近況報告  〜ガーナへ向けて(その1)〜

上田 公平
4月1日に壮行会をして頂いた後、4月10日に福島県二本松市の青年海外協力隊訓練所に入所しました。敷地は国立公園内にあり、外観を損ねないようにあまり目立たないような造りになっています。といっても、収容人員二百人程、語学研修棟や体育館、グランドがあり、結構存在感はあります。
今回の13年度一次隊(協力隊は年に三度派遣され、一次隊は4月入所、7月出国)では、二本松訓練所には男57人、女117人の計174人が集まりました。派遣国はアジア・中近東・東アフリカ+ガーナです。今回の二本松では男性の人数が非常に少ないという珍しい状況になったみたいです。訓練所はこれ以外に東京広尾、長野駒ヶ根にもあり、全部で400人ぐらいが訓練をしています。
さて、こちらでの生活ですが、部屋は個室で三食付、生活は快適だと思います。起床時間は6時、消灯は11時、平日の飲酒、訓練所への酒類の持込は厳禁です。月〜土は9時から15時までは語学授業で、研修棟では英語で話さないといけません。私の派遣国は公用語が英語ですが、アジア・中近東に派遣される人たちは、殆どの人が、英語以外の言語を一から学習しています。
また、訓練生の職種は多岐に渡っていて、教育関係からスポーツ、園芸・野菜・自動車整備・陶芸・音楽等ここには書ききれないほど様々な分野があります。私の職種である理数科教師の訓練内容としては、日常英会話、専門英語(英語による理科系模擬授業)の二つがあり、宿題も一日4時間ほどあるので、時間配分を考えて生活しないといけません。
平日は結構忙しいですが、休日(日曜日)とその前の日は、町にくりだして、お酒を飲んだりします。呑み屋の相場も安く、一軒で結構飲んでも3千円ぐらいでしょうか。さらに訓練所への送迎車つきです。でも門限は10時なので9時半には切り上げないといけないので不完全燃焼ですね。
五月中旬ぐらいになると2泊3日の野外訓練があり、全員グランドでのテント生活を行います。食事は自炊、訓練の一環として鶏解体、魚さばきをして食事に使います。調味料は塩、砂糖のみ。また、トイレも野外に自分たちで作ります。職種が養鶏の隊員がいるので、その人が生きた鶏の裁き方を教えてくれます。鶏さばきは僕も一番興味があり、且つ任地に行けば必要になるかもしれないので学んでおきたいことのひとつです。
あと、恒例行事の一つとして週一回の予防接種があります。現在のところ、破傷風・ポリオ、狂犬病、A型肝炎までおこなっており、その後、B型肝炎、黄熱病と続きます。何度か接種しないといけないものもあるので6月下旬まで続いていきます。
あと、周りに英語以外の言語を学んでいる人がいろいろいるので、最近はインドネシア語を人づてに少しずつ覚えています。廊下では各国の挨拶や会話が飛び交ったりして結構面白いです。
今回は、訓練所の様子を簡単に書きましたが次回は、私の任地の情報を含めて報告します。では!

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