http://www.mainichi.co.jp/edu/school/news/2001/10/03/p-03.html
から
左回り&右回りミニ問題集
小学生毎日ニュースから引用

質問
あなたはオリンピックでスピードスケートをみましたか?コースを左回りに滑っていることに気がつきましたか。それでは、右回りのスピードスケートは存在すると思いますか?
予想
ア:ある
イ:ない
スピードスケートをみていると、ゴールに向かって、左から右に向かって選手はゴールします。逆の右回りのスピードスケートは存在しないようです。
質問
スポーツにおいて、これは左回りだと思うものをあげてみましょう。あなたはいくつくらいあげることができますか。
◎左回(ひだりまわ)り…陸上競技のトラック種目、陸上競技のハンマー投げや砲丸投げなどのスピン、野球のベースランニング、幕内の土俵入り、フィギュアスケートのスピン、競輪、競艇など
この中で一番、歴史が古いのではないかと思われる陸上競技について考えてみましょう。
質問
陸上競技のトラック種目は、最初から左回りだったのでしょうか?
オリンピックを例に予想してみましょう。
予想
ア:最初のオリンピックから全て、左回りに選手は走った
イ:右回りで走ったオリンピックも過去にはあった
これは、IAAF(アイエイエイエフ)(国際陸上競技連盟)が取り決めた国際ルールブックに「レフトハンド インサイド=左手を内側に」と書いてあることから始まっています。IAAF(アイエイエイエフ)がこのルールを決めたのは1913年。第一回目の国際会議で決められたのは確かですが“なぜ左回りにしたのか”ははっきりしていません。
第1回五輪は右回りだったこのルールが決まるまでは、右回りに走ることもよくありました。1896年に開かれたアテネでの第一回近代オリンピックでは、じつは時計と同じ右回りでした。また、それ以前の1890年におこなわれたイギリスでのオックスフォード大学とケンブリッジ大学の対抗戦でも右回りだった、という資料が残っています。
質問
トラックを右回りで走るのと、左回りで走るのとでは、タイムに差は出るのでしょうか?たとえば、400m走を例にとるとタイムに差がでるでしょうか?左回りと右回りではどちらが速いでしょうか?
予想
ア:左回りの方が2秒以上速い
イ:右回りの方が2秒以上速い
ウ:ほとんど変わらない
再び100年ほど前の話になります。
当時は、その大会ごとに距離や回り方を決める方式でした。しかし“より良)い記録が出やすい”ような設定を考えるうち、自然と左回りが主流になっていったようです。1906年、アテネでのオリンピック十周年記念大会では、コースは右回りに設定されました。すると、たくさんのコーチや選手から「不自然だ」という抗議の声があがったのです。そこで、国際的にルールを統一しようということになりました。
陸上の選手(右利き)が四百メートルを走ってみると…タイムは右回りが60秒04、いつも走っている左回りが57秒58。
「右回りはカーブが長く感じるし、左の方が引っ張られる気がして走りにくい」と走った選手本人が言うように、タイムは左回りのほうが良い結果になりました。
質問
なぜ、左回りが主流となっていったのでしょうか。
あなたの考えた説を出してみましょう。
身体の構造の問題でしょうか?習慣の問題でしょうか?
あなたはどう思いますか?
