1994年7月 16〜26日

 日本半周の旅 (神戸〜北海道〜神戸)


 こ の年の春に買ったトランザルプで東北方面に行ってみることにした。ヒマと体力のあったころの話である。 


神戸を出発し、神奈川県の知人宅に二泊させてもらい、さらに仙台で一泊して青森県までやってきた。ここまでほとんど高速道路利用。

向こうに岩木山。


7月19日
津軽半島を北上していく。吉幾三のイクゾーハウスとかいうのがあったみたいだが、もちろんそんなところに立ち寄ったりはしない。向こうにうっ すらと北海道が見える。せっかくだからと、八戸から苫小牧へとフェリーに乗る。


7月20日
北海道西岸を北上中。
この日苫小牧から稚内まで走る。



ちょっとわかりにくいけど、文字が赤く光る案内板。ここで道を間違う人が多いんだろう。

(北緯45度碑)

左手に利尻島をながめながら走っていたら、ちょっと海岸へ出てみたくなった。ふかふかの砂にやばい、と思い引き返そうとしたがスタック。30分ほど砂を 掘ったりバイクを引きずったりしてやっと脱出。


7月21日
宗谷岬の内陸部に広がる宗谷丘陵。なんにもないところ。こういう雄大な景色も天気が悪ければたださびしいだけである。

この日網走泊。



7月22日
網走を出発したその日の夜に早くも北海道を離れる。室蘭を夜9時前に発つフェリーに乗り、下北半島の大畑に夜中の1時ごろ着き、フェリー待合 室で夜を明かす。

本州「最」北端ではないのがミソ。とはいえ最北端の大間までほんの30Km弱である。


 


7月23日
霧の中の尻屋岬付近。

霧の中をそろりそろりと走っていたら、数頭の馬が道をふさいでたっていたのでびっくりした。毛の長い寒立馬というやつである。さわれそうなくらいに近くを すりぬけたが、おとなしくじっとしていた。

原生林のつづく下北半島を走り抜け、青森県百石町というところに着いた。「日本一」の自由の女神なんだそうである。本物の4分の1の大きさで、FRP製な んだそうな。

それにしても下北半島というのは、北海道よりもっと最果て感のあるところだった。



本州の最北端には行かなかったが、岩手県宮古市の民宿でこういうものをもらった。バイクに乗る者はとかくこういうところが好きである。


三陸海岸ではこのほかに、強烈な絶壁の鵜ノ巣断崖や真崎海岸などにも寄ってみた。

7月 24日
遠野あたりを観光しようかと思っていたが、後輪から時々バキンッという異音発生。どうも原因よくわからず、町のバイク屋さんでみてもらうと、ベア リングに異常があるらしいのだがここでは直せない、仙台までいけば直せるだろうけどといわれ、仕方なく南をめざし走り出す。そのうちバキンバキンがガリガ リに変わり、後輪の軸から鉄粉がこぼれ出す始末。気仙沼まで約50Kmの間のろのろ運転をつづけた。
そこでやっととびこんだバイク屋さん(YSP気仙沼) で、1日待てばなんとかベアリングが手に入るというので、気仙沼で泊まることにした。バイクを預けると足がないからということでミニバイクをかしてもらえ ることになった。というわけで気仙沼最大のホテル観洋へ、料金は意外に安く朝食付きで税別7000円。

翌日復活したバイクを受け取り、SA・PAで仮眠をとりつつ神戸まで一気に帰ってしまった。ああしんどかった。。。