すれば、十分使えると思います。以前に登山用具屋さんで、メーカーは忘れましたが、スイス製のものが、もっとも正確だとお聞きしたことがあります。多分5万円以上はしたと思いますが。
02/11/06(水) 20:07 川北 裕美(EZA06001)
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