GM音色聴き比べ




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【はじめに】

GSとXGの音を比べて、どちらが良いかを議論するのはナンセンスです。しかし、これから音源を買おうと思っている人や、GSかXGの片方の音源しか持っていない人は、「GSとXGでは、音はどう違うのか?」「TG300Bモードの性能は?」「GM用データが、それぞれどう演奏されるのか?」など、気になることは多いと思います。

これまで、このような質問に対して、「XGのTG300Bモードは、そこそこの再現性である」「どちらもGM対応なのだから、GM用データなら似た演奏をする」など、曖昧な表現でしか回答されてきませんでした。そこで、両方の音源を持っている私が、ある程度の具体的な違いを述べていきたいと思います。

GS音源はSC-88Pro、XG音源はMU90で聴き比べています。基本的にはSC-55MAPの音とMU90の音との比較ですが、参考までにSC-88MAPや88ProMAPの音の印象も書いています。比較する音色は、使用頻度の高いGMの128音+スタンダードのドラムセットに絞ります。なお、音色名はGSのものを記載してあります。

音の高さは、中央のドをC4として表記してあります。ヤマハの表記法とは異なりますので注意してください。

MU90にはXGモードとTG300Bモードがありますが、ここではTG300Bモードにしました。モードが変わると音も全く変わる、というわけではなく、エフェクトのかかり方やビブラートデプスなどの補正が行われる程度ですので、やはり音はXGの特徴が出ます。GM用データはXGモードで聴くのが普通ですが、音色のエディットなどはGM用データではしないので、TG300Bモードでもほとんど差がありません。なお、使用したのはMU90であり、他の製品では音が異なることがありますのでご注意ください。

ボリュームつまみの設定が相対的にしか決められないので、なるべく同じ音量になる音色が多くなるようにしました。その上で、「〜の方が音が大きい」という表現を使っています。

方法としては、キーボードをSC-88ProのMIDI IN-Aにつなぎ、SC-88ProのHOST SELECTはMIDIにし、MIDI OUT/THRUをTHRUの設定にして、同じくHOST SELECTがMIDIになっているMU90のMIDI IN-Aにつないでいます。そして、SC-88Proのオーディオ出力をMU90のA/D INPUTにつないで、パンを左右に分け、最終的にMU90のオーディオ出力から音を出しています。この状態で、同時に聴いたり、どちらか一方をミュートしたりして聴き比べました。

前置きが長くなりましたが、これらをふまえて、GM128音について私が一つ一つ音色を調べ、その特徴や印象を述べていきます。当然のことながら主観が入りますので、その点は十分に承知しておいてください。

音の似ている程度を「類似度」として記号で表しました。

となっています。あくまで感覚的なものです。○か△かで迷ったものは、大半を△にしました。なるべく◎か○の音色を優先して使った方が、両音源の違いが目立たなくなると思いますので、GM用データを作成する目安としてください。単に音が違うかどうかで決めているのではなく、違和感や不快感があるかどうかの方に重点を置いています。多少の違いがあっても、その違いが楽しめる程度のものであれば、○にもなります。

最後にこれだけは言っておきますが、対象となる音源が決められたデータは、その音源で聴くのが一番です。当たり前のことですが、これはご理解いただきたいと思いますし、私も承知しているつもりです。


【ピアノ、クロマチックパーカッション、オルガン】

まず、ピアノの高音の響きが違う点が気になります。エレピは違いが楽しめる程度で、その他は、かなり似ているものから違いが目立つものまでさまざまです。

1. Piano 1[類似度:△]
ピアノはGM配列で先頭になる音色であり、どんな音源でも、この音色には特に気を遣っているであろう。55MAPは素直な音である。MU90は、音が高いと急に音の響きがなくなり、ほとんどアタック音だけになるのが気になる。高い音を使わなければ、適度に違いが楽しめる程度なので、○でもいいのだが、その点を厳しく見て△とした。88MAPは、少し音にクセがある。88ProMAPの音はリアルだが、音が暗いので他のパートに埋もれがちである。

2. Piano 2[類似度:△]
Piano 1の性質に似ている。MU90は明るく、響きが美しいのだが、音が高くなるとPiano 1のようになる。55MAPは無難な音で使いやすい。ただ、少々安っぽく感じる。音は非常に似ているが、Piano 1と同じ理由で△にした。ちなみに、88ProMAPは落ち着いた音で、88MAPは、やはり少しクセがある音だ。

3. Piano 3[類似度:○]
88MAPと55MAPの音はほぼ同じである。MU90は明るく、良い意味で軽い音である。この音色は、音が高くてもキレイに鳴るようなので○にした。88ProMAPはアタックが弱く、やや曇った柔らかい音になっている。

4. Honky-tonk[類似度:×]
楽器の音という観点からすれば、MU90の方がそれらしい音ではある。55MAPと88MAPの音は、いやに素直で美しいとすら感じるため、デチューンが強くかかったようなMU90の音とはかけ離れている。GS用データで、キレイな音だということで、好んでこの音色を使っているものを見かけるが、これをMU90で演奏させると悲惨である。しかし、88ProMAPでは、少しだけMU90に近い音になる。例によってMU90では、音が高くなるとアタック音だけが目立つ音になる。

