開祖は、人材の育成にはしっかりとした組織と教育システムが確立されていなければならないと考えました。
そこで、自らが習得していた中国の拳技などをもとに、男女や力の有無にかかわらず誰もが学べて、自信を得るのに有効で魅力的な技法を編み出し、「半ばは自己の幸せを半ばは他人の幸せを」という基本理念と一体となった教育システムを創り上げ、これを“少林寺拳法(SHORINJI KEMPO)”と名づけました。
◆修行の目的
少林寺拳法の目的は、拳法の修行を通じて、健康な肉体と、不屈の勇気と、円満なる人格を得ることにより、個人が幸福な人生を送れるようにすること、そして同時に、平和で幸福な理想社会の実現のために積極的に行動してゆける勇気と情熱を養い、見識と正義感にあふれた、真のリーダーを育成することにあります。
◆護身の技術
少林寺拳法は、 剛法、柔法、整法(整骨等)の三法二十五系より成り立っています。
突き・蹴り主体の剛法も、抜き・逆・固めなどが主体の柔法も、その技法は守りと反撃からなる護身の技術です。
このため、体格の大きさや力の強さに頼らずとも相手を制することができるよう合理的に構成されています。