早いもので、本年も残すところ数えるほどになりました。後援会の皆様方におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。さて先般の衆議院総選挙では、皆様からのひとかたならぬお力添えをもちまして、悲願でありました滋賀一 区の自民党議席を獲得することができました。改めまして厚く御礼申し上げます。自民党の圧勝となった選挙ですが、改革の実行はまさにこれからが正念場です。そこで今回は、国と県のパイプ役として、その活躍が期待される上野賢一郎議員との対談を抜粋して掲載いたしました。ぜひとも私たちの改革に対する考えをご理解賜りますと共に、今後とも皆様のあたたかいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

上野 先の衆議院議員選挙におきましては、皆様の力強いお力添えをいただき、九四、六七一票もの大きな票数を得て当選させていただくことができました。この場をお借りいたしまして、ご支援を頂きました皆様に厚く御礼を申し上げます。初心を忘れず、研鑚を積んで県民の皆様の期待に応えられるように働かせていただく所存でございます。今後とも皆様方のご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
世古 私も上野議員の選挙対策本部長として全力をあげ選挙を戦いました。小選挙区制度が始まって以来、この第一選挙区では自民党衆議院議員がいなく、当初は大変苦戦を強いられていました。しかし皆さんの熱意とご支援を受け、ついに一区から初めて自民党衆議院議員を誕生させることができました。誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。しかしながら衆議院はいつ解散があるかわかりませんから、「戦いはまさにこれから」と上野議員に申し上げております。ご支持いただいた皆様にお応えする仕事の成果を見せないと、次は勝てませんからね。
上野 まさに世古議員のおっしゃるとおりです。 今回の選挙を振り返ってみても小泉首相の改革への思い、郵政民営化へのぶれない強さにより自民党は全国的に勝ったわけです。自民党の改革進捗によっては、いつ振り子の針が逆に振れるかも知れません。「戦いはまさにこれから」と気を引き締めています。

上野 郵政民営化は、すなわち『小さな政府を作る』ということの一つの始まりです。「削る改革」「作る改革」を通じて『民間にできることは民間に』という新しい国の形を作ることが必要です。これまで民間はリストラをはじめ常に改革を行ってきました。改革が残っているのは政府をはじめとする公共の部分、官の部分なんです。9月下旬の経済財政諮問会議でも、議員から「政府の規模を10年以内に半減する」「定員を5年間で5%純減する」といったことを議論しています。
世古 私も小さな政府を作ることには大いに賛成で、スピードを上げて改革を進めてほしいと思います。しかし行財政改革の一環である三位一体改革の中で、地方への税源移譲の内容は納得できませんでした。昨年の滋賀県議会議長、また全国議長会副会長の時に、政府には税源移譲の要望を何度も繰り返し行いました。しかし、地方交付税や補助金は大幅に削減されるのに、それに見合う税源移譲がされない。言ってる事と実際にやることが違う。まるで詐欺に遭ったみたいです。(笑)地方でできる事は責任を持ってやると言っているのに、税源移譲が不充分な上、地方交付税まで削減されたら、地方が破綻してしまいます。
上野 地方交付税などは基本的に地方に必要な財源なんですが、財務省がどうしても地方に出す分を減らしたがる。また権限移譲においても官僚は自分たちの権益を守るため、なかなか権限を離したくないからやっかいなんです。
世古 上野議員は、元公務員で、その中にいたわけだから内情はよくわかりますよね。(笑)
上野 (笑)中身は良くわかっています。ですから、とりあえず国と地方の権限配分、税配分そして民間との役割分担をきちんと分ける必要があります。今、そのための協議を政府与党においてもやっています。
世古 滋賀県の財政も厳しく危機的な状況です。今後も地方への税源移譲は強く求めていきますので、上野議員にも強く協力いただきたいところです。
上野 わかりました。地方分権は私の専門とするところですので、一生懸命取り組みます。

世古 社会保障についての関心は、みなさん非常に強いものがあります。福祉は弱者を救うということでメニューが多くありますが、まともに負担している人が不公平感を持っている。これが現状です。誰がどれだけ負担し、どれだけもらえるのか「給付と負担の原則」をバランス良く考え、中長期的な視点に立った議論が必要です。じゃないと、あまりに今の子供や若者の負担が大きくなりすぎ、未来への希望が持てなくなりますからね。
上野 そうですね。高齢者が増加して高齢者を支える人口は減っていきます。従来の制度は人口が増える前提で作られており、現在は変化に対応した、給付と負担のバランスをわかりやすく国民に示すことが重要です。また医療費の負担も増加を辿り、このままでは国庫からの持ち出しが増えつづけ破綻する恐れもあります。国民皆保険制度は世界的に非常に優れた制度ですが、医療費の無駄や過剰を削減し、また国と県との負担割合など検討が必要です。
世古 地方分権型社会として道州制のあり方の議論も出ております。国のあり方、地方のあり方、上位下達から対等平等へと、状況や環境が変わってきています。国は外交、防衛、国全体の経済、社会保障等の「国でないとできない分野」の仕事に限定していくことになるでしょう。お互い分担してやっていく。地方にできることは地方に。そうすると、もっと小さい政府が実現できる。
上野 自治体の規模も例えば「近畿州」のようなものにする必要があるかもしれません。その場合、霞ヶ関の解体・整理が必要で、国と地方の役割分担、仕事の整理と区分けをしっかりしていく必要があります。そうなると、おっしゃるように役所の数が4つか5つの省に集約されると思います。道州制になると県の役割も当然変化していきますので、地方自治のあり方の議論もさらに深める必要があります。憲法での位置づけもしっかりしなければいけません。
世古 近畿州になると県庁は「近畿州滋賀事務所」ということになりますね。(笑)