5. E. Piano 1[類似度:○]
55MAPでは、アタック時に高い音が一緒に鳴っているような感じだが、MU90にはない。88MAPは、55MAPより音がおとなしくなり、88ProMAPではさらにアタックが弱くなる。どの音も違いはあるが、違和感のある演奏になることはなさそうだ。

6. E. Piano 2[類似度:○]
E. Piano 1とは逆に、MU90のアタックに少し特徴があり、明るい音がする。55MAPも音は似ている。88MAP、88ProMAPにすると、音は暗くなる。演奏上の問題は特にないだろう。

7. Harpsichord[類似度:○]
MU90の方が、少しアタックが強くて音が大きく感じる程度。音量差が気になることもあるかもしれないが、とりあえず○にした。なお、88ProMAPと88MAPは同じ音で、55MAPでもほとんど同じである。

8. Clav.[類似度:△]
何とも形容しがたいが、とにかく雰囲気が違う。しかも、55MAPの音の方が小さい。ただ、88MAP、88ProMAPとMU90なら、音も音量も似ている。

9. Celesta[類似度:◎]
MU90の方が、ややコンコン鳴っている感じが強いが、ほとんど同じ。ちなみに、88MAPと88ProMAPの音は同じで、55MAPの音とほとんど変わりはない。

10. Glockenspiel[類似度:○]
高音域で使う分には、差はあまり感じない。しかし、55MAPの音は、うるさく感じる音域もある。88MAP、88ProMAPになると、音は別のものになるが、こちらの方がMU90と似ている。

11. Music Box[類似度:△]
どちらも、異なる2つの音を、タイミングを微妙にずらして発音している。55MAPの方は、かなりの低音域になるとずれが大きくなり、MU90ではその逆である。88MAP、88ProMAPになると、ただアタックの強い音という印象が強い。

12. Vibraphone[類似度:○]
88MAPとMU90の音が一番似ている。55MAPは、これに少しアタックを強くした音だが、ほぼ同じ。88ProMAPは逆にアタックが弱く、目立たない音になっている。ちなみにSC-88Proは、どのマップでもビブラートがかかっているように感じる。

13. Marimba[類似度:○]
55MAPの方がアタックがやや目立つ。違いはその程度。88MAP、88ProMAPでは、音が重くなるというか、低音が強くなる。

14. Xylophone[類似度:△]
MU90は、すぐに音が減退して残音感もなく、味気ない。88MAPと88ProMAPの音は同じで、55MAPよりもリアルな音がする。55MAPの音が貧弱というわけでもないが。

15. Tubular-bell[類似度:△]
MU90の音の方が、叩いた時の音の特徴がよく出ていて存在感がある。どちらの音源も、低い音が同時に鳴っていて、やや音がはずれた感じがする。MU90の方がそれが目立ち、他の楽器とのアンサンブルでは濁った音に聞こえることが多い。効果音的な使い方をした方が無難かもしれない。なお、SC-88Proは、どのマップでも同じ音である。

16. Santur[類似度:×]
音の性質が全く違う。MU90は明るいきらびやかな音なのに対して、SC-88Proは、音が短くて暗い。ちなみに、MU90の音色名はDulcimerになっている。

17. Organ 1[類似度:◎]
ほぼすべての音域で、同じように発音する。高くなると55MAPの音が小さくなるが、実用上の問題はないだろう。ところが88MAPになると、アタックに妙な音が混ざり、音自体も変わる。88ProMAPでは低い音になって、さらに別の音になる。

18. Organ 2[類似度:△]
どちらも音の高さによって音の性質が違う。55MAPではG5とA5の間で、MU90ではC6とD6の間でガラリと音が変わる。そのあたりを使用するデータは要注意である。また、88MAPも88ProMAPも音が違う。

19. Organ 3[類似度:○]
それほど音が似ているとは思わないが、問題になるような違いではないと思われる。55MAPはOrgan 2と同様、音の高さが変わると音もコロコロ変わるが、音自体はなかなか使える。MU90の方は、RockOrgnという音色名なだけあって、ハードな印象を受ける。

20. Church Org. 1[類似度:△]
音の性質は近いのだが、音量差が激しい。低い音は55MAPが大きく、高い音はMU90の方がかなり大きく聞こえる。これは、55MAPではA4から急に音が小さくなり、MU90では低音域で高い成分の音が十分に出ていないためである。88MAPや88ProMAPになると、その差は緩和される。

21. Reed Organ[類似度:○]
音はかなり近い。高音域になると、SC-88Proの音がやや小さくなる。この音色は、どのマップでも同じ音が鳴る。

22. Accordion Fr[類似度:○]
音自体も音量もまあまあ似ているが、MU90は、低音でアタックが緩やかになる。55MAPのB3とC4、F4とG4で音が変わるのも少し気になる。88MAPと88ProMAPは、ともにまた別の音になっている。88MAPが一番MU90に近い。

23. Harmonica[類似度:△]
音は似ているのだが、高音域で55MAPの音があまり大きくならないのに対し、MU90の音がかなり大きくなる。88MAPも音は似ているが、88ProMAPは似ていない。余談だが、88ProMAPは、E4とF4、B4とC5で音が変わって使いづらい。

24. Bandneon[類似度:△]
低音域では55MAP、高音域ではMU90の音が大きい。MU90の方がはっきりとした明るい音に思える。88MAPでは暗くなり、88ProMAPでは味のある音になっている(謎)。


【ギター、ベース】

アコギは全般に、SC-88Proの音がリアルに感じました。歪み系ギターは、どちらもエフェクトを使わないと貧弱ですが、GMデータではそのまま使うしかないのがツラいです。そんな中、88MAPの音が一番サマになっているように思います。ベースは似ても似つかぬ音色が多く、もう開き直って使うしかないでしょう。

