520の購入



エアコンと発電機の車載を検討
キャンピングカーは断熱性に優れている…、これが一般的な評価だと思います。 しかし、我が家に限ったことかも知れませんが、夏場のキャンピングカーは普通車のように即換気も出来ず、頼りないリアクーラーの能力もあって、正直言って「蒸し風呂のように暑くて辛い!」です。 確かに冬場は冷たい外気を遮り、FFヒーターのお陰で車内はヌクヌクですけどね。 そこで毎年6月頃になると、「今年はエアコン付けるぞ!」って意気込むのですが、毎週お出かけしているうちに秋…、平成16年の夏は過去の教訓を活かし、GW明けからエアコンと発電機の車載を目論み、機種や価格の情報収集に明け暮れるのでした。 予算的にはウインドエアコンとホンダEU16iの組み合わせがベスト…、しかし、切った貼ったの加工が出来る技量はないし、何よりも冷えが悪いということで敬遠していました。 個人輸入が出来る語学力でもあれば、コールマンポーラカブとドメテック(旧エレクトロラックス)トラベラー2500Hのセットが40万円前後で入手可能ですが、それは無理! で、国内の幾つかの業者に問い合わせましたが、どこも工賃など込みで70万円前後が相場でしたね。 意気込んでみたのの、エアコンと発電機の車載は早くも夢に終わりそうな現実に直面しました。(涙)
お金は無いけど妥協もしたくない
6月上旬にはエアコンと発電機の車載計画は自然消滅していました。 ところが6月中旬だったか友人から乗り換えに伴い、それまで使っていたEu16iを引き取ってくれないかという申し出があり案件は復活!再び資金繰りから車載計画を練り直すのでした。 中古といっても使い込まれていないEu16iの程度は極上、提示価格も友人ということで二度とないであろうという破格値でした。 ルーフエアコンはEu16iで動かすならポーラカブ、電源ソースを問わなければ能力重視でペンギンかな。 何れにしても快適化への道はグッと現実的なものになったのです。
本格的な夏を前にエアコンと発電機の車載は目論み通り進み一安心…、しかし、エアコンと発電機に追加投資するべきか、はたまた乗り換えに追加投資するべきか、更に深く考え始めたのもこの時期です。 当初のエアコンと発電機の車載という目的から超越した面もありますが、勢いや目先のことだけに捉われず、今一度慎重に検討することにしました。
ジルを購入して約4年、子供達も大きくなり何かと狭さを感じる…。 特に就寝前の荷物整理に手が掛かり、キャンピングカー購入のきっかけとなった“寝る”ということに不便や不満を持ち始め、常設二段ベットのあるキャンピングカーに憧れていたのは事実です。 夏には2回目の北海道キャラバンの計画もあり、仮に乗り換えるとしても走行距離は5万2千Kmを突破、先々には排ガス規制の問題もあり下取り価格は期待出来るものではなさそうでした。 しかし、6月下旬に冷やかし半分で某ショップに査定に行くと、部分的な改造は実用的なものとしてどれも高評価、思っていた以上の下取り価格が提示されたのでした。(嬉)
結局、友人から譲り受けるはずのEu16iは価格などの条件をそのままに、同じキャンピングカー仲間に引き取って貰いました。 ここでジルに追加装備をしても先の理由から2年以内にはきっと乗り換えすることになるでしょうし、子供達と一緒に行動出来るのもあと5年…、であれば、お金は無いけど妥協もしたくない! 限られた時間は不便や不満は最小限に抑え、快適に楽しく過ごしたいですからね。 でも、それからが結構大変でした…、「ど、ど、どうする?」と、家内のご機嫌を伺いながら一日に何回聞き何日続いたことか…、振り返ってみるとゾッとします。(苦笑)
開発コード“520”への乗り換え
7月に入ると本格的に次期車選定に取り組みました。 中古車ならY社のレジーナ、新車ならV社のレオバンクス、G社のキング5.3WDの3台が候補に上りました。 レジーナは大きさ、そしてY社の車作りへの拘りが魅力。 しかし、我が家の理想とするには内装リフォームが必要なことと、ベース部が三菱ブランドであったため躊躇してしまいました。 リコールやトラブルがあっても車と向き合い、付き合っていけるのであれば良いのですが自信がありませんでした。 で、残るはレオバンクスとキング5.3WDの2台。 慣れ親しんだビルダーのレオバンクスか、V社の競合ビルダーのキング5.3WDか…、一騎打ちと言いたいところですが、何故か比較検討することもなく選定は足踏みとなりました。 今、振り返ってみるとレジーナに未練があったのだと思います。
そして7月中旬、たまたま修理で伺ったV社で世間話をしながら、仲間内で話題になっていたジルバンクス(当初はこう言っていた)の探りを入れてみると、明確な回答はないもののカムロードのマイナーチェンジに伴い新型車開発、発売を検討しているとのこと。 私が「それってジルバンクスでしょ?」と聞くと、「あはは、どうなんでしょうねぇ」と某氏…、「ジルバンクスなら契約するよ」って突っ込むと、「また日を改めて話しますよ」と逃げられてしまいました。 結局、この日はそれ以上の進展はなく、ジルをV社に預けて帰宅するのでした。
そして数日後、ジルを引き取りに再びV社へ。 ここでも多忙な某氏を独り占めにして、我が家の現実や理想を延々3時間ほど話し込みました。 買い替えを本気と察してくれたのかは定かではありませんが、カムロードの新型ディーゼルエンジンのスペックやジルのボディにバンクスのレイアウトを組み込んだ新車種(後のジル520)の概要を聞き出すことが出来ました。 この時点で候補のレオバンクスとキング5.3WDは消え、頭の中はすっかりその新型車一色…、車名も不明、価格も不明、振り返ってみると“絵に描いた餅”に心を奪われた瞬間でした。(爆) その日以降、毎日のように電話やメールでやり取りをし、図面をはじめ順次明らかになっていく情報を入手。 因みにV社内の開発コードは“520”となっていて、私もいつしか“520”と意識せず呼びやり取りをしていました。
そして、8月1日に正式車名や販売価格が決定され煮詰めてきた内容を電話で仮注文…、そのまま家族総出でV社を訪れ正式な書面にて注文をしました。 納車は約2ヶ月半後の平成16年10月20日でした。
そうそう、エアコンと発電機の車載検討から始まった520への乗り換えですが、装備関係は520の改造、改良にアップしていく予定ですのでそちらをご覧ください。
2004.11.02