町田市リサイクル文化センター周辺環境大気のダイオキシンデータ


■町田市では、リサイクル文化センターの焼却炉の煙突と併せ、周辺環境大気や土壌、地下水などのダイオキシン値を測定しています。

 この内、周辺環境大気のデータについてグラフ化したものを掲載します。なお、元データは、情報公開によって入手したものです。



上図は、リサイクルセンター周辺5ヶ所の大気測定データを時系列にグラフ化したものです。1998年の観測当初に比べて、2003年のデータでは、値がだいぶ低くなっているのがわかります。ここで用いている値は、実測値ですので、「広報まちだ」で発表されるTEQ値(2.3.78TCDDの毒性に換算した値「毒性当量という」)ではありません。その理由は、TEQ値を求める際に使われるWHO−TEF(毒性等価係数)という換算係数には、「0」という評価のダイオキシン異性体もあるため、現時点での評価だけでは、問題があると考えるからです。
上図からは、2000年2月の測定では、埋立地と野球場とでは、地点でのダイオキシン値にかなり開きがあることがわかります。他の測定日のデータは全ての測定地点で類似しています。

※町田市が初めて周辺環境大気のダイオキシン測定を行ったのは、1997年の7月28日から29日にかけてのもので、場所は、埋立地の風上・風下及び、炉室作業環境の3ヶ所でした。地域を拡大して測定を始めたのは、上図の通り、1998年からです。

※なお、上図のデータには、ダイオキシン類のひとつであるコプラナーPCBの値は含まれていません。理由は、2000年2月の測定分までは、コプラナーPCBについては、分析が行われていなっかったためです。


上図をもう少し詳しく見ていくために、それぞれの測定地点での時系列でのデータを掲載します。
※下図は、4地点での、ダイオキシン類(ダイオキシンとジベンゾフラン)の同族体別の存在量(実測値)を%で示したものをグラフ化したものです。都市ごみの燃焼においては、4塩化ジベンゾフランと5塩化ジベンゾフランの比率が高くなります。しかし、4地点とも、赤の太線で示した2001年6月の測定データでは、7塩化ジベンゾフランが4塩化・5塩化ジベンゾフランよりも高くなっています。これは、他の何らかの影響があったと考えられます。