25. Nylon-str. Gt.[類似度:△]
音はあまり似ていない。55MAPの方がリアルな音がする。特に低音域のアタック音と響きは素晴らしい。88MAPは普通の音だが、88ProMAPの音は最高である。

26. Steel-str. Gt.[類似度:△]
55MAPの方がギターらしい音がする。MU90の高音はHarpsichordに似た音がする。88MAPは落ち着いたリアルな音で、88ProMAPはごく普通の音である。

27. Jazz Gt.[類似度:○]
55MAPは、どの音域でも割と安定しているが、MU90は音が高くなるとオルガンに似た音になる。あまり高い音を使わなければ、音の違いはあまり感じない。88MAPは55MAPと同じだが、88ProMAPには微妙に違う音が入っている。

28. Clean Gt.[類似度:◎]
音は非常に似ている。MU90の方が少しアタック音が強い感じがする。88MAPになると、音が小さくなって目立たない。88ProMAPだと、もう全く違う音になる。◎なのは、55MAPとMU90の場合だけである。

29. Muted Gt.[類似度:△]
低音域では、55MAPはMuted Gt.らしさがよく出ていて、ベンチャーズのパイプラインを弾くのに向いている(笑)。それほど大きな違いはないので、○に近い△であるが、データによって左右されるかもしれない。88MAPと88ProMAPでは別の音になり、Clean Gt.の時の違いに似ている。

30. Overdrive Gt.[類似度:△]
どちらの音が好きかは人によってそれぞれだろうが、55MAPは音が高くなると貧弱な音になるのに対し、MU90は割と頑張っているように思う。あまり気にしなければ、○レベルの音色である。個人的には、88MAPが一番カッコいいと思う。ここでは関係ない話だが、88ProMAPのバリエーション音色であるMore Driveには惚れた(笑)。

31. Distortion Gt.[類似度:△]
低い音でバッキングに使うと、音はかなり違う。MU90の方がこもった音になる。高音域では似た音になるが、音の性質はやはり違う。Overdrive Gt.と同じく、88MAPが一番カッコいいと思う。88ProMAPは、EFXをかけるために用意された音に感じる。

32. Gt. Harmonics[類似度:○]
それほど差はないが、SC-88Proの方がはっきりした音で、しかもカッコいい。ちなみにMU90は、XGモードでは1オクターブ音が低くなるようだ。さらに余談だが、SC-88ProのXG互換モードでは、この補正が行われないため、この音色を使ったデータは腐る。

33. Acoustic Bs.[類似度:○]
MU90のアタックがやや強い以外には、音の違いはほとんどない。88MAPでは、さらに近い音になるが、88ProMAPはかなり違う。

34. Fingered Bs.[類似度:△]
55MAPの音はベンベン感(謎)がある。音はあまり似ていないが、どちらも悪くない音である。しかし、GM音色で音が違うのは困る。

35. Picked Bs.[類似度:×]
何だこの全然似ていない音は(苦笑)。55MAPが割と普通の音なのに対し、MU90は低音の効いた特徴のある音になっている。しかし、88MAPになると非常に似ている。88ProMAPは、また別の音である。

36. Fretless Bs.[類似度:○]
少しMU90の音の方が大きく、55MAPの方はアタック音が目立つ。だが、音は似ている。88MAPと88ProMAPは、アタックをさらに目立たせたような音色になっている。

37. Slap Bass 1[類似度:△]
音自体はまあまあ似ているのだが、ややMU90の音が大きくて特徴的である。音が高くなるにつれ55MAPの音が小さくなるため、音量の差が問題になりそうだ。

38. Slap Bass 2[類似度:×]
55MAPの方は使いやすい音であり、実際よく用いられる。一方、MU90の音はゴキゴキというクセのある音である。GS用データで、レゾナンスをプラスにしたりしてあるものは、ゴキゴキ感が増して悲惨である。88MAPと88ProMAPは、55MAPとは別物の音色で、強く発音させると響きが耳障りで嫌われている。

39. Synth Bass 1[類似度:×]
これは全く違う。MU90の音はミョーン(謎)という特徴のある音と、何か別の音が入っている。55MAPの方はそれとは違う音で(言葉で表現しづらい)、しかも音の減退が早い。強いて言えば、88MAP、88ProMAPの方が近い。

40. Synth Bass 2[類似度:×]
本当に同じ音色なのだろうか。今度は55MAPの音がMU90のSynth Bass 1のような感じで、MU90は素直な音になっている。音量は55MAPの方が小さいようだ。Synth Bass 1と同じく、88MAP、88ProMAPになると、途端に似た音になる。


【ストリングス、アンサンブル】

どの音色も、どこかちょっと違いがあるという感じで、言葉にするのが難しかったです。両音源の特徴がよく出ているグループと言えそうです。

41. Violin[類似度:○]
それぞれ個性的な音だが、どちらがいいかは好みだろう。SC-88Proは、マップによっても違いがある。MU90に一番近いのは、88MAPだろうか。88ProMAPは、鳴らすだけでも音の揺れがはっきりと分かるので、データの方で表情を付けようとすると、大げさになってしまうだろう。

