あっぱれミーポン

わたしの友だち「ミーポン」は、数少ない女友だちの中でも一番特別な存在だ。
会うことはめったにない。中学時代からの長いつきあいなのに、いまだにお互いのことはそんなに詳しく知らない。でもミーポンとはぜんぜん遠慮なくくつろいでつきあえる。それは彼女の飾り気のない(なさすぎる!)人柄によるのかもしれない。

ミーポンは一見おとなしそうだが、自分の世界をしっかり持っている。エジプト・イラン・ペルー・中国など、世界のあちこちの遺跡を一人で歩きまわった強者だ。
一応、おとなしく会社勤めをしているように見えるけど、かなりのマイペースだ。
昼ごはん用のおかずだけ持って出勤し、お米をといでタイマーをセット。お昼には、炊きたてのホカホカごはんを食べる・・・という、質素なのか優雅なのかわからない暮らしを続けている。わたしは「やっぱりごはんは炊きたてじゃないとね!」と主張するミーポンが好きだ。

42歳の誕生日にミーポンから郵便が届いた。ミニサイズの亀の子たわしだった。
中学生のとき学校の近所の雑貨屋の軒先に吊るされたタワシを見て「大人になったら買うんだ」と真剣に言った、わたしの言葉を覚えていたそうだ。
パッケージに貼られた切手がこれまた傑作な取り合わせで、わたしは改めてミーポンのセンスに脱帽した。
おそるべし、ミーポン。彼女がいれば次回フランス行きもきっと実現できる、と信じている。



2000年11月2日


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