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布越しに擦っただけでゆるく勃ち上がっているそれを、私は丁寧に引きずり出す。陰茎には手を触れず、陰嚢
に舌を這わせると夫の息が短く詰まる。最初は私を気遣い何かと声を掛けていた夫も、やがて舌の動きに我
を忘れる。片方ずつ口の中で転がし優しく押し出すことを繰り返すと、少しずつ頭上の息が乱れ始める。唾液
で濡れそぼる袋から唇を離せば、硬く勃ち上がった先端からは粘着質な液体が溢れていた。ワザと指で広く
全体にそれを擦りつけると、夫は切なげに目を細め、私の頬に手を当てて腰を揺らめかす。そんな風に強請る
姿が愛しくて可愛くて、私は笑みを抑えられない。そうして初めて陰茎に唇を押しつければ、夫の躰は強張り
思わず呻きが漏れる。縦に横に、表も裏も、丁寧に舐め上げ時折先端の裂け目に舌をねじ込み、緩急をつけ
扱く。夫の肩が、息が、荒く弾み、陰茎に軽く歯を立てると大きく仰け反り声を上げた。
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