2002年夏合宿 in 加賀海岸
小林 康浩
今年の夏合宿は参加者38名という大阪OLCとしては大盛況の合宿となりました。まずは参加していただいた方々にお礼を申し上げます。また、設置に協力していただいた阪田さんと楠見さん、宿泊と会計を管理していただいた五十嵐さん、撤収やその他作業に協力していただいた皆さんに感謝いたします。
加賀海岸で夏合宿を開催することを思い立ったのは4月に開催された金沢大大会の直前です。宿舎に空室の状況を問い合せると週末で空きがあるのは8月17日のみでした。翌週のクラブカップとあまりにテレインの質が違う点は気になったのですが、「面白いテレイン」の誘惑には勝てず加賀海岸で夏合宿を開催することにしました。
メニューを組み立てる上で考えたのは、特殊なテレインゆえ、いきなり難しいコースを提供すると混乱を生じるのではないかということです。そこで段階的に難易度を上げていくようにメニューを設定しました。実際に効果があったのかどうかは私の目からは判断しかねるのですが、メインレースで捜索隊を出す必要がなかったので一応の成果はあったと思っておきます。
今回の合宿でテレインに次ぐ目玉は印刷済みの地図です。コースは16日の設置の後、Windows用の作図ソフトOCAD Ver.8βとキヤノンのインクジェットプリンタを使って宿舎で印刷しました。人手がかかる丸書き作業を無くし省力化を図るとともにボールペンでの丸書きに比べ見やすくなっていたと思います。ただ、裁断が大きくずれている地図が何枚か混入していたため、予想以上の数の印刷ずれが生じてしまい、地図の残り枚数を気にしながらの作業でした。
合宿中に何度か言っていましたが、加賀海岸は非常に特殊なテレインなので、この合宿で身につけた技術が国内の他のテレインでそのままの形で役に立つことは少ないでしょう。逆に言うと、形を変えて役に立つはずです。非常に細かい地形を読む技術、高速で走りながら大きな地形をとらえ小さな地形を無視する取捨選択の技術、正確なコンパス直進の技術など、どれもOLにおいて重要な技術の要素です。今回の合宿が皆さんのOLの幅を広げるものであったなら幸いです。
【夏合宿リザルト】はこちら
合宿参加者のコメント
奈良女子大学OLC 3回 永田 恵子
奈良女子大学の永田恵子です。陳さんより感想文の依頼がありました。先日は大阪OLCの合宿に参加させていただきいろいろとお世話になったことなど心より感謝しております。どうもありがとうございました。2日間と短い間でしたがメニューが充実していたおかげでオリエンテーリングを充分に楽しめました。初めての加賀海岸は最初は戸惑ったものの直進が下手な私にはいい練習になりました。アップも少なく疲れることなく合宿を終われました。最後のレースでも1度走り終えた小林さんにわざわざランオブをしていただきいろいろなことを教えてもらいました。うわさどおり小林さんはすばらしかったです。日頃教えてもらう機会も減っていたのでたいへんいい経験になりました。美しい宿、美しい海、親切な大阪OLCの皆様 本当にこの合宿に参加してよかったです。また機会がありましたら、よろしくおねがいします。
奈良女子大学OLC 2回 大橋佳代子
こんにちは、奈良女2回の大橋です。夏合宿では、お世話になりました。
夏合宿の感想。
いろいろお世話になりました。いつもとは違う方々に教えてもらえて、良かったです。自分としては楽しかったので満足してます。オリエンとは関係ないですが、宿がとっても快適でびっくりしました。オリエンの後で海っていうのも、すごい気がしました。
大岩 博子
このたびの夏合宿に家族で参加させてもらい、皆様にはご迷惑もおかけしたことと思います。でも、皆さんが暖かく迎えてくださいました事に感謝です。
私もダンナも加賀海岸のテレインを走りたかったので参加させてもらいました。
体力のない私ですから、どのメニューも走る前は、半分でやめようと思っていたにもかかわらず、楽しくて最後までやめられませんでした。
OLをするのはもちろんですが、オリエンティアの皆さんの輪の中にいられる事がとてもうれしかったです。
最後に、宿の事など細かい事まで、手配してくれた五十嵐さんに感謝です。また家族で行事に参加する事もあると思いますが、宜しくお願いします。
夏合宿(加賀海岸)の感想
田中紀十一
合宿は昭和61年摂丹街道(村越、長田さんがコーチ)以来16年振りの参加です。
従来OLは暑い6月から9月は夏休みをしていましたので、暑さは大苦手です。その為何年経っても進歩しない要因でしたが。今年からは今までの考え方を変えていかないと、という気持ちでいました。夏場を迎え連日の暑さには参っていました。でも60才の挑戦ということで合宿とクラブカップの参加を決断しました。実は他にもう一つ挑戦中です。
俗に言う60の手習いです。合宿の参加目的は暑さにどこまでついていけるか、合宿スケジュールにどこまでついていけるか、そしてコンパスを使った直進OLの習得です。又初めてのクラブカップリレーに参加するためのモチベーションです。
暑さ対策は炎天下に慣れておき、脱水状態にならないように、走らない(走れないのが本当のところ)。水、お茶は多い目に持って行き、水分補給は早い目にを心がけました。ノドが渇いてから飲むのではなく、先に飲んでおき、汗が出た分を補給する。幸いメニューもショートだったのと、クラブでも水の準備をしてくれたので、何とか2日間持ちました。
直進OLですが、近辺のラフOLばかりしているので、苦手中の苦手です。今月4日のコンターズの練習会も惨々たる結果であり、反省して望んだのですが、どちらかにずれてしまう。皆さんに助けてもらったので時間内に帰還できた有様です。ずれるのが右なら右、左なら左ということであれば対処しやすいのですが、バラバラなので始末が悪い。地形を読んでいく内にうまくいく時がありましたが、地形が読めない時があり、歩いていてもこんな状態なので、まだまだという段階です。それでも4つのメニューをこなし、なんとかいけそうという気持ちになり、最後の総仕上げのメインレースにかけました。Cクラスに出て、ブーイングを受けました。自分の実力は自分が一番よくわかっています。自分ではCでも納得のいくレースにしたかったのですが、8(67)尾根から9(59)凹地の直進で大失敗して、不満の残る結果となりました。これだけ汗を流したので今後生かしていきたいです。
その他の印象は
☆ すばらしい宿舎。周辺もパークOができるぐらい整備されていて良かった。
☆ 他クラブからの参加も多く、総勢30数名で盛況であった。
☆ こんなにビールを飲む合宿は大阪OLCか阪大とか。
☆ ポスト撤収は若い人がしてくれたので、メニューに専念できた。
☆ 高齢者でも参加できるメニューで無理がなかった。
合宿の準備に携わってくださった小林さんをはじめ他のスタッフの並々ならぬ労苦に感謝します。ありがとうございました。
来年は今年参加出来なかったクラブ員も参加しましょう。
以上
戻る