Relay(Fuel Pump Cut-Off)

'89 2.5-16のフューエル・ポンプ・リレーです。
昨日から3速2000rpmでかなりのノッキング状態で、なんか調子が悪いんです。
おまけにアイドリングが500rpmぐらいまで落ちストールしてしまいます。
しかし!メーター読み7500rpmまで回るし。(笑)

イグナイターの点火系リミットが優先で働きます!(→イグナイターをバラすで実験済み。)
優先というかフューエルリミットが有るのかどうかは解かりません。

※燃料・点火のリミットは7100rpmです。ヘッドOH前は7000rpmぐらいで頭打ちでした。
ヘッドOHでエンジンの調子が良くなり、勢いでタコメータが回るのでしょうかね。
(一切メータはいじっていないですが・・・。)

過去に自動車工学にも載っていましたが、はんだクラックの疑いがあるようです。(製造メーカによりますが・・・)
ではとりあえず開けてはんだのチェックでもしてみようかしらということで先ず目視。

 
 
目視+実体顕微鏡で観察してみました。
リレーの接点も見た感じ焼付き無しで、コンデンサもパンクしているものは無いようです。
    はんだの状態は全く問題無いです。(^^)
    でも赤い○の中のパターンが・・・。


 
赤いの中を良く見ると、なんと!
基板のパターンが浮いて断線しています。
    デジタルマイクロスコープにて撮影(×35)
    断線した箇所が溶けているので過電流が流れたようです。しかし原因が不明・・・。

    このパターンの両端はリレーに繋がっています。
    ・左側は87,87k,87Hと繋がっており、上左写真の左リレーのコイルでその先は端子30と繋がっています。
    ・右側は真中のリレーのボディ部分(アース)に繋がっています。


青い○の間にジャンパー線を追加して作動チェックしたらアイドリングは900rpmで安定してます。(^o^)

ジャンパー線追加で問題解決ではないですが、今のところ再発はないです。
むしろシャンパー線の方が太くて電流が流れても簡単には焼切れないのでリレーが焼ける恐れがありますね・・・。

・Fポンプが壊れているかどうか確認する場合
Fポンプリレーを外した後、車体側コネクタ部分の30と87をバイパスさせるとポンプが強制的に回り、エンジンもかけられます。
(両端がバナナ端子の太いコードを挿して確認しました。ショートさせないよう気を付けて下さい)


ReplaceされたRelay(Fuel Pump Cut-Off)



 
003 545 15 05のリプレイス品です。
リレーの数が違います。パワートランジスタにはアルミの板が冷却の為に付いています。

前オーナーはこのリレーのせいでエンジンの調子が悪いとのことなので今後じっくり調べてみます。
    基板も紙フェノールから両面実装用のガラエポタイプに変わっています。