勝負はこれから。
再び小部屋に入り、今度は何やら紫色の光を出すマシンに顔をつっこみ、「肌の表面にはあらわれていない、かくれたシミ」というのを鏡で見せられた。
顔全体にシミがあるのがわかる。われながら、なんて恐い顔だろう。(^_^;)

「どうですか、できれば10日に1度、忙しければ月1度でも、通いませんか」といって、継続して通うことをすすめられた。(でたぞでたぞ〜〜)

わたしの身なりから判断して、一番エコノミーなコースをすすめてきた。
入会金30000円は、このたびの当選チケットでまかなえるから、あとは
1回8000円のフェイシャルコースを10回と化粧品一式で129000円。
げげ〜フランスに行けるなあ、Macが買えるなあ、と思って固まっているわたしに、
「最近はずいぶんとお安くなったんですよ。以前はこういうコースだけでした」
といって、50万だ80万だという恐ろしげなコースのほうも見せてくれた。
ボディからフェイシャル、脱毛まで全部セットになったやつもあるようだ。
(若くて気が弱い人だったりすると、ここまでいくのかもしれないなあ)
とにかく予想通り、お姉さんはあの手この手でわたしを勧誘してきた。

以下、勧誘の言葉の例。カッコ内は、わたしの心の中での反撃

その1、手軽に気軽にできる、と明るく訴える
「月々3000円からクレジット組めるんですよ、月1万なら1年でおわるし!」
‥‥(え〜?払い終えたころまた続きをすすめるんでしょう〜?はっはっは)
「忙しかったら月1度でもいいんですよ」
‥‥(そんな時間があったら鍼灸にいったほうがもっと気持ちいいなあ)

その2、心の琴線にふれようとする
「今まで、家庭や仕事に、ず〜〜っとがんばってきたでしょう?
 そろそろ自分にごほうびをあげませんか」←しみじみと語りかける
‥‥(いや、毎日わがままにごほうび生活してますから、これ以上は結構ですよ)
「自分を大切にして、かわいがってあげなきゃ」
‥‥(わたししゃもう充分、自分のことだけ考えて暮らしてるわがままなヤツですよ)

その3、女心を刺激する
「お化粧を落として素顔になったときにもきれいでいたいでしょ?」
‥‥(ほへ?べつに。素顔はダンナと子供にしかみせないんだからどうでもいい)

その4、正論?でせめる
「価値観にもよると思うんですよね。ストレス解消に余計な無駄遣いをするくらいなら
 月1万、こっちに通ったようがよっぽど有意義です」
‥‥(わたしなら月1万あったらフランス行きのために積み立てるか、Macに使う)

撃破
・あまりムキになって断ると相手もムキになるから正面対決はさける。
・「全く興味がないなら何故体験に来た!?」と怒らせたらまずい。
と考えたわたしは、のらりくらりと相手の気持ちを萎えさせる作戦に出ました。
「フランスに住みたいんでお金節約してるんですよ〜」と言ってケムにまいたり、
「少々オタクで、一般の女性とは興味の対象や金銭感覚が違うんです」と力説、最後に
「今、四十肩なので時間がある限りハリに通っている。それが1回5000円。
 半年くらい通えば治りそうだけど、それが終わるまでは金銭的にも時間的にも無理。
 秋くらいになって落ち着けば、改めてコースを申し込みたくなるかもしれないけど
 今はなんともいえない時期なので‥‥‥」
と、しおらしくとどめをさしたら、お姉さんはあきらめてくれました。(笑)
「また秋になったら電話してくださいね」といって
パンフレットをくれました。ありがとうお姉さん。

感想
「女性のみなさま、ご苦労さまです」という感じです。(^_^;)
たしかにまあ、気持ちはよかったですよ。(電撃、超音波!以外は)

もしも、今わたしが「なんとかできるかもしれない」28才くらいで、
しかも「彼氏をなんとかしなきゃ」とたくらんでいる独身だったりしたら、
もしくは、お金も時間もたっぷりあるけれど、
ダンナに若い愛人ができて辛い思いをしているおばさんなら、
ひょっとしたら魂を揺さぶられたかもしれません。

でもわたしは、貧乏ヒマなし42才。
‥‥とりあえず男はもうけっこうだし。(笑)
女同士で見栄を張り合うような場所からは距離をおいて、
気楽な生活をしている身です。
同じお金を払ってリラックスするならば
エステでこそばゆい思いをするよりも、鍼灸のほうがず〜っと性に合っています。

というわけで、とりあえず、
「四十肩は痛いけど、シミは痛くない」「シミでは死なん!」
という、あまりにしょうもないオチで、わたしのエステ体験は終わりました。

おそまつ!
 


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