ASDのPressure Accumulator
(Limited-Slip DifferentialのPressure Accumulator)

結構前からリアのショック辺りで「コン!」と怪しい音がするようになりました。
そのうち助手席下からリアシート方面にかけてアイドリングしていても10秒に1回ぐらい鳴っていました。
先月にはとうとうアイドリング時、1秒に1回鳴るようになってしまいました!(笑)

原因はいろいろ調べてもわからず・・・。
・お友達の2.5-16に乗るK氏も同じ症状(時々出ない時がある)が出ており、
リアレベのアキュム/レベルコントロールバルブを新品に交換しても結果はダメでした。

・私はリアのレベショック/アキュムを交換しても全然ダメでした。

2人で「残るはポンプかな」と思っていました。

K氏と話をしていると2.5-16のみこの症状が出ており、お互い持ってる2.3-16で症状は出てなく、他でも
聞いた事が無いということから2.3-16に無くて2.5-16に有るもの・・・?
「ASD」でした。('88の2.3-16にも装備されている個体があります)

早速T氏の個人輸入に便乗させていただきASDアキュムを取り寄せていただきました。
K氏が先に交換したところ、数十km乗っても全然音が出ず問題解決のようで、私も試乗してみましたが
ラップ音は出ませんでした。

私も直ぐ交換してみました。以前同じ症状の方がおり、リアレベも含むアキュム全部交換したら直ったそうで、
その中古のASD用アキュムを貰っていたので自分のと中古、新品を比べてみました。

もらった中古と私のは中にレベオイルがたっぷり入っており、口から棒を入れると底に着いてしまいます。
中のガスが抜けてしまってレベオイルが入り込んでいたようです。(^^;)
新品の穴の中に棒を入れてみたら20mmぐらいしか入らなく、覗くと口直ぐの所に金属部分が見えました。
正常品はきちんとガスで風船状に膨らんでいるのでしょうね。

音はともかく、いままでASDの制御も怪しかった訳です・・・。

結果はバッチリ直りました! これで不快なラップ音は出なくなりました。


    品番:124 553 00 10
    新品のアキュムに棒を入れている写真。
    20mmぐらいしか入らないです。
    棒を挿して当たっている部分は金属でした。→プラスチックでした。以下写真参考



 
    古いASDのアキュムレータを開いてみました。
    風船がふくらんでいます??
    風船を凹ませてみました。
    実は正常品はこの空間に窒素ガスが注入されていて、この状態が通常です。
    なのでガスが無くなると左の写真のようにレベオイルが入り込んで逆にふくらんでしまうのです。


 
    ガス注入穴の裏側
    表側
    ここにバルブを埋め込み、窒素ガスを注入すれば再生出来そうですね。
    ガス圧が何barかは解かりませんが・・・。

    本体外側に「40bar/0,24L」とかいてあります。


 
    風船を切り開いてみました。オイルライン口側には
    プラスチックのへそがあり、ゴム部分に押し込まれているだけです。
    ガス圧確認のためにオイルライン口から固い棒状のものを入れて押しても大丈夫です。
    ゴム部分に製造年月があります。'89/2製造