HONDA NSR500 '87 KEIJI KINOSHITA
キットでは省略されていたクランクケースカバー周りを自作。 ラジエターはRC30を流用して改造。 冷却経路のパイプを追加。
現在自宅にある木下選手が駆ったマシン達。 1983年〜1989年までの各年が揃いました。
1987年 木下選手がホンダワークスとして最後の年に駆ったNSR500です。 この年は最終的にランキング2位を得るもののホンダのライダー若返り計画(?)により、翌年はホンダを離れプライベーターとして全日本GP500に参戦することになります。 当時、高校生だった私にはこのホンダの決定がすごく冷たく感じ「ホンダはライダーを大切にしないメーカーなんだな」と思った記憶があります。 1990年に八代選手を放出した際にさらにこの想いは強くなったのですが、それはまた別のお話。。。(^_^;) 作品の方ですが、DESAIGN UTA製のガレージキットを使用。 キットはレジン製でカウルを付けた状態での再現を目的としていたので、チャンバーが半円だったり、シートレールやラジエターがオミットされていました。 また1986年NSR500をドナーキットとして使って「目に見えて違う場所」だけパーツを置き換える仕様となっています。 そこで、ストリップ状態で観賞出来る最低限のパーツ追加と改造、86NSR500との違いで気になる所を中心に加工を施しました。 リアスイングアームの形状を87仕様に変更。 リアサスのリンクは86NSR500とは大きく違っていたのでタミヤキットのパーツを流用しつつ改造。 チャンバーはカウルから見える部分がそれっぽくなってる仕様で形状がまったく違ったので、ほぼ作り直しています。 このチャンバーの形状と位置の相互関係を上手く出せなくて苦戦しました。(^_^;) シートレールとラジエターはオミットされていたので追加。 シートレールはとりあえず「ある」だけのなんちゃって仕様です。 ラジエターは形状が似ていたRC30用を流用。 冷却水のパイプはプラ棒を現物合わせでライターで炙りながら曲げるという古典的な手法で製作。 エンジン本体もクランクケースを作り直したり、シリンダーを加工したりと結構手を加えています。 カウルはキットのままで充分雰囲気が出てたのでほぼそのまま。 チャンバーを収めるためにシートカウル内側を削ったくらいです。 スポンサーロゴはキットのものでイメージと違うものをジャンクから流用。 一部のデカールは自作しています。 スクリーンは塩ビのバキュームで自作。 ちょっと大きい気がしますが、まあ、許容範囲です。(^_^;) 他にもこまごまと手を入れてます。 UTAさんのキットはそのままでも充分見映えるのですが、素材としてのポテンシャルが高いのでついつい手を入れてしまいます。 その結果、キットのバランスを崩して苦戦しちゃうのが毎回のパターンとなってきていますが、自分なりに素材の良さを引き出してる・・・つもりなので作っていて楽しいです。(^_^) 今回のNSR500の完成で1983年〜1989年の木下選手の500ccマシンが各年1台は揃いました。 後は1985年のNSR500と1981年、1982年のYZR500でコンプリートです。 時間はかかると思いますが、いつかやり遂げてやろうと思ってます。(^_^)