曲目紹介


■ ヤン・ヴァン=デル=ロースト : フラッシング・ウィンズ

作曲者ヴァン=デル=ロースト(1956-)はベルギーのドゥッフェルの生まれ。レメンズ音楽院とゲントの王立音楽院で専門教育を受け、吹奏楽曲以外にもピアノ曲から合唱曲・管弦楽曲に至るまで幅広い作曲活動を行っている。またレメンズ音楽院で教鞭をとるかたわら指揮者としても活躍している。
この『フラッシング・ウインズ(Flashing Winds:きらめく風)』は1989年にベルギーのユース・バンドのために書かれた。
曲は、ティンパニと金管群のファンファーレの後、軽快なリズムに乗って主題がトランペットに現れる。テンポを変えないまま中間部に入り息の長い美しいメロディが演奏される。後半は最初のテーマの繰り返しとなるが、最後にファンファーレの主題がそのままのテンポで再現され、駆け抜けるように曲を終わる。
■ アルフレッド・リード : 小組曲
曲は、4つの楽章からできており、それぞれにはタイトルが付けられている。
第1楽章『イントラーダ』 荘重な導入曲。
第2楽章『シチリアーナ』 6/8のリズムが特徴のシチリア舞曲。トランペットとトロンボーンが休止し、メランコリックに奏でられる。
第3楽章『スケルツォ』 3部形式。軽快でリズミカルな曲。中間部ではミュートを付けた金管楽器が楽しい。
第4楽章『ジーグ』 17-18世紀のフランスの宮廷舞曲。
1983年11月に作曲者の指揮によってノーザン・マニトバ・コンサート・バンド・フェスティバルで初演された。

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