秋川渓谷最奥にひっそりたたずむ、かぶと造りの屋根が特徴の宿。かぶと造りの屋根のもと、開放的な座敷でくつろいでいると、田舎にでも帰省したような気分。宿泊の際の夕食もここでいただくようで、２２種類もの山菜を配したお膳はどこから手をつけていいのやら、迷うばかりである。

　奥多摩では冷泉しか湧かないはずなのだが、この宿ではお湯を循環加熱して「登別カルルスの湯」に仕立てているのだそうだ。つまり、ラジウム泉。人のいない内湯も露天もすっきりした印象で、これもまたよしとするかね〜。何といっても東京都内にもかかわらず、森の緑に抱かれながら露天を楽しめるのだから。

　もちろん帰り道、奥多摩の清流が育んだ本ワサビを、天然川のりに練りこんだ、千島屋の「岩のりわさび」を買って帰る。岩のり自体がおいしいところへもってきて、きつめのワサビがたまらなく刺激的！