人のツボ見て我ツボ直せ

小林康浩
2001年4月30日 こどもの国大会 エベレスト山頂 4→5

4をチェックした後地図を見ると、Aのピーク(尾根の先)は見るからにわかりやすいのでピークの南を目指してラフに方向を定めてすぐに走り始める。A(の南)へ向かう途中、地形を読む必要はほとんど無いので、ちらちらと地図を見ながら道路を越えた後のルートを考える。若干ヤブはあるがほぼ直進で、Cのピークを見てその西側の沢からアタックと決める。道路を横断してすぐに直進を開始。この時、Aまでの直進と同様に、ラフに方向を合わせただけだった。広い沢底を直進して登りの斜面に取り付く。斜面はそれほど急ではなく登る量もたいしたことはないのだが、結構ヤブが茂っていたのと足場が悪いため地図から考えていた以上にきつく感じた。登りやすい方向を探りながら登る。登り切った所にピークがあったので深く考えずにCのピークだと思ったのだが、後で考えると実はBのピークを見ていたようだ。ピークを越え、その西の沢に入り右側斜面の尾根を目指すが、それらしきものは無い。おかしいと思い沢の方向を確かめるが、正しいように見える。とりあえず右側の斜面を登ると細い尾根の上に出た。地図を見てようやく現在地を把握する。西側に目を向けると幸運にも沢を越えた向かい側の斜面にフラッグが見えたので、一直線にそちらへ向かってパンチ。
【反省】 道路を横断した後の直進がやや南へずれていたのだろう。また、斜面を登る時、登りやすいところを選んで登ったりヤブを避けたりしながら登ると、予想以上に方向が逸れることはよくあること。これだけの不確定要素がありながら、登り切った所にあったピークをCのピークと安易に判断したのはうかつだった。まぎらわしいピークがあることは直進を始める前に気付いておくべきだし、登りきった時点でもCの北側の植生界などをチェックする必要があった。

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