自動車免許を手に入れるまで



これから自動車の免許を取る人には、少しは参考になるかもしれません。


実は、私は自動車免許を取るのに8カ月もかかってしまいました。

最初のうちはわりと順調だったのですが、時期が悪かったのか、だんだん技能教習の予約が取れなくなり、キャンセル待ちも期待できない状態だったので、しばらく行くのをやめていました。3カ月間も車に乗らず、春休みの間は、ずっとバイトをしていました。

1993年11月29日に入校し、翌年の5月29日までに卒業することになっていたのですが、このままいくと期限内に終われそうにありませんでした。ところが、5月10日から新カリキュラムになり、期限が1年に延びました。同時に教習時間も増えました。追加料金も払うはめになったのですが、これで助かりました。

・技能教習(所内)
私はMT車で受けていたのですが、最初はATをやりました。所内をぐるぐる走るだけなのに、これがえらく緊張するする。でも、最初のうちだけでした。すぐ慣れます。技能で一番おもしろかったのは、指導員がとなりにいない無線車でした。コース通りに走りさえすれば、好きなように運転できますから。調子に乗って坂道でエンストしたりしてましたが、バレなかったようです。

・修了検定
これは、仮免を取るための技能試験です。最大の難関は、車庫入れor縦列駐車でした。私が受けたときは、3種類のコースのうち、車庫入れか縦列駐車のどちらかが必ず入っていました。どちらをやるかは、たしか試験日に決まります。縦列駐車は、まともに成功したことがなかったので、車庫入れのほうがやりたかったのですが、あいにく縦列駐車でした。しかし、なぜかその日は見事にクリア。う〜ん、本番に強い。

これに合格すれば、学科試験です。難しくはありません。勉強していれば :-)

・技能教習(路上)
路上も、慣れてしまえば単調なものです。あまりの単調さに、となりで指導員が寝てたりしてました。気持ちよさそうだったので、そっとしておいてあげました。ただ、新カリキュラムになってからは、コースを自分で決めて走るという教習が加わり、ちっとも道を覚えられない私は苦労しました。

・シミュレータ
ゲーセンのドライブゲームのようなものを3人で順番にやります。今はどうか知りませんが、これが実に操作性が悪く、こんなものでは練習にならないと思います。ブレーキを踏みすぎて後ろの車がぶつかってきたというのが納得いきません。とにかく車を運転している感じは全くありませんでした。ゲームセンターのレースゲームのほうがはるかにいいです。これはこれで問題ありますけど。

・原付学科教習
2時限連続で受けます。自動車学校によってさまざまだと思いますが、実際に乗ったのは10分程度でした。説明が長く、受講者も多かったからです。30キロしか出ない原付でしたが、やたら速く感じました。

・卒業学科試験
これも試験前に集中して勉強していれば、きっと大丈夫です。問題数をこなすのが一番よい勉強方法です。自習室に問題を出すコンピュータみたいなのがあったら、積極的にやりましょう。

・高速学科教習
一度だけ、AT車で高速道路を走ります。教習生2人が、それぞれ行きと帰りを運転します。一般道路→高速道路より、高速道路→一般道路のほうがギャップが激しく感じるので、帰りをやる場合はスピードに注意しましょう。私が運転しているとき、前のトラックが明らかに居眠り運転していました。妙にスピードが遅く、たまにふらふらしているのです。心の中では「よっしゃー、追い越してやる」と意気込んでいたものの、教習生の身であるのでそんなことはできず、ただくっついてノロノロと走るだけでした。指導員が「高速道路では、ハンドルは絶対に思いきり切らないように」としつこく言っていたので守りましょう。やると死にますよ。

・卒業検定
ほかにも変わった教習があったような気がしますが、あまり覚えていないので、卒業検定の話をします。決められたコースと、自分で決めたコースの両方を走ります。途中で地図を見ても減点にはならなかったと思います。でも、走っている最中に見るのは当然ダメです。この卒業検定で私は大失敗しました。道を間違えたのです。本来曲がる道をまっすぐ突き進み、何やら怪しげな細い道を黙々と走っていました。普通なら気づくのでしょうが、試験中というのはそうもいかないものです。さっき本番には強いと言っていたのは誰だっけ。その細い道で、ワゴン車とのすれ違いや、Uターンなど、普通ならやらなくてもいいことをやるはめになってしまいまいた。そこはどうにか切り抜けたものの、ホッとして注意力が散漫していたのか、岩にぶつかりそうになり、指導員にハンドルをさわられました。最後まで走りはしましたが、この時点でおしまいですね。岩なんかがあるのですから、相当変な道を走っていたのです。

・補習教習
卒業検定に落ちると、2時限補習をやらねばなりません。余計な出費になってしまいました。内容は、ただ路上を走るだけです。間違えた道を徹底的に走りました。しかし、次の検定では、そのコースは走りませんでした。意味なーし。さすがに2度目は合格しました。

・卒業
長かった。これであとは筆記試験だけで免許証が手に入るのです。そういえば、卒業式のあとにも、問題をやらされたような……。ま、それはいいとして、もらった免許証入れに入っていた紙に「今日の気持ちをいつまでも忘れず安全運転を守りましょう」と書いてありました。その当時はジーンときましたが、これを書いている現在、すでにこの気持ちは忘れていました。何かきっかけがないと、気を引き締めるのは難しいものです。

・筆記試験
試験場で筆記試験を行います。卒業学科試験の時の状態を保っていれば、難なく解ける問題ばかりでしょう。私の場合、迷う問題が7〜8問あって、半分正解で97点くらいかなと思っていたら、そのとおりでした。これから受ける人は、ぜひ満点を狙ってください。

合格すれば、その日に免許証がもらえます。この日が7月25日でしたから、8カ月かかっています。いやー、長かった。


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