母親としての決断

「がんばる」

もはや決して若くはない、ましてや「女の子」という保証もない

できる限りのsupportは惜しまないが、僕は任せるしかない

「女の子だといいね」「どっちでもいいわ、元気なら」

本音はどうあれ、その決意とともに母親の力強さと妻の勇気に敬服した

 

待望の赤ちゃんに家族みんなが夢を託す

長い長い10月10日

しかし、その苦悩はこの子が与えてくれる夢と希望であまりある

母は産むまでの苦しみを子の泣き声に換えるまで耐えた

子に命を吹き込むように、母はその小さな体で大きなお腹を支えた

命を育むということは母親の命を削るかのようにも思えた

 

君の名前を決めるまで、ずいぶん悩んだよ

でも「みゅう」っていい名前だろう

多くの人に親しみを込めて呼んでもらえるといいね

お兄ちゃんたちが大好きな可愛いポケモンの名前とも同じだよ

ありきたりかもしれないが、女の子としてこころが「美」しく、

広く「裕（ゆたか）」にというプーさんとママの気持ちを込めた名だよ

できればママに似てかわいらしい女の子に・・・は欲張りすぎかな

 

願わくは人に優しく、夢を与えられるようにならんことを

これから君は多くの人に支えられて生きてゆくだろう

そのありがたさに素直に感謝できる心を持ってほしいな

そして何よりも君が今いることに、そう何よりママを大切にしてほしい

でもそれは、君がママになってはじめて理解できるのかもしれないね

 

ただ一つ心配なことがある

優しくはなれても、きびしい父になれないのではと

子供はあまやかすだけでは良い大人に成長できない

優しさはママとお兄ちゃんに任せる

父は時に厳しくと

 

でも本当に玉のような赤ちゃんだね

ほっぺってこんなにも柔らかだったろうか

そんな赤ちゃんを抱くと父の決意がぐらぐらと揺らいでしまう

でもきっと君が成長するとともに、僕も親として成長しよう

だから今しばらくは優しい父でいさせてもらおう

 

いつの日かきれいな花嫁さんとして巣立つまで、家族５人仲良く暮らそう