コンターズと大阪OLC
「コンターズ!」と呼べば,「こんたりんぐ,コン太!!」と応えるのではなかろうか?「コンターズ」は私どものOLクラブ,「こんたりんぐ」はそのクラブ誌,「コン太」はそのマスコット。この3語が頭韻を踏んでいるのは,1978年7月16日に呱呱の声をあげた場所が兵庫県芦屋市の甲南高等校・中学校だったからで,当時は「甲南OLCコンターズ」と名乗っていた。
今は,生え抜きの4人桑垣 泰・藤井範久・游 賢忠・辻村 修とその周辺の人たちで構成されている。男9人(うち2人は未成年),女8(3)人,計17(5)人のローカルな弱小クラブだ。大抵は,京都OLC・OLCふるはうす・大阪OLC・OLP兵庫・広島OLC・つくばROC・SQUADなど,他のクラブにも属して活躍している。ただし,若狐たちは子狐の養育に追われたり生息環境の悪化に悩まされていて,常時山野を駆け回っているのは藤井・游・修・紀子の4頭くらい,たまに歩一家の3頭が姿を現す程度。
『こんたりんぐ』は創刊21年目を迎え,9月号で124号となった。隔月刊という弱点を逆手にとった編集方針で,原寸大の地図を添えての詳細な大会参加記は他誌ではちょっと見られないものと自負している。毎号30ページ前後に地図6枚くらい折込んでいるから,年間千円ではいつも赤字だ。他誌のように郵送というわけに行かず,大会会場で手渡している。
コン太は『こんたりんぐ』の裏表紙とクラブ旗とTシャツで走っている。旗とシャツは年に1回,8月第1日曜日のコンターズ練習会が出番だ。この練習会も今年で21回目となり,岸和田OL協会のナイトOと組んで定着できたか。大会を開きにくいこの時季に,公園で基礎技術の習得錬磨を徹底する,という一味違った運営にこだわっている。若者を優遇しようと,高校生以下半額のほかに,数学パズルのレポート提出者は無料という大出血サービスをしているが,学生生徒よりもオイチャンたちの方が楽しんでいるようだ。当日のメニューと翌日中に発送する成績表はもちろんのこと,要項配布時から『こんたりんぐ』9月号まで半年近くたっぷり楽しめる仕掛になっている。
とまあ,こんなけったいなクラブで,大阪オリエンテーリング委員会にも加盟していない・(兵庫県に籍があるときいたこともあるが?)のに,このたび『大輪言』からお誘いがあって首を捻ったが,考えてみれば大阪OLCとのお付合いがいちばん親密だ。『こんたりんぐ』の部外有料購読者53人中13人,練習会参加者50人中10人,という最新データでも明らかだろう。それに,少々オタクっぽいかもしれないが,今回の練習会で利用させてもらった「服部緑地No.9」を大阪OLC春の練習会で使った「服部緑地No.8」と見比べられたい。最下段に加わった修正者明戸は,その上の作図者辻村と実は同一人物で,コンピュータマップの先駆者で,2代前の大阪OLC会長で,コンターズの一員なのだ。
当然,大阪OLC主催の大会・練習会・合宿などは,ほぼ欠かすことなく参加している。ときにスコアOで制限時間を無視して全コントロールを回ったり,ときに合宿の往復の便までお世話いただいたり,としばしば迷惑を掛けながら。そうした中から,クラブ運営や大会運営がうまいクラブである理由が判ってくる。
老若男女,OLの楽しみ方もOLの技術レベルも様々な人たちが,やりたいことを探し,やらねばならないことをやり,言いたいことを言い,他人の意見を聴いているのだ。勿論,すんなりとは行かない,あちらでぶつかり,こちらでへこみながら。でもそれが当然,むしろそれが必要。OLを楽しみたい,その一事だけで充分だろう。
野澤さん,4年間御苦労様でした。阪田さん,先頭を走る会長を目指せ,他人を押し退けてでも走れ! そして,全日本リレーMVEに2チームを!!
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