曲目紹介


■ ケネス・アルフォード : ボギー大佐

1913年に、イギリスの作曲家ケネス・アルフォード(1881-1945)によって作曲され、映画「戦場に架ける橋」の中で用いられて非常に有名になった。
勇壮な中にも親しみやすさのある行進曲である。
■ レイフ・ヴォーン・ウィリアムス : イギリス民謡組曲
ヴォーン・ウィリアムス(1872-1958)は、近代イギリスの代表的作曲家のひとりで、王立音楽学校で作曲を学び、ベルリンでブルッフに、パリでラヴェルに短期間師事。後に母校の教授となった。
彼は自国のルネサンス〜バロック音楽、バッハ、ベートーヴェンから影響を受けると同時にイギリス民謡の素朴な魅力とエネルギーに魅了され、その影響は作品にも現われている。
この「イギリス民謡組曲(English Folk Song Suite)」は1923年、彼が51歳のときの作品で、ロイヤル・マリーンズ軍楽学校の司令官サムヴィル大佐の依頼により作曲され、その年の7月4日に王立軍楽学校のバンドによって初演された。作曲者の最も活力にあふれた時期の作品である。
組曲は次の3つの楽章からなっている。
1. 行進曲 "Seventeen Come Sunday"  Allegro 2/4拍子 クラリネットとコルネットが美しい旋律を歌い、中間部で木管楽器の高音部が6/8拍子の「ジーグ」を奏でる。
2. 間奏曲 "My Bonny Boy" Andantino - Poco Allegro (Scherzando) - Andantino 3/4拍子  冒頭からオーボエとコルネットの独奏が歌うように始まり、中間部にはピッコロで始まるスケルツォがある。
3. 行進曲 "Folk Songs from Somerset"  Allegro 2/4拍子 コルネットの独奏で始まり、中間部では6/8拍子に変わる。

前に戻る