人のツボ見て我ツボ直せ
小林康浩
過去の失敗の過程を「他山の石」としていただく企画です。1つのレッグに限る一方で心理状態などもでき
るだけ細かく書いていくつもりです。
2001年3月25日 全日本大会 M21A 7→8
ぱっと見て、道をつないで最後に池の間から南に回り込んでアタックという容易なレッグだと思う。
道の無い池の端を通るのは池に落ちる危険があるので感心しないコースセットだなと感じる。小道の道走り
は緩い下りで快調に飛ばす。A地点以降、やや道が広くなり、池が見える手前で道が若干登りになる。ここ
でペースを落としてはいけないと思い、走ることに集中する。池が見え、道が下りになったところで安心し
てスピードを上げ「池の間から斜面を南へ回り込んだ最初の沢」という記憶を基に地図をほとんど見ずにB
地点の「1つ目の」池の間から斜面に取りつき、そこから登り気味のコンタリングを開始する。思っていた
よりも近くに沢が見えるが、久々の1.5万の地図なので距離感が狂ったのだろうと納得してしまう。実際の
沢を見ると地図で見るよりも細い。違和感があるが南側の斜面を登っていく参加者の姿が見えたので、その
下にコントロールがあるのだろうと思い沢底へ下りる。もちろんコントロールは無い。「1つ目の」池の間
から入ったとは思っていないので、コントロール周囲のみの地図を見て、手前か奥の沢に引っかかったのだ
ろうかと考え、下りてきた斜面を再び登り、さらにコンタリングを進めるが、一向に地図とイメージが合わ
ない。ようやく大きな失敗をしたと確信する。斜面で立ち止まり、沢の方向と来たルートを再確認してよう
やく現在地を把握。一度戻るよりは向かいの斜面を登って尾根道を行く方が速そうに見えたのでそちらに進
んでようやく8へ到着。
【反省】 道からの簡単なアタックということで、いいかげんに臨んでしまった。後から地図を見るとアタッ
クポイント(2つ目の池の間)にはオープンなどの特徴物もあるのだが「池の間」という非常にわかりやすい
アタックポイントだったため、他の特徴物は全く意識いていなかった。また、アタック直前に登りだった道
が下りになり、スピードを上げることばかり考え、地図を全く見ていなかった。不注意によるミスの典型的
な例だろう。
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