42. Viola[類似度:○]
特徴は、バイオリンと同じような印象を受けた。ニュアンスは異なるが、この程度の差なら大きな問題にはならないと思う。ただ、88ProMAPの音は、他に比べて異質な感じがした。

43. Cello[類似度:○]
MU90の方がビブラートがゆっくりで目立つが、さほど違いはない。88MAPでは、また少々違った音になる程度。問題は88ProMAPで、ピアノの一番高い鍵盤を鳴らした時のような「サー」という音がやたらに大きくて浮いている。

44. Contrabass[類似度:○]
かなり似た音になっているので、安心して使える。この音もマップによって音が変わり、微妙な違いを楽しめる(はず)。

45. Tremolo Str[類似度:○]
55MAPとMU90の音は、それなりに近い音になっている。88MAPや88ProMAPでは、音の震えが大きく、音の性質も変わるので、異なる印象を受ける。

46. PizzicatoStr[類似度:△]
MU90は、F3とG3、C4とD4、D5とE5など、音の高さによって音の雰囲気がかなり変わる。55MAPはストレートな音で、特に目立った点はない。88MAPや88ProMAPになると、音はリアルになるが、こもった感じになる。

47. Harp[類似度:△]
55MAPは、「ポロンポロン」と柔らかい音が鳴るのに対し、MU90の音は硬く、アタックが少し目立つ。88MAPや88ProMAPも、MU90に近い音といえるが、音がこもる。

48. Timpani[類似度:○]
MU90には反響音のような音も少し混じっているが、だいたい同じ音になっている。88MAP、88ProMAPになると、さらに似た音に感じる。

49. Strings[類似度:△]
MU90は、フィルタを閉めたようなダークな音である。私はちょっと使いにくいと思うのだが、人によってはMU90の音の方がリアルに感じるかもしれない。SC-88Proは、どのマップも違う音だが、55MAPと88MAPは似ている。88ProMAPは、柔らかい音になっている。

50. Slow Strings[類似度:△]
55MAPの方が、音の立ち上がりがゆっくりになっている。SC-88Proは、Stringsと同じく、マップによって微妙に異なる音が入っている。似ているとも似ていないとも感じるので、はっきり言って何とも言えない(^^;

51. Syn. Strings1[類似度:○]
△っぽい○である。55MAPのアタックが少し弱い。88ProMAPでは、音が柔らかくなってさらに緩やかになり、88MAPでは、それがこもった感じの音になる。

52. Syn. Strings2[類似度:△]
55MAPは、ミョーンというパッド系の音なのに対して、MU90は素直なストリングス系の音になっている。MU90の方が音が大きい。SC-88Proは、どのマップも同じ音である。

53. Choir Aahs[類似度:○]
結構近い音になっている。88MAPでは、アタックを弱くした代わりに、音に伸びが感じられる。88ProMAPは、音の厚みが増し、低音はまさに男性合唱団(笑)という感じがする。

54. Voice Oohs[類似度:△]
SC-88Proは、「トュゥー」というような声がはっきり聞こえてくるが、MU90はそうでもない。それを気にしなければ○と思ってもいい。なお、SC-88Proは、どのマップでも同じ音である。

55. SynVox[類似度:△]
なかなか言葉で表すのが難しい違いである。○でもいいような気もするが、やはり違うような気もするのだ。この音色も、SC-88Proは、どのマップも同じ音である。

56. OrchestraHit[類似度:△]
MU90の音は、ノイズが入ったようなローファイな感じがする。55MAPでは、ごく普通の音なのだが、88MAPと88ProMAPの音は非常に派手であり、これぞオーケストラヒットという感じがする(謎)。


【ブラス、リード、パイプ】

RecorderやWhistle、Ocarinaなど、素朴な音はほぼ同じですが、その他については、サックス系がそこそこ似ているという程度です。MU90は、ベロシティを上げるとどんどん大きな音になる傾向にあるので、音量差が問題になることがありそうです。

57. Trumpet[類似度:×]
55MAPは、ベロシティをいくら上げてもなかなか音量が上がらず、ちっとも目立たない音である。一方、MU90は感度が凄く、ベロシティや音の高さが上がれば上がるほど元気いっぱいに演奏する。全体的にも、MU90の方が音が大きい。代表的な音色がこれほど違うと困ってしまう。88MAP、88ProMAPには55MAPとは違う音が入っているが、どちらも何だか間の抜けた音で使いづらい。GMデータでなければ、バリエーション音色のWarm Tp.の方がマシであり、MU90との音量差もなくなる。

58. Trombone[類似度:△]
音は似ている。しかし、Trumpetのような音量差があり、曲全体のバランスが崩れる可能性がある。88MAPや88ProMAPになると、その差はひどくなる。

59. Tuba[類似度:△]
TrumpetやTromboneほどの音量差はないが、55MAPは音が減退して落ち着くのに対し、MU90はいつまでも減退することなく発音し続ける。88MAPと88ProMAPでは、音がこもって違いが目立つようになる。