なぜ左回りの方が一般的にコーナーを走りやすいかは色々な説があります。
右回り左回りタイムが違う現在 “なぜ左回りになったのか?”と考えられている理由はいくつかあります。まず、遠心力による心臓への負担を少なくするため。心臓が胸の左寄りについているため、カーブを走るとき左回りの方)が走りやすいという見方です。また、広い野原などで人に目隠しをした状態でまっすぐ歩かせると、なぜか本能的に左寄りにずれていくという説もあります。
でも、いちばん一般的な考えが人間の利き足の問題。実際に人の体の構造は、片足が軸足、もう片方がけり足、利き足になっていて、それは利き手と深い関係があります。右利きの人は左足が軸足、左利きの人は右足が軸足になります。軸足は、体をしっかり支さえる、ふんばりのきく足で、一方のけり足は自由に動く器用な足です。今も昔も右利きの人が圧倒的に多い状況のなか、左回りに走るルールになったのは、コーナーで軸足の左足をふんばり、外側で器用な右足を動)かすのがいちばん速く走れるから、という説明が一般的になっています。
スケートのスピンやジャンプも軸足は左になっています。
しかし、タイムは良いのですが、はっきりとした根拠はないようです。
質問
同じようなスポーツの世界ですが、動物(馬)の走る競馬は右回りでしょうか?左回りでしょうか?
予想
ア:右回りだけである
イ:左回りだけである
ウ:両方ある
日本においては、右回りの競馬が多いようです。しかし、かたや欧米では、左回りが主流のようです。
日本人という民族は、動物を見る時に、頭を左に置いて「正面」としています。「皿の上への魚の置きかた」などが例として挙げられます。競馬場のコースは、バックストレッチは向正面、そしてホームストレッチが正面ということになっています。競馬という競技において最も重要な、ゴール板があるからでしょう。馬が走る競馬場で、生身の人間が走ることはありません。走るのはウマです。人間は、スタンド
(昔は無かったかも?)からそれを見るのです。
ですから、ゴール地点で馬の頭が左になるように、右回りの競馬場ができたのではないでしょうか。
欧米には「動物は頭が左」という習慣がないことと、競馬は「馬と人間が一緒に走るもの」、という考え方から、ヒトが走りやすい左回りの競馬場ばかりになっているのだと考えられます。
質問
スポーツに限らず、色々なもので、右回りのものをあげてみましょう。
左回りのものはどうですか?
右回り
時計の針、北半球の日時計の影
トランプの配り方
回転寿司、
電子レンジの皿
スピードメーター、
秤などアナログ指示器の目盛り、
レコード、CD、ろくろ
扇風機、回転式電気かみそり
船のプロペラの多く(後ろから見たとき)。
銃弾のスピン、銃の旋腔(rifling)の方向
指で回す電話のダイヤル缶切り、鉛筆削り廊下の板の張り方(日本)
仏教の行道ネジ、
ドリルの刃閉鎖方向(水道やガスのコック、ネジを切ってある瓶の蓋など)
増加方向(エレクトロニクス機器などの調節つまみ)
左回り
野球、トラック競技。幕内の土俵入り。身体のスピン(円盤投げ、砲丸投げ、フィギュアスケート)麻雀の進み方、花札の配り方石臼、ジューサーミキサーの回転 ヘリコプターのローター
北半球の低気圧や渦 イスラム教の祈り(カーパ)
メリーゴーラウンドの多く、風車、 飛行機のプロペラの多く、 プロペラ型風速計コンクリートミキサー車数学における回転の基準(ガウス平面)
研究問題
色々な「右回り」「左回り」を調べてみませんか?
他の参考サイト
http://www4.justnet.ne.jp/~poka/linkp02.htm
http://homepage1.nifty.com/kakueiji/windmill/clockwise.html
http://www.ne.jp/asahi/ogi/home/back/006.html
http://www.kinjo-u.ac.jp/~gengock/staff/kumakura/hyoogenryoku.htm
車の中で、ラジオを聴いていたら、こんな話題が出ていました。
真駒内の屋外スケートリンクで素人が500mを滑ったら、なんと6秒ほど、左回りの方が速かったそうです。
奥さんとも、「地下街を歩く時に、どうしても左側通行になるねえ」
「どうしても無意識になるねえ、みんなそうだものねえ」
これも深いわけがあるんでしょうか?
この話題は、榊原先生の最終講義に行くとき、古山さんに話したら、「おもしろい」と言ってもらえて、ホームページで検索してみました。
今回は参考の図書はありません。全部ホームページですが、それを編集させていただきました。感謝致します。