2017年冬のワンダーフェスティバルのAKAINO_GPのブースで行われた「カワサキ祭り」の参加作品です。
ここ数年、同ブースの常連を中心に行われているテーマに沿って作品を作って展示すると言うイベントです。
今回のカワサキと言うテーマに沿って何を作るか考えた揚げ句、私らしくスキマを狙った結果、このGPZ400Rにたどり着きました。(^_^;)
実車は1986年にモリワキが全日本ロードレースTT-F3クラスに福本忠を擁し参戦したマシンです。
当時の国際A級F3クラスは改造範囲も大きく、ホンダ・ヤマハのワークスマシンやヨシムラのマシンなど、市販車改造というより純レーサーに近いマシンがせめぎ合っていたクラスですが、モリワキはノービス用キットパーツ開発の意味合いで参戦していたこともあり、フレームはノーマル、エンジンもファインチューンと言った仕様でした。
ノーマルのGPZ400Rの面影を大きく残しているので大きな改造をしなくていいだろうと言うのもこのマシンを作ろうとした動機のひとつなんですが、「モリワキ」「全日本」「たぶん誰もモデル化してない」と言うコトもこのマシンを作ろうとした大きな理由だったりします。
実際に作り出すと、大きな改造をしないで良い・・・と言うのは思い込みだったと痛感するのですが・・・。(^_^;)
作品は資料がごくごく限られていたと言うコトもあり、かなりアバウトです。
なにせ、実戦仕様の写真が左からのショットが1枚のみ。
マシンの仕様が判るキットパーツ組み込みと思われる写真が右からのショットが1枚。
この2枚の写真だけを頼りに製作しています。(^_^;)
大きな改造点としてはアッパーカウル。
1986年型NSR500のカウルをベースに切った貼ったで製作。
あまり形が変わってないように見えますが、実際にはベースのカウルは単なるゲージと化してるくらい形が変わってます。
ちなみに強度が非常に弱く、実際、塗装段階で一度落として割ってしまってます。(^_^;)
フォーサイトマフラーは自作。
以前ZERO X-7を作った際と同じ手法で製作しましたが、サイレンサーの造形は何度やっても面倒です。
・・・と言いつつ、一番時間が掛かったのは実はエキパイだったりします。(^_^;)
フロントホイールは以前作ったマルケジーニの幅を詰めて使用。
タイヤはNSR250を円周方向に幅(長さ?)を詰めて使用。
フロントフォークはノーマルをベースにモリワキカヤバに改造。
ハンドル周りは1986NSR用を加工して取り付けています。
フロントフェンダーもノーマルフェンダーを切った貼ったで製作。
その他にもエアダクトにスプリングを使用したり、アクセルワイヤーの基部を作ったりと色々と手を加えてます。
モリワキカラーはいつものインディブルー×イエロー。
デカールは全て自作です。
資料が極端に少なく、また検証もあまり出来ていないので、かなりなんちゃって度合いが高いのですが、それを指摘出来る人もほとんどいないだろうし、作品自体には私自身が満足してるんで、これでOKです。(^_^)
個人的には「福本忠」個人のマシンで最初のモデル化ではないか!?と言うところが一番嬉しいトコロだったりします。
(CBXのF3を作ってる人がいるかもですが、4耐仕様だと宮城も入るので・・・。)
福本忠と言う、今となってはマイナー(失礼!)なライダーにスポットが当るキッカケになればなぁ・・・とか思いつつ製作していました。
またTT-F3は当時すごく盛り上がってたクラスだったのに、'80'sマシンが流行ってる現在、このクラスのモデルを誰かが作らねば・・・とかワケの判らん使命感にも燃えてました。(^_^;)
出来はともかく、モリワキマシンの完成品がまたひとつ増えたのは単純に嬉しいですね。
次のモリワキマシンは何を作ろうか!?(^_^)
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