60. MutedTrumpet[類似度:○]
音の大きさは同じくらいで、音も似ている。ただ、かなり長く発音させると、55MAPの方は減退してしまう。88MAP、88ProMAPには別の音が入っているが、これも割と似ている。

61. French Horn[類似度:△]
MU90の方が、低音が効いた音で、あまり音は似ていない。どちらかと言えば88MAPや88ProMAPの方が近いが、ベロシティが大きくなると途端に音の性質が変わるので、やはり違いが目立つ。

62. Brass 1[類似度:○]
MU90の音はハードな感じのブラスである。用途にもよるが、結構カッコ良くて使いやすいと思う。55MAPの方も悪くはなく、こちらの方がハマる時もある。ただちょっと飽きやすい音のような気がする。88MAPは55MAPと同じだが、88ProMAPは、微妙にアタックが弱くなるが、ベロシティが大きいと、かなり太い音で鳴る。

63. Synth Brass1[類似度:○]
音の性質は非常に似ている。MU90では、音が一度減退した後、また大きくなるが、55MAPでは、単純にだんだん小さくなる。ただ、マップが変わると音もガラリと変わる。88MAPはアタックがきつく、音が減退しない。88ProMAPでは、デチューンがかかったような、特徴的な音である。

64. Synth Brass2[類似度:△]
MU90の方がFrench Hornのようなゴージャスな音がする。55MAPは控えめな音である。ただ、この程度の違いなら○でもいいかもしれない。88MAPは55MAPと同じ音だが、88ProMAPは一度音が飛び跳ね、安定した後に音がだんだん大きくなり、また安定する。

65. Soprano Sax[類似度:△]
大目に見れば○でもいい。MU90はごく普通で、特に高音はストレートである。55MAPはアコーディオンやハーモニカに似た音に感じた(いや、そうでもないか(^^;)。88MAPと88ProMAPの音は、お互いの音は違うが、どちらも55MAPの音よりリアルになっているように思った。使いやすい音かどうかは、また別だが。

66. Alto Sax[類似度:○]
55MAPとMU90では微妙な違いがあるが、気にはならない。珍しく、MU90の方が音の揺れが目立つ。88MAPでは、さらにMU90に近い。だが、88ProMAPになるとダメである(苦笑)。息を吹きかける音がわざとらしくて、使いにくい音に感じた。こういう音はバリエーションに入れていただきたい。

67. Tenor Sax[類似度:○]
若干、MU90の方が派手だが、おおむね安心して使える音色である。しかし、88MAPだけは別物なので注意。

68. Baritone Sax[類似度:○]
そんなに似た音というわけでもないが、妙な違いはないので○にした。88MAPや88ProMAPなら、もっとMU90に近い音になる。なお、88MAPと88ProMAPの音は違うらしいが、ほとんど違いが分からない。

69. Oboe[類似度:△]
変な違いはないのだが、MU90の音はあまり高級感(謎)がなく、チープに感じるので△にした。88ProMAPは、55MAPの音のアタックを緩やかにしてリアルにした音で、88MAPは性質が異なるが、これもかなりリアルな音である。

70. English Horn[類似度:△]
55MAPがはっきりした音なのに対して、MU90は、あまりストレートに前に出てこない音になっている。それを気にしなければ、○でもいい。88MAP、88ProMAPの方が雰囲気は似ている。

71. Bassoon[類似度:△]
特徴はEnglish Hornと同様である。

72. Clarinet[類似度:○]
似ているが、音が高くなると55MAPのアタックが目立つようになる。ちなみに、88ProMAPではアタックが弱くなり、88MAPでは、それが地味になった感じになる。

73. Piccolo[類似度:△]
55MAPの音は素朴でかわいらしい。MU90もそれに近いが、あまり前に出てこない音になっている。甘く見れば○でもいい。ところが88MAPと88ProMAPになると激変し、「サー」という音が非常に目立つ。目立ちすぎる。

74. Flute[類似度:○]
55MAPには、小さく「サー」という音も混じって聞こえるが、MU90ではそれが目立たなくて、少々味気ないという程度の違いである。88MAPと88ProMAPの音は同じで、55MAPからさらにその音を強調した感じになっている。

75. Recorder[類似度:◎]
同じにしか思えない(笑)。しかもSC-88Proは、どのマップも同じ音で、全く問題はない。

76. Pan Flute[類似度:△]
55MAPの、息を吹きかけた感じのアタックが気持ちいい。88MAP、88ProMAPになると、ちょっと大げさな気がするが。MU90は明るい音だが、やや表情に乏しい。

77. Bottle Blow[類似度:△]
MU90はアタックがかなり派手で、音が大きい。また、特に低音で、メインとなる音の立ち上がりが、55MAPは遅くMU90は早い。88MAP、88ProMAPでは、MU90に負けず劣らずの音になる(笑)。

78. Shakuhachi[類似度:△]
MU90では、ノイズの入ったような音が混ざる。また、G4とA4の間で音が変わる。SC-88Proの音は、2つの音のずれ具合が大きく、こちらはF4とG4、B4とC5の間で音が変化して使いづらい。ちなみに、どのマップも同じ音がする。

79. Whistle[類似度:◎]
Recorderと同じく、違いが分からないほど似ている。SC-88Proは、どのマップも同じ音である。

80. Ocarina[類似度:○]
かなり◎に近い○である。高音で、SC-88Proの音に伸びがある程度の違いしかない。ちなみに、どのマップも同じ音が鳴る。


【シンセリード、シンセパッド、シンセSFX】

このグループの音色は、似ている音がかなり多く、安心して使えます。SC-88Proは、どのマップでも同じ音という音色が大半で、Square WaveとSaw Waveだけ、88ProMAPで新しい音が入っています。