世古 先の日銀の短観でも景気が上向いている報告が続いていますが、特に地方の中小企業においては全く景気回復の実感がありません。例えば商店街でも空き店舗ばかりになっています。儲からないから未来がない、夢が見えない。だから後継者がいない。この悪循環を断ち切るために地方の努力だけでは限界があるというのが正直なところです。中心市街地活性化のために大津駅西地区の地元の方々は、国土交通省の支援を受けて再開発や区画整理を進めようとしておられます。本来は商店街振興の意味から経済産業省との連携も要望しているのですが、縦割り行政の弊害でなかなか進みません。
上野 縦割りの弊害については中央でも議論されており、中心市街地活性化については、内閣府が一元的に対策を取るべきだと私も主張しています。この方向で次期国会に新法を提出します。また、これからは国だけでなく県や地域が一体となった連携政策が必要だと思います。駅前の再開発では、全国的にどの駅前を見ても同じような顔になっているという批判があります。このように画一的な政策ではなく、その地域・場所に適した振興策が必要です。また、中小企業対策としては、新規投資を促進できるよう税制改正を行う方針です。

世古 全国を回ると、滋賀県といっても「どこや?」という感じで「琵琶湖があります」というとようやく「あー琵琶湖ですか」という反応が非常に多い。新幹線 栗東駅ができると人の流入も増え、滋賀県は観光立県にもなり得る。坂本の歴史的な町をはじめ、大津・滋賀には人を呼べる所が多いわけですから、知恵と工夫、地域の人を巻き込みながら観光行政をしっかりとさせなければなりません。
上野 その通りだと思います。観光については民間のアイディアをもっと積極的に活用してPRができるようにしていきたいですね。国としても応援できることがあると思いますので、今後検討していきます。

世古 教育基本法の改正論議や憲法での国の教育のあり方の議論も活発になってきました。特に日本人本来の誇りや思いやり、地域、親との関係の深め方等、常識的な範囲での道徳感の醸成も大切です。地域と家庭と学校が連携した仕組み作りが必要ですね。
上野 子供たちを取り囲む教育環境についても大きな問題を抱えていると感じています。例えば地域に住んでいる人が、地元の学校でどんな授業が行われているか分からない。学校全体の情報公開など学校制度改革も必要です。選挙期間中にも感じたことですが、子育てへの関心が非常に高い。しかしながら少子化対策の予算は高齢化対策の予算に比べて約20分の1の規模です。一般的に一人の子供が大学を卒業するまで2500万円かかるといわれています。政府のリストラ分を教育費の財源に充て教育費の負担を減らすことにより、将来の日本を担う子供達を増やしていきたいと思います。

世古 世古 県内の各市町に出向いても、いつも要望されるのは、「ここに道をつけてほしい」「この川を何とかしてほしい」など公共工事に関わることばかりです。 国の公共工事削減に理解はいたしますが、市民の要望に公共工事が多いのが現状です。また「公共事業=悪」の風潮がありますが、最近の公共工事は、環境にも配慮が行き届き、工事もずいぶんと進歩し、そのイメージは非常に残念に感じます。公共事業も必要なものと必要でないものがあり、必要なものはきちんと進めていくことが大切で、まさにバランス感覚を持った議論が必要です。
上野 厳しい財政環境ですが必要なものは進めるという姿勢が必要です。特に人の命に関わる耐震化・防災関連のものは積極的に進めるべきです。
世古 琵琶湖総合開発事業が終了して国と県が取り交わした約束がありますが、国が一方的に破棄している状態です。大戸川ダムの中止や大津放水路工事の遅延がそれにあたりますが、県民の生命と財産を守る治水対策という観点からも約束したことについてはしっかりと実行してもらわなくてはなりません。これでは誰を信用していいのかわかりませんよね。(笑)このあたりも上野議員に働いて頂きたいところです。
上野 地元選出の国会議員として努力いたします。また第二名神についても現在、議員連盟を作ってその方向づけを議論しています。
世古 環境問題について、県の「環境こだわり農産物制度」も少しずつ成果が出始めてきました。スーパーでも無農薬の野菜などは、少し高くても売れる。これからはトレーサビリティ、安全な農産物作り、さらに評価される農産物を作り出すことが後継者を育てていくことにもつながります。
上野 また子供達への「食育」ということも進めてゆくべきものであると考えております。

世古 最後になりましたが、改革の志を同じにする議員が、国と地方のパイプ役となって、共に改革を実行していただけるよう、大いに期待をしています。今後とも共にがんばりましょう。今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

世古正後援会 会長 東井 昭一郎

平素は世古正後援会に格別のご支援、ご協力を賜り心より厚く御礼申し上げます。また会員の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。自民党の圧勝になりました衆議院選挙を経て、まさにこれから中央と地方の改革が実行に移ろうとしています。地方の自治と改革の必要性を訴えつづけて参りました世古議員にとって、まさに実力、実績がものを言うときが来たという思いで一杯でございます。今回は、一区自民党衆議院議員として誕生した若きリーダー上野議員と世古議員が、中央と地方の改革の熱い思いを、それぞれの生の声として語っていただきました。これからも後援会の皆様のお声、ご意見を、そしてより一層のお力添えをいただけますよう、宜しくお願いいたします。



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