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はずかしい話、10年くらい前のこと、新聞に投書したことがあります。
「『家族サービス』という言葉は、おかしい」という大真面目な内容でした。(笑)
GWや夏休みになると、新聞記事に必ず出てくる言葉が、「家族サービス」。仕事でお疲れ気味のお父さんたちが、休日、家族にせがまれて、車ではるばる行楽地へ連れていく・・・そんなイメージで使われている、毎度おきまりの言葉に、ちょっとうんざりしたのです。
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サービスされるのは妻と子供で、夫は奉仕する立場なのでしょうか。
家族はサービスしたり、されたりする関係ではないと思います。
家族にせがまれていやいや出かけている夫ばかりでしょうか。
週休2日制も広まり、親子が一緒に過ごす時間も多くなりました。妻や子供たちと遊ぶ日を楽しみに働いているおとうさんも今は沢山いるのに、家族で行楽にでかけた人を、一緒くたにして、いまだに「家族サービス」と表現するのは、失礼ではありませんか。
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そんなことを書きました。(嫌なオバサンだなぁ)でも黙っていられなかったんです。
1歳年下の夫、ベムは、まじめに働く素朴な人、といえば聞こえはいいですが、無趣味で、友達もいなくて、緊張しやすい性格。ゆえに自分から遊びにでかける、ということが全くできず、結婚以来「休日、奥さんにどこかにつれて行ってもらう」のが楽しみでした。
といっても、「わたしが運転する車でどこかに行く」なんて意味ではなく、わたしと連れ立って(バスで)街に出て、お店を歩き回ったり、ランチを食べたりするだけの話です。田舎育ちで全く人慣れしていないベムは、妻という名の頼れる「保護者&案内人」を得て、24歳にして、やっと街を普通に歩けるようになったのです。
子供がうまれてしばらく、お出かけは中断したけど、子供が幼稚園に入ると再び、わざわざ平日に休みをとって、子供のいない間に2人で出掛けたがりました。
もともと、一人で外出するのが好きなわたしは、一人ではどこにも行けない、楽しめない、おかしなベムを、当時(33才の頃)かなりうっとおしく思っていました。
で、つい新聞記事にカチンときて、投書してしまいました。(やつあたりです。)
いまだにベムは休日のたびに、わたしと一緒に出かけたがります。
ベムは休日も、平日と同じく6時半には起きて、9時にもならないうちにせかせかと忙しく部屋を掃除し始めます。掃除の大嫌いなわたしにかわって、かいがいしく一所懸命に掃除をして、11時過ぎにはヒゲを剃り、着替えもすませて、そわそわとわたしの機嫌をうかがいます。顔には目一杯、「掃除こんなにがんばったよ!さあ、今日も一緒にでかけようか」と書いてある。掃除をさせておいて邪険にするわけにもいかないので、しかたなく出かけます。ずっとこんな生活。2人で出かけるところをしょっちゅう人にみられて、「まあ、ラブラブ〜ね」と冷やかされたりします。(-_-メ)ヤメテクレ。
と、こんなに長々書いたのは、別にのろけるためではありません。一体、何が言いたいかというと・・・・こんな一見平和な「ラブラブ」夫婦であっても、ベムは妻がアルコール依存症&ウツに苦しみ、戦ってきたことなど、これっぽっちも知らない、という事実です。
気付かない夫と、黙ってる妻・・・なのに何食わぬ顔で一緒に暮らしていける、っていうのはどうしてなんでしょう。腹立たしいような、空しいような。「知られてたまるか」みたいなおかしな意地もあったりして、複雑な気分なのです。夫婦ゆえに言えないことって、やはりあるのかもしれない。(もしかしたら、ベムも、妻にだけ言えない悩みがあるかもしれないし。)
こんなことをああだこうだと考えながら、きょうも暮らしています。
10年たったら私達はどうしているだろう。あいかわらず秘密の多い妻でいるのかなあ。
それとも別れてる?(笑)
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