エアブラシ塗装や缶スプレー塗装を屋内でする際に必要な塗装ブース。
今まで自作の塗装ブースを使っていたのですが、いかんせんコスト最重視の段ボール製だったこともあり(製作日誌のバロス号の記事参照)、作ってから数年が経ち、ヤレてきたので、新しい塗装ブースが欲しくなりました。
各メーカーから色々なタイプが出ていますが、結構なお値段がします。
その上、吸引力はイマイチだったりするので、案外使い勝手が悪いものです。
財力に余裕がないし(苦笑)、だったら、もう一度自作してみよう!ってコトで、塗装ブースを自作しました。(^_^)
と、言うワケで、塗装ブースを自作した時の工程を紹介します。
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使用した材料。
コンテナ(¥1380)
吸引用ブロアファン(某あるところに転がってた品なので¥0)
排水パイプ用Φ50ーΦ100変換ダクト(¥230)
プラメッシュ、すき間テープ、スポンジ両面テープ(各¥105/100均で購入)
あと写真には写ってませんが、電源はノートPC用のACアダプターを使います。(これも転がってた品なので¥0)
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まずはダクトを取り付けるために、マジックでコンテナにダクトの円周をなぞってマジックでラインを引きます。
そのラインにそってドリルやカッターを駆使して穴を開けます。
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出来るだけダクトに対してタイトに開けて、そこへダクトをねじ込みます。 |
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コンテナのフタの周囲を切り取って、コンテナ内に取り付け仕切り板にします。
ここへブロアファンを固定するので、吸い込み用の穴を開けます。
マジックでラインを決めて、カッターで地道に切り込みを入れて切り取りました。
ブロアファンはネジで固定するのでネジを通すための穴も開けます。
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開けた穴の周囲にすき間テープを貼ります。
これはブロアファンの吸い込み効率を上げるための処理です。 |
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コンテナの四辺にペットボトルを切ったモノをスポンジ両面テープで貼り付けます。
ダクト+5センチくらいの長さです。
この部分に仕切り板を取り付けチャンバー部分とします。 |
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先ほど取り付けたペットボトルをガイドにブロアファンを取り付けた仕切り板を取り付けます。
周囲のすき間は幅広のセロテープで目張りします。 |
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ペーパーフィルターを貼り付けるためのプラメッシュを取り付けます。
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ダクトの内側にすき間テープを2重に貼り付けます。
これは塗料のダクトが漏れないための対策です。 |
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ダクトにジャバラホース(以前の塗装ブースで使用していたもの)を差し込んで、コンテナの内側にラップを貼り付けます。
最後にプラメッシュに換気扇用のペーパーフィルターを事務用クリップで取り付けて完成です。 |
今回は、手元に色々な部品があったために、出費額は2000円弱と言ったところでした。
ちなみにジャバラホースは、直径がΦ100で縮んだ状態で1mのモノです。
ホームセンターで1500円程度で売っています。
今回はブロアファンを使ったのですが、吸い込み力自体はプロペラファンの方があるかもしれません。
ブロアファンの方が吹き返しが少ない(と言うか、構造上、吹き返しがあっても吸い上げてしまう)ので、チャンバー部分を小さく出来るメリットがあります。
よく自作塗装ブースを作る際に換気扇を使う人がいますが、その場合は吹き返しを考慮して、換気扇を窓などの換気する場所につけ、塗装ブース本体からホースで吸い上げる必要があります。
本体に換気扇を取り付ける場合、吹き返しが出ないだけの距離を稼ぐためにチャンバー部分を大きく取る必要があります。(以前使っていた段ボール製の塗装ブースはプロペラファンだったので、チャンバー部分が大きかったのです。)
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実際の使用風景。
スプレーの粉塵もガンガン吸い込んでくれます。 |
実際の使用感ですが、これがかなり快適♪(^_^)v
市販の塗装ブースだとイマイチ吸いきれない缶スプレーの粉塵まで残らず吸い上げてくれます。
以前の段ボール製と違い、半透明で明るいのでパーツも見やすくて塗装しやすいです。(^_^)
自作塗装ブースの最大の利点は、自分の使い勝手の良いように作れることです。
市販の塗装ブースも確かに良いんでしょうが、やはり自作の方がなにかと便利であることは確かです。
自作の方が吸い込み力が強く出来るのも利点です。
値段も抑えられますしね。(^_^)
メーカー製の塗装ブースの購入前に自作塗装ブースの設計をしてみるのも楽しいもんですよ。(^_^)
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