モデラーな日々

Vol.12  ディテールアップ


 ディテールアップ。

 モデラーなら誰もが聞いた事があり、口にした事がある言葉でしょう。
 どのジャンルの模型でもホームページや雑誌で各々の作者がディテールアップを施した作品が溢れています。
 そういう作品を見て、すごいと思ったり、やってみたいと思ったりするのはモデラーとして当然の欲求でしょう。
 最近では市販のディテールアップパーツなどもあり、より手軽にハイレベルなディテールアップが出来るようになってきました。
 模型初心者までもがディテールアップをする・・・そんな時代になったのかなぁ?なんて考えたりもします。

 ・・・が。

 あえて言わせてもらうと、ディテールアップって基本的に必要ないと思うんですよ。
 私自身、よくディテールアップを施したりするクセに何を言ってるのか?とお思いの方もおられるでしょうけど。(^_^;)

 ただ自分がやってみたいと思うとか、省略されたディテールが気になるとか、そんな時だけすればいいものだと思ってます。
 それに案外、苦労してディテールアップしてみても完成してみると見栄えがほとんど変わらないってパターンも多いですし。(^_^;)

 それでも、最近の風潮か、必ずディテールアップをしなくちゃいけない定番個所みたいなのがあるらしくて、それに縛られてるモデラーも多いようです。
 ある程度、数をこなしてる人ならそんなコトは思わないんでしょうけど、出戻りモデラーとか初心者ほどそう思う人が多いようです。
 あとキレイに仕上げるなら、エアブラシ必須!みたいな・・・。
 誰が決めたんでしょう?ってカンジなんですけどねぇ。。。(^_^;)

 たぶん模型雑誌とか、HPでの作品を見て思うんでしょうけど、基本は素組みだと思うし、素組みでも極めれば感動的な作品が出来るハズなんです。
 ディテールアップしたい気持ちは分かるし、したいならすればいいと思うんですけど、「しなきゃダメ」なんてコトはないし、要は自分が楽しめりゃ何でもありだと思うんです。
 プロじゃないんだし、模型でストレスためてどうすんの?ってカンジです。(^_^;)
 
 そもそもディテールアップとは何か?
 私の持論では、メーカーがコストの問題や材質の関係で詳細を再現出来ないパーツや形状が違うパーツを改造することによってグレードアップすること、もしくは不満のある個所を自分好みにすること・・・と思っています。
 だから、キットのままで不満がなければ、素組みで充分だと思っています。
 「こだわり」「思い入れ」があればこそ、ディテールアップと言う作業を行いますが、それがなければストレートで充分なのです。

 HPや雑誌の作例を見て「すごい」と思ったり「やってみたい」と思ったりするのは私も同じです。
 超絶なディテールアップをされた作品には感動すら覚えます。

 それを見てディテールアップを施すのは良い事だと思います。
 問題はそのディテールアップを楽しめてますか?ってコトなんです。(^_^;)

 こういうHPを運営してると時々質問メールなんかを戴いたりします。
 その中に「どこをディテールアップしなくちゃいけないですか?」というメールが結構あるんです。

 ディテールアップに「しなくちゃいけない個所」なんてないと思うんです。
 最近良く思うのは、雑誌の作例とかHPの作品とかを参考にするんじゃなくて、それそのものを作ろうとしてる人が結構多いってコトです。
 そして、それに縛られている人も多いようです。
 「こんな風に作らなくちゃいけない」・・・と。
 それは雑誌やHPの作品を作ったモデラーのこだわりであって、自分のこだわりではないのになぁ・・・と思うわけです。(^_^;)
 
 ついでに言うならば、ディテールアップと言う作業はそれなりに創意工夫が必要になってきます。
 それをして初めて「こだわり」が出てくるんじゃないかなぁ・・・と。
 別に人の作品を見て、そのままを作ろうとするのが悪いと言うワケではないんです。
 ただ、その作業を楽しめてるかどうか・・・それに尽きます。(^_^)
 「こうしなくちゃいけないんだ」って思って作るのと「こうしよう」って思って作るのとでは全然違うんです。
 そして、案外初心者や出戻りの方に多いのが前者なんです。(^_^;)
 雑誌やHPで情報が溢れ過ぎてる弊害でしょうか?(^_^;)

 で、文章が支離滅裂になってきたところでまとめ。(^_^;)
 せっかく趣味の模型なんですから、ディテールアップにこだわるのも良いのですが、とにかく楽しんで作りましょうよ!って話なんですね。(^_^)

 


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