81. Square Wave[類似度:○]
MU90の音は素朴で明るく、55MAPは少しハードだが(表現が変な気がするが(^^;)、気になる点は見つからない。音量もほぼ同じ。88ProMAPでは、かなり近い音になる。

82. Saw Wave[類似度:○]
特徴はSquare Waveと同じ。ただ、割と頻繁に使われる音だからか、実際にデータを聴くと、ちょっとした違いが気になることもある。

83. Syn. Calliope[類似度:○]
これは△に近い○である。MU90では、混ざっている音が人の声のように聞こえるが、SC-88Proではそういう感じはしない。MU90は、F4とG4、B4とC5で音が変わってしまうのが残念。

84. Chiffer Lead[類似度:○]
基本的には似ているが、音が強くなると、MU90のアタックが過激(謎)になる点が少し違う。

85. Charang[類似度:△]
イヤな違いではないが、この音色は少し性質が異なる。言葉で表現できない(^^;

86. Solo Vox[類似度:○]
そっくりというわけではないが、まあまあ似ている。ベロシティを強くすると、アタックの違いが目立つようになる。

87. 5th Saw Wave[類似度:△]
MU90の方は、高音域の音が主体になっているが、SC-88Proは逆である。この音色をメインで使うことはめったにないと思うので、あまり気にする必要はないかもしれない。

88. Bass & Lead[類似度:△]
MU90の音の方が存在感があり、ベロシティを上げるとMU90のアタックが強烈になる。高い音で使うのなら、結構似ている。

89. Fantasia[類似度:△]
MU90にはパッド系の音がかなり混ざっているので、雰囲気は近いものの、別物という印象を受ける。

90. Warm Pad[類似度:◎]
あまりに高い音域で使わなければ、ほぼ同じと考えて差し支えない。

91. Polysynth[類似度:○]
少しSC-88Proのアタックに特徴があるが、音は近い。MU90の方がリバーブが深くかかっているように感じた。

92. Space Voice[類似度:△]
高い音ほど似ていて、低い音ほど似ていない。SC-88ProではSpace Voiceという名前だが、MU90の音色名はChoirPadになっている。音の性質も、まさにその名前どおりになっている。

93. Bowed Glass[類似度:○]
MU90の音は比較的モヤモヤしている。SC-88Proの音は、立ち上がりが結構リアルだが、高音では耳障りになる。

94. Metal Pad[類似度:×]
MU90は、パッド系の音よりも弦楽器のような音が目立つ。確かにSC-88Proにも、それに近い音が聞こえるが、そのバランスが全く違う。

95. Halo Pad[類似度:△]
音はそこそこ近いが、アタック音が目立つ音域がそれぞれ違うので、聞こえ方もまた違ってきてしまう。

96. Sweep Pad[類似度:○]
音はほぼ同じに感じたが、MU90の方が、音の立ち上がりが遅く、音が変化する周期がやや長い。データで、どういう使われ方をするかによって、評価は変わるだろう。

97. Ice Rain[類似度:◎]
飛び跳ねる音までしっかり似ている。強いて言えば、SC-88Proの方がはっきりと鳴っている。

98. Soundtrack[類似度:◎]
これまた特殊な音が、意外にも似ていて驚いた。SC-88Proの方が、ノートオフ後の音が消えにくい傾向にあるが、気にするほどのことではないと思う。

99. Crystal[類似度:△]
MU90は、高いキンキンした音が目立つのに対して、SC-88Proは音程の低い音が同時に鳴っていて、低音になるほどそれが際立つ。

100. Atmosphere[類似度:△]
SC-88Proのアタックは、はっきり前に出た音がするが、MU90は、それに比べて曇った感じになっている。

101. Brightness[類似度:△]
音は結構近いが、SC-88Proの方のアタックが強烈である。88ProMAPくらいは音を差し替えてもらいたかったのだが、あいにくどのマップも同じ音が鳴る。

102. Goblin[類似度:○]
Sweep Padと同じような評価になる。奥で鳴っているビチビチした音(笑)も似ている。

103. Echo Drops[類似度:◎]
割と特殊な部類の音色だが、見事なまでに類似している。この音色独特の、ノートオフ時の音の変化も同じだ。違いを挙げるとしたら、長く発音させた時の音の変化が微妙に異なるくらいである。なお、SC-88Proは、どのマップでも同じ音である。

104. Star Theme[類似度:○]
SC-88Proのアタックに少し特徴がある以外に、違いはほとんど目立たない。


【エスニック、パーカッシブ】

一部の音色を除けば、おおむね近い音が多いグループだと言えるでしょう。

105. Sitar[類似度:×]
全く違うと言っても過言ではない。MU90の方の音は妙にクセがあり、音もかなり大きい。音が高くなると、さらに顕著になる。GM音色の中で、最も違いが気になる音色である。

106. Banjo[類似度:○]
高音はMU90、低音は55MAPに音の存在感があるが、全体としては似ている部類に入るだろう。88MAP、88ProMAPの方が、また少し近い音になる。

107. Shamisen[類似度:○]
SC-88Proは、どのマップでも同じ音である。MU90の方が、よりアタックの音を目立たせてあるように思う。

108. Koto[類似度:○]
55MAP、88MAPとMU90の音は、目立った違いはない。88ProMAPは、2つの音を時間をずらして発音しているように聞こえる。

109. Kalimba[類似度:△]
55MAPはMU90に比べて音の減退が早い。また、音の性質も少し違う。88MAPでは音が似ているが、目立たなくなる。また、C4から下はアタックしか目立たない音になる。88ProMAPでは、88MAPよりさらに音がシンプルになる。

