研究室の思い出



大学院の修了で、長かった学生生活も終わりというわけですが、研究室のみんなのことは、いつまでも忘れないようにと思って、絵にしてみました。関係者の方々には、この絵を配ってあります。

院生と学部生は一緒の研究室だったので、学部の4年生たちと研究室で過ごしたのは、自分が4年生だったころを含めて3年ありました。どの年も楽しかったのですが、特に最後の年だった1998年度の研究室は、思い出深いものがありました。

まずは、研究室のメンバーをご覧ください。

研究室のメンバー

私は情報処理センターでお手伝いをしていたので、センターの事務の方々にもお世話になりました。リクエストがありましたので、このお二人を追加しました。

情報処理センターのお姉さん

では、個別に紹介しちゃいましょう。


ステキな恋がしたいナ…

彼女は感情的で、喜怒哀楽をストレートに出すタイプです。誰にもまねできないほどニコニコ喜ぶこともあれば、どん底まで落ち込むこともあります。

詩に興味があり、ゼミの資料には「あすなろの部屋」という詩的なコーナーがありました。


三姉妹

この、なかよし3人組は「三姉妹」と呼ばれ、この3人抜きに思い出を語ることはできません。

左の女の子は、タレ目なのをちょっと気にしてますが(ごめん、また気にしちゃいますよね)、おかげで描きやすかったので問題ないです。って、泥沼…。返事はいつも「ですですっ」で、へなへなにしてくれます。

真ん中の子は、長いストレートの髪が特徴で…すんません、本人はもっと美人です。いや、それを言い出したらみんなそうなんですが。ピカチュウをこよなく愛しており、私と同じ属性を持っているようです。彼女は、笑いのツボにはまると抜け出せません。下を向いてこらえる姿に、みんなが「あっ、ハマってる」と言い、ますます深みにはまっていくのでした。

右の子は、思わぬ発言をしたり、予期せぬ行動をしたりするからか、よくみんなから「それは変だ」と言われて不満げな様子。私は、努めて理解しようとしていましたが、たまについていけませんでした。でも、卒業する人たちみんなに手紙を書くなど、気の利いたことができるのが彼女の魅力です。それと、私よりもずっと絵が上手で、スラスラ描けるのがうらやましいです。


先パイおつかれさまでした

物事に動じないマイペースな彼ですが、その行動によって、まわりをイライラさせ、怒らせてしまうこともしばしば。それでも、ふてくされたりせず、素直に受け入れる姿勢は、彼の穏やかな性格からくるものなのでしょうか。

私から見た彼に対する印象は、いつもハキハキとしていてサワヤカということです。あとは、行動に実力が伴えば、言うことなしだと思います。がんばれっ。


あーもうこんな時間だ!

彼を紹介するのには、最も適切な絵となっております。研究室にはよく来るものの、突発的な用事が入ったり、何かしているうちに別のことに興味がわいたりして、やるはずだったことがほとんどやれずに帰るというのがいつものパターンです。まあ、私もそうだったんですけど。

彼とは気が合い、終バスの時間まで熱く語り合うことが何度もありました。本当にギリギリでバスに乗るさまは、まさに彼の人生の縮図を見ているようだと思いました。私は原付だったので、何の心配もありませんでしたが。

私と同じく、非常にコンピュータに興味があり、気になったことは徹底的に調べて知識を増やしていきます。その知識の豊富さから、人に頼られることが多く、頼られると断れない性格もあって、「あーもうこんな時間だ!」となるわけです。

彼の得意技は、英語の論文を日本語にする際に、全文をタイプして入力し、自動翻訳したものを手直しして完成させることです。どんなに長い論文も、根性で入力してしまいます。コツは、あれこれ考えず、無心になることだとか。いろんな意味でスゲーです。


研究すすんでる?

お世話になった大先生。絵では、ちょっと怖そうに見えますが、とても優しい先生です。ただし、忙しそうにしている時は要注意かな?

