あなたにできること

 私たちは「経済財政諮問会議の税制改革」、「政府税制調査会の税制改革」、「税制改革研究会の税制改革提言」をみるなかで、わが国税制改革の方向を実質的に決定する機関において環境税導入の議論がほとんど行なわれていないこと、そして、「税制策定プロセスを考える 」でみたように環境税導入を議論のたたき台にのせるしくみがいかに欠如しているかを目の当たりにしてきました。 そして、TV国会中継を見ていても、税法が審議されている情景はほとんど見られません。いつになったら、環境税導入の議論が国会で行なわれるようになるのでしょうか。国の借金が(地方公共団体の借金を度外視しても)607兆円を超えている状況で、大型の環境税導入なしに税制改革の名に値する税制改革が手詰まり状態であることは明白なのに、永田町は環境税導入・税制のグリーン化の議論と無関係にいわゆる税制改革を骨細に行なうことに終始しています。政府・各省庁・その各種委員会も全体としてこの方向を変えるに到っていません。国会議員が環境税導入に向けて動き出すその背中を私たち自身・あなた自身が押してあげることがぜひ必要です。

[国会議員に環境税導入を支持するメールを送ろう]

 多くの国会議員は個人または政党でHPをもっています。2002年7月20日現在、衆議院議員480人のうち、個人HPを374人がもち、また、所属政党のHPへの掲載は394人に上っています。また、同日現在、参議院議員243人のうち、個人HPを186人がもち、また、所属政党のHPへの掲載は180人です。約8割の議員が何らかの形でHPを持っていることになります。
 そこで、これらのHPをひとつひとつ開き、メールアドレスを調べてみると、衆議院議員345人、参議院議員179人に直接メールを送れることがわかりました(2003年7月15日現在では、衆議院議員384人、参議院議員187人)。実に全国会議員の72%(2003年7月15日現在では、78%)に対してメールを直接送ることができるのです。そして、ほとんどの議員はそのHPをみると直接国民の声を求めていることが分かります。逆に、HPの上で意見箱や掲示板をもたず、しかも、メールアドレスを公開していない国会議員は、衆議院比例区で180人中27人(15%)、衆議院地方区で300人中62人(20.7%)、参議院全体では243人中50人(20.6%)となっています。閣僚議員にこの"耳が遠い"議員が多いのですが、自民税調の歴代会長である大物議員、例えば、山中貞則議員、三塚博議員、相沢英之議員は"耳が遠い"部類に属します。あなたの声で永田町での会話に「環境税」が飛び交う状況を作り出しましょう。そうなれば、これらの議員も耳を持つようになる副次的効果も生まれるでしょう。議員という私たちの代表者との関係を、選挙という点から、メールによる直接的コミュニケーション手段という線に変えていくことが、民主主義という先人から受け継いだ知恵のなかの最も重要なもののひとつを実際に機能させることにつながると考えられます。

[同時に571人にメールを送るには準備が必要]

 あなたのメールを上のメールアドレスを公開している国会議員524人に宛てて、このHPのボタンをワン・クリックして同時に送ることができれば、それが一番便利ですね。ところが、これが上手くいきません。マイクロソフト社のOutlook Expressをメールソフトに使っている方が多いと思いますが、ボタンのワン・クリックではあなたのメールの宛先に10人までしか入らないのです。524人に送るためには相手先を指定しては53回クリックしなければなりません。
 そこで、いろいろ検討した結果、あなたのアドレス帳に国会議員のメールアドレスを登録して頂く方法が、最初ちょっと手間がかかることを考慮しても、自前のサーバーを持たないこのHPの技術を前提とすると次善の策ではないかと思われます。このメールアドレスは環境税についてだけでなく、他の件についてもあなたの意見を送ることによって、代議制民主主義を機能させる手段となるでしょう。

[アドレス帳の使い方]

 あなたのメール・アドレス帳に議員メール・アドレスのインポートが完了した状態を前提に以下に手順を記述します。

@マイクロソフト社のOutlook Expressの画面から、ツール(T)→アドレス帳(B)を選択します。
Aあなたのアドレス帳には「メインユーザーの連絡先」フォルダーの下に「衆・地方区」、「衆・比例区」、「参議院」の3つのフォルダーができています。参議院議員全員にメールを送りたい場合には、このうち、「参議院」のフォルダーをクリックします。
B次に、編集(E)→すべて選択(A)を左クリックします。アドレス・リストの背景が薄青色に変わります。
Cツール(T)→アクション(I)→メールの送信(M)を左クリックします。
D「選択されたエントリのいくつかに電子メールアドレスが指定されていません。残りの電子メールアドレスに電子メールを送信しますか?」のメッセージに対し、はい(Y)を選択します。
E自動的に「メッセージの作成」画面に移ります。宛先にはメールアドレスが公開されているすべての参議院議員が記入されています。
F件名とメッセージを入力します。メッセージには、なるべくあなたの実名、年齢、ご住所の県名をご記入下さい。その方が議員の皆さんがあなたのメールを無視しにくいですし、またあなたの真剣なメッセージが伝わることになると思います。

 どうか、健全かつ建設的な提言を国会議員に伝えるために、このアドレス帳をご活用下さい。その際、このHPで提案している環境消費税の考えが環境税さらに税制選択の幅を広げることに言及して頂ければ幸いです。このアドレス帳は今後必要に応じてアップデートしていく予定です。

[議員メールアドレスをあなたのアドレス帳の一部とする方法]

こちらをご覧ください。メールソフトにマイクロソフト社のOutlook Expressをお使いの方向けの説明があります。家族のひとりが説明にしたがって試みたところ、手順1には24分、手順2は11分、手順3には17分、合計で52分かかりました。これに基づき手直しをしましたので、もっとパソコンに慣れた方であれば、30分で十分可能だと思います。手順のこのステップでてこずりましたとか、こういう説明が足りないとかお知らせいただければ歓迎します。また、アップル社のマックの上で動くメールソフトについても同様の方法が適用できるのではないかと思いますが、試していないので分かりません。お知らせ頂ければ掲載したいと思います。


Initially posted August 2, 2002. Updated July 16, 2003.