110. Bag Pipe[類似度:△]
通常の音域から高音域は非常に似ているが、低音は55MAPのアタックに特徴が感じられる。また、どちらの音源もA3から下は全く別の音になり、違いも目立つ。そこを使わなければ○である。また、88MAPや88ProMAPになると、ハードな感じになる。

111. Fiddle[類似度:○]
SC-88Proのアタックにやや特徴があるが、MU90にはない。MU90の方が少しだけ音が大きい。だが、気になるほどの違いはない。また、マップによる違いはない。

112. Shannai[類似度:○]
音は微妙に違うが、別に違和感はないので○にした。SC-88Proは、どのマップも音は同じである。

113. Tinkle Bell[類似度:×]
MU90は、きちんとドレミが判別できるが、SC-88Proは、本来の音がほとんど聞こえず、少し高め音の方が目立っていて、全く違う。

114. Agogo[類似度:△]
SC-88Proの発音時間がかなり短い。また、マップを変更すると音も変わる。

115. Steel Drums[類似度:◎]
どの高さの音でも、非常に似た音である。マップによる違いもない。

116. WoodBlock[類似度:○]
SC-88Proの方がアタックが強くて、よく響く音になっているが、そんなに気にするほどの違いはない。なお、マップによる違いはない。

117. Taiko[類似度:△]
MU90の音の方が低音が効いていて、皮の震える音がはっきり聞こえるが、少し音が暗く曇っている。SC-88Proの方は、どのマップも同じ音が鳴り、いかにも太鼓っぽい音(謎)である。

118. Melo Tom 1[類似度:○]
どちらも、スタンダードのドラムセットに使われているタムの音がする。同じとまでは言えないが、そこそこ似ていると感じた。

119. Synth Drum[類似度:○]
低い音なら非常に似ている。高い音の場合は、MU90の音の減退が早くなるので、少しだけ違いを感じる。

120. Reverse Cym.[類似度:△]
この音色は、ノートオンのままで、どれだけ音が持続するかが問題となる。MU90の方がSC-88Proより長かった。試しにTG300BモードではなくXGモードにしてみたら、今度はSC-88Proよりも短かった。どうやらTG300Bモードで補正をしているようだが、どちらにしても長さは違う。なお、SC-88Proの、マップによる違いはない。


【SFX】

SFX音色は、ほとんど音が違うという印象を受けました。比べるのは妙に楽しかったですが、同時にちょっとむなしかったです(笑)。もちろん、どれも音色名どおりの音なのですが、発音の仕方が重要なデータは要注意です。

121. Gt. FretNoise[類似度:△]
△にはしたが、SFXの中では一番似ている音色である。低い音なら、どちらもだいたい同じように鳴るが、音が高くなるとMU90の方があっさりした感じになる。

122. Breath Noise[類似度:△]
MU90のアタックがかなり目立ち、息を吹きかける感じが強い。SC-88Proの音は目立たない。

123. Seashore[類似度:△]
波の来るタイミングが違う。SC-88Proは、波がだんだん押し寄せてくるのだが、MU90はもう目の前で(笑)、すぐに遠くへ行ってしまう。

124. Bird[類似度:×]
鳴き方が違う(笑)。どちらも、だんだん低く小さい音になっていくのだが、SC-88Proは「ピーピョピョピョピョ」、MU90は「ピトゥウィーピトゥウィー」の繰り返しになっている。

125. Telephone 1[類似度:△]
SC-88Proの方が、音がやかましい。MU90の音は、目覚まし時計の音に似ているかもしれない。

126. Helicopter[類似度:×]
音の高さがまず違う。SC-88Proの方が低い。発音したままにしておくと、SC-88Proはヘリが遠くなったり近くなったりしているような感じがする。ノートオフ後は、MU90の音はなかなか消えないのに対し、SC-88Proの音はすぐ消える。

127. Applause[類似度:×]
SC-88Proは「パチパチ」と、手を叩く音がはっきりと認識できるのに対して、MU90はもっと大人数で叩いている感じで、波の音に近い「ザァー」という音になっている。

128. Gun Shot[類似度:△]
SC-88Proの方が派手で、音も長い。MU90の音は、小型のピストルの「バキューン、バキューン」という音がして、いかにも西部劇で使われそうな音である(笑)。


【スタンダードのドラムセット】

ここからは、番号はノートナンバーなので注意してください。また、パンポットの初期値も書いておきます。GSとXGでパンが異なる楽器は、分けて書きました。ちなみに、GMデータでパンポット値の変更はできません。なお、GMの推奨値は、GSのパンの値と同じです。

35. Kick Drum 2[類似度:△] Pan:64
55MAPは、ややルーズでリバーブがかかった音である。88MAPは音の響きが全くなく、発音時間もかなり短い。88ProMAPは「ドンッ」と力強い音になっている。MU90では「ボムッ」という存在感のある音で、55MAPのようなリバーブ感も少しある。

36. Kick Drum 1[類似度:×] Pan:64
これほど違いの激しい音はない。MU90の、「カツッ」という独特の音は好みの分かれるところだろう。ちなみに私は大嫌いだ。GS用データで、このバスドラムを使ったものをXGで聴くと、はっきり言って興ざめする。SC-88Proでのマップの違いは、35のバスドラムの特徴とほぼ同じである。

