HONDA NS500 1983
Marco Lucchinelli

1983年にマルコ・ルッキネリがWGP500ccクラスに参戦した時のマシンです。
キットはタミヤ製「Honda NS500 '84」を使用。
'83仕様にするために旧'83キットからパーツを流用しています。

カウル類のビスは虫ピンに交換。
リヤホイールとタイヤは旧'83のキットから流用。

アッパーカウルを中心にカウルの形状を変更。
ルッキネリ車は右シフトなのでシフトリンゲージを変更。


ハンドルグリップのワイヤリングを追加。
シートカウルのスリットを開口。
アクスルシャフト固定ボルトを再現。
スクリーンは塩ビの自作品に交換。

 タンクのエア抜きホースはクリアチューブに変更。

 下側のサイレンサーエンドは真鍮パイプに置き換え。

インナーフォークはABCホビーのミラーシートで再現。
アクセルワイヤーの基部とアクセルワイヤーを追加。

リアブレーキのマスターシリンダーを左側に移設
サイレンサーは'83後期仕様として円筒形を使用。

製作エピソード

 1983年型のNS500のキットはすでに絶版になってしまい入手困難なので、'84NS500のキットを使用して出来るか!?の実験の意味で製作した作品です。
 '84NS500のキットには、旧キットのパーツも残ったままですし、フレーム・スイングアーム・リアサスペンション・タンクなどは旧キットからアップグレードされています。
 結果から言えば、リヤタイヤとデカールさえあれば、1983年型として製作出来ました。
 とは言うものの、まったくのボルトオンと言うワケではありませんが。。。(^_^;)

 さて作品は、ルッキネリ車の一番の特徴である右シフトに改造しています。
 シフトリンケージを自作し、エンジンの適当な場所(左シフトの出口の鏡位置)からシフト用のシャフトを出しています。
 シフトリンケージ周りの資料が少なかったので、ある程度でっち上げですが、大きくは間違ってないと思います。
 それに伴い、リアブレーキのマスターシリンダーとリザーブタンクはフレーム左側へ移設しています。
 ブレーキとシフトが逆になったのでペダルも左右の形状が逆転するような変更を加えています。
 シートカウルから覗く2本のサイレンサーは円筒形のものを使用。
 ルッキネリ車はシーズン後半で楕円形のサイレンサーではなく、円筒形の物を使用していたようです。
 外装類は、いつものごとくアッパーカウルを中心に形状をイジっています。
 スクリーンは塩ビをヒートプレスして自作しています。
 今回は形状を変えたアッパーカウルに合わせるため、スクリーンの原型から作り直しました。
 その他は、アクセルワイヤーとその基部を追加したり、シートカウルのスリットを開口したり、カウルのビス類を虫ピンに置き換えたりと私的定番の加工を施しています。
 塗装に関しては、ブルーの色合いにかなり悩みましたが、最終的にタミヤのTS-15とLP6のブルーを8:2の割り合いで混色したもので落ち着きました。
 今後1983年型を作る際に同じ色を作りやすいように比較的簡単に作れる比率にしています。(^_^;)
 デカールはタミヤの1983年型の再販品(カルト)とスタジオ27のNS追加デカールを使用。一部スポンサーデカールは84NSを使っています。
 ゼッケンベースは塗装で塗分けていますが、タミヤのキットのデカールに合わせたため、実車のゼッケンベースより小さくなっています。
 ルッキネリ車のみ、サイドカウルのゼッケンベースが縦方向に長かったようで、デカールを貼り終えた後、資料写真と見比べて気付きましたが、時すでに遅し・・・でした。
 同じように見えてライダー毎に細かい仕様が違うのは、さすがワークスマシンと言った所でしょうか。(^_^;)

 今回、84NSのキットをベースに83年型を作れることが判ったので、ガンガン作っていこう!と思ったのですが、現在84NSのキットも入手困難になってしまっているのですね。。。
 それなりにストックがあるとは言え、NS/RS500系は作りたい物も多いので、どれに使うか悩ましいところです。
 とは言っても、今の年1ペースだと、あと10年は持ちますけどね。(^_^;)

 

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