前回、ナメてしまったドレンボルトを自力で修復するのは無理と判断。
まさかオイル交換ごときの作業でショップのお世話になろうとは思ってもみませんでした。
交換するドレンボルトとワッシャーを注文しますが、当然、部品が来るまで作業は出来ません。
どうせなら部品待ちだし作業依頼するなら・・・と、日頃から気になっていたスプロケットの交換も行うことにしました。
と言うワケで、今回はオイル交換&スプロケット交換です。
作業をしてもらったのは行きつけのバイクショップ、「モーターハウスファミリー」。(和歌山市西浜)
ホント、いつもお世話になってるショップです。
まずスプロケットの選定ですが、普段、交差点を通過するのに2速だとスナッチを起こし、1速だとギクシャクするので、低速域での扱いやすさ向上を狙ってギア比を落とす方向に。
ギア比(と言うか2時減速比)とスプロケットの歯数の大きさの関係は以下の通り。
|
加速重視 |
最高速重視 |
ドライブスプロケット
(フロント側) |
小さく |
大きく |
ドリブンスプロケット
(リヤ側) |
大きく |
小さく |
ライダースクラブのロングタームレポートでもスプロケ交換の記事があり(R/CNo.319に掲載)その時はリアのドリブンスプロケットを3T上げていました。
ってワケで私も同じく・・・と思ったのですが、スプロケットを3T上げるとチェーンの長さが足らなくなるので、フロントのドライブスプロケットの歯数を下げる方向へ。
リヤの歯数とフロントの歯数の比率から言うとリヤの約3分の1の歯数変更でほぼ同じ減速比になるハズ。
なので、フロントのドライブスプロケットを1T落とすことにしました。
ちなみにノーマルはフロントが16T、リヤが41Tです。
・・・で、問題なのがどこのメーカーのスプロケットにするか?です。
カタログを見てると「サンスター」と「アファム」製のスプロケットが目につきました。
同じVTR1000F用の15Tでかたや2800円、かたや3000円。
貧乏な私は迷わず安いほうのサンスター製をチョイス。
VTRは国内モデルと輸出モデルでチェーンサイズが違います。
国内モデルは525サイズ、輸出モデルは530サイズとなっていますので、交換を考えてる人はご注意を。
さて実際の作業ですが、まずスプロケットのカバーを外します。
チェーンを外し、その後、ドライブスプロケットはインパクトレンチを使用して外します。
カバーにはチェーンのグリスやら泥やらがびっしりとこびりついていたので、それらを清掃してやりました。
新しいスプロケットを装着し、チェーンの張り調整をしたら作業は完了です。
たいして難しい作業ではなさそうなので自分でも出来そうですが、ドライブスプロケット部分は特に高速回転している場所なので安全性を考えるとプロに任せたほうが賢明な判断と思います。
さて、私が四苦八苦した末にナメてしまったドレンボルトですが、さすがはプロです。
あっという間に外してしまいました。
抜けたオイルは思っていたほど汚れてはいませんでしたが、前回交換からすでに8ケ月も経っているので酸化が進んでいるものと思われます。
今回はオイルフィルターは交換せずそのまま使ったので、使用したオイル量は3.7リットル。かなり入ります。
今回使用したオイルは「カストロールGPS4T」。
涼しくなるこれからの季節を考慮して粘度は10−40Wにしました。
無事に作業を終え、スプロケットを交換した効果を確かめながら試走します。
出足の加速から違いが判ります。
今まで2速でスナッチが出るからと半クラッチを駆使しながら通過していた交差点などでも2速のまま楽々通過。
3速か4速か迷うようなコーナーでも4速のまま力強い加速をしていきます。
走りが中低速に振られている分、間違いなく最高速は落ちていると思いますが、それもオーバー200km/hでのハナシ。
年に数回走るかどうかの速度域より普段使う速度域での使い勝手が向上した方がいいに決まってます。
ただ、ギア比が低いとどうしても使う回転域が高くなってしまうので、燃費は落ちるかもしれません。
あとアクセルを閉じてエンブレを効かせたとき、回転が高い分効きすぎる傾向にあるのでアクセルワークには慣れるまで注意した方が良さそうです。
それにしてもスプロケットの歯数を変えるだけでこんなに乗り味が変化するとは思ってませんでした。
予算的にもリーズナブルなので、結構おすすめです。
ある意味、マフラーやキャブを交換するよりも効果があるかもしれません。
ただし、あまりに地味すぎてマシンのアピールポイントにはなりにくいですけどね。(^_^;)
|