37. Side Stick[類似度:△] Pan:64
SC-88Proの音はリバーブが深く、リアルである。マップによる違いはないようだ。MU90は、SC-88Proの音より少し高く、あまり特徴のない音になっているように感じる。

38. Snare Drum 1[類似度:○] Pan:64
55MAP、88MAP、MU90の音はだいたい同じ。ただ、88ProMAPの音は別物で、だいぶカッコ良くなっている。今までの音がダサかっただけに、よくぞやってくれた(笑)。

39. Hand Clap[類似度:○] GS Pan:54 XG Pan:64
MU90の音がほんの少し高いが、55MAPとの違いはほとんどない。88MAP、88ProMAPになると、少し変わった音になっている。

40. Snare Drum 2[類似度:△] Pan:64
MU90の音は、55MAPのを派手にした感じになっていて、結構うるさい。88MAP、88ProMAPには、全く違った音が入っている。88MAPはシブい音、88ProMAPは控えめな音である。

41. Low Tom 2[類似度:○] GS Pan:34 XG Pan:24
おおむね似ている。問題になるとしたら音量だ。MU90の方が少し大きい。タム全般に言えることだが、MU90の方がリバーブが深く感じる。なお、88MAPと88ProMAPには別の音が入っているが、それほど違和感はない。

42. Closed Hi-hat[類似度:○] GS Pan:84 XG Pan:77
MU90の方が少し音が高い程度。55MAPと88MAPの音は同じように聞こえるが、88ProMAPでは少し違う音になっている。

43. Low Tom 1[類似度:△] GS Pan:46 XG Pan:39
MU90の方が音が少し低く、リリースも長い。また、音も目立つ。甘く見れば○でもいい。88MAP、88ProMAPにすると、音はかなり似る。

44. Pedal Hi-hat[類似度:△] GS Pan:84 XG Pan:77
音の高さが微妙に違っていて、MU90の方がアタックが派手である。SC-88Proは、どのマップも違う音で、88MAPではアタックが似ていて、88ProMAPにすると、あまり目立たなくなる。

45. Mid Tom 2[類似度:△] GS Pan:58 XG Pan:52
特徴はLow Tom 1と同じ。

46. Open Hi-hat[類似度:△] GS Pan:84 XG Pan:77
MU90より、55MAPと88MAPの方が音が高い。88ProMAPなら似ている。しかし、MU90は、ある程度発音すると、いきなり途切れるので注意。

47. Mid Tom 1[類似度:△] GS Pan:70 XG Pan:64
特徴はLow Tom 1と同じ。

48. High Tom 2[類似度:○] GS Pan:82 XG Pan:83
MU90の方がやや目立つのは変わらないが、音の高さは、ほぼ同じ。88MAP、88ProMAPでは、音が低くなる。

49. Crash Cymbal 1[類似度:△] GS Pan:84 XG Pan:69
55MAPは、かなり派手に鳴り、音に厚みもある。また、なかなか減退しない。88MAPと88ProMAPでは、発音の仕方は55MAPと同じようだが、音が変わって少し落ち着いた音になる。

50. High Tom 1[類似度:○] GS Pan:94 XG Pan:104
音の性質も、音の高さもほぼ同じである。ただ、88MAPと88ProMAPでは、音が低くなる。

51. Ride Cymbal 1[類似度:△] GS Pan:44 XG Pan:34
MU90の音は高く、音が細いので目立ちにくい。SC-88Proの方が存在感がある。なお、マップによる違いはないようだ。

52. Chinese Cymbal[類似度:○] GS Pan:44 XG Pan:34
大体同じと考えて差し支えない。SC-88Proは、どのマップを使っても同じ音に聞こえる。

53. Ride Bell[類似度:△] GS Pan:44 XG Pan:34
SC-88Proの音は、派手な「カンカン」というロック向きの音がする。MU90は存在感がなく、目立たない音である。

54. Tambourine[類似度:○] GS Pan:74 XG Pan:64
音の性質としては、非常に近いものがあり、音量もだいたい同じである。MU90の方が、ほんの少し音が高い程度。

55. Splash Cymbal[類似度:△] GS Pan:54 XG Pan:64
アタックはMU90の方が強いが、55MAPは、なかなか音が減退しない。88MAPは、それを短くした音になっていて、こちらはMU90よりも短くなる。88ProMAPは、全く違う音が入っている。

56. Cowbell[類似度:△] GS Pan:84 XG Pan:77
MU90のアタックが強く、音が大きい。88MAPと88ProMAPは、やや違う音が入っている。

57. Crash Cymbal 2[類似度:△] GS Pan:44 XG Pan:51
Crash Cymbal 1の特徴とほぼ同じ。音の高さは、88MAPと88ProMAPが同じで、55MAPとMU90が同じように聞こえる。55MAPだけ異様に目立ち、音が大きいのが気になる。

58. Vibra-slap[類似度:○] GS Pan:29 XG Pan:25
似ている。SC-88Proの音が少々長い程度。ちなみに、どのマップも同じような音が鳴る。

59. Ride Cymbal 2[類似度:△] GS Pan:44 XG Pan:46
Ride Cymbal 1の特徴と同じ。MU90の音は、ちょっと目立たない。


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