学生の行動に対して、あまり口うるさく制限したりしないので、のびのびと好きなことをやらせてくれました。そのおかげで、他の研究室ではやりそうにない企画を三姉妹がどんどん立てて、飽きない毎日でした。

学生の家に電話をするのが苦手という、シャイな面もあるようです。

先生からは、「君の文章は、直すところがほとんどない」という、お褒めの言葉をよくいただきました。これからも読みやすい文章を書くよう、心がけたいと思います。


ボス!採点おわりました

彼はバリバリと研究を進める、有能な人物です。彼が集中している時は妨害厳禁のため、じゃまをしてはいけません。でも、後輩の面倒見はよく、頼りになる存在だったようです。

少々堅い性格でしたが、三姉妹のおかげで遊びにも目覚めました。それでも、しっかりと遊びと勉強の区別をしているのは、見習うべき点だなと思いました。


まあがんばんなさいよ

彼女は私と同じ学年で、研究がどれくらい進んでいるのか気になる存在でした。しかも、授業以外では、あまり顔を合わせることがなかったので、「研究は進んでるのかなあ」とか、「知らないところで猛烈にやっているのかも」とか、いろんな不安がよぎるのでした。

実際は、まあそこそこで、私もそこそこ(汗)。


うまいうまいうまい

セリフからわかると思いますが、これは私です。手に持っているカップは、コンパイルの「ぷよまぐ」です。三姉妹に紅茶を入れてもらって、幸せな気分にひたっているところです。青汁を飲んだ時は、どうなることかと思いましたが。

研究室にはよく顔を見せていましたが、何をやっていたのかよくわからない人です。ホワイトボードに謎の絵を描いたり、研究に関係ないプログラミングをしたり、情報収集のつもりがネットサーフィンになったり、これも研究のうちだとWebページを充実させていたようです。

先生から、「院生は、一度は研究会で発表をしてもらわないとね」というお言葉をいただいたので、ヒーヒー言いながら原稿を書き、佐賀県まで発表に行きました。結局、他の人は行ってないようなんですが、これもよい経験になったので、深入りはしないでおきましょう。


センターのお姉さん

情報処理センターの事務のお姉さんです。いつも笑顔で接していただき、ありがとうございました。どちらも美人だということは強調しておきます。

左のお姉さんは、私より年上とは思えないほど若く見えて、学生と間違われるのではないかと余計な心配をするほどでした。勉強熱心で、コンピュータの本を読んでおります。

右のお姉さんは、何かモグモグ食べています。食べ物の差し入れがあると、一番うれしそうにしていたので、食べるのが趣味なのかなと思って、こんな絵を描きました。えっと、とんでもない絵を描いてしまったと後悔しています(汗)。メガネを外すと、松たか子に似ていると思いました。とか言っても、焼け石に水でしょう。


最後に、大学に行って何を学んだのか考えてみました。

専門的な知識もたくさん得ましたが、それよりも、ここで挙げたようなコミュニケーション能力の重要さを学んだことが大きいと感じています。大学に入るまでは、こういう経験が少なく、また苦手でもあったので、それがさほど苦にならなくなったのが一番の収穫です。

大学や大学院は、専門分野の研究をする場だというのはもちろんですが、人に説明したり、自分の考えを述べたり、人の意見を聞いたりすることの大切さを学ぶ、という場でもあると思うのです。大学へ行く目的を見失いかけている人は、一度そういう考えを持って学生生活を送ってみてはいかがでしょうか。

例えば、Webページの作成やネットニュースへの投稿も、上記のことを実践するための、よい機会になります。人に何かを説明したり、自分の意見を書いたりしますし、人から意見をもらうこともあるからです。書き言葉は、思ったより相手に伝わりにくいということや、自分と同じ考えを持っている人ばかりではないということに気づいたりと、学ぶことは多いはずです。ただ、本業の研究活動がおろそかにならないよう、ほどほどにというところでしょうか。現実逃避の手段ともなりうるので…。


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