ミ ニ ト マ ト の 棚 作 り

誰でもミニトマトの棚作りが出来ます

野菜の水耕栽培が盛んに行われています。 トマト もその一つで、温室の中で一つの株から数千個の トマト がぶら下がっている様は、 見事と云うほかありません。これがミニトマト では一本から数十万個も穫れるそうです。

このような栽培が、温室や水耕栽培でなく、露地栽培で出来ないかどうか、 ミニトマト で挑戦してみました。その結果、数こそ水耕栽培に劣りますが、ブドウの様に 棚作りで作れることが分かり、数年前から庭で栽培しております。上手に作れば一本で 1000個以上 穫れ、一房で最高120個のものもありました。そして多少色付きは悪くな りますが、11月頃まで収穫出来ます。

棚作りですから、狭い場所を有効に活用することも出来、誰でも簡単に出来ます。 今年の栽培状況を順次ご紹介しますのでご覧になって下さい。 素人ですが、栽培のポイントを簡単にご紹介します。一度挑戦してみて下さい。 客土すれば毎年同じ場所で栽培出来、庭でも十分楽しむことが出来ます。 私の庭では1平方米(2m×0.5m)に4〜5本植えております。

追記 ( 2003.5.8 )
  落ち葉や堆肥を十分入れて土作りをすれば、ミニトマトは連作も可能です。今年(2003年)で同じ 場所で10年目になり、客土せずに4年連作しています。今年の7月5日、8月5日、12月20日の画像を追加しました。
  今年は苗を植えて間もない頃、葉に褐色の斑点が出て種苗店に相談したところ、それは肥料のやり過ぎでしょう、と言われ 予備に更に2本苗を追加し別の場所に植えました。しかし後で酸性雨の被害であることが分かり、6本全てが元気に育ちました。 トマトは元肥はあまりやり過ぎないよう言われますが、ミニトマトは少々やり過ぎても大丈夫なことが分かりました。
  連作しますと数は減りますが、元肥を十分与えれば大きな味の良いミニトマトが獲れます。 元肥は3〜4ヶ月前からすき込んで完熟させておくことが重要で、私の場合は年末に既に翌年の元肥を大量にすき込み、4月までに 2回ほど天地返しをします。
落ち葉、堆肥、牛糞、鶏糞、魚粉、米ぬか、それに苦土石灰、化成肥料も有効です。思い切って 大量に入れることです。この土作りで連作も怖くありません。そして品種のはっきりした良い苗を購入することも重要です。

品 種 ココ、ペペ、ピコ、ミニキャロル等が良いようです。
肥 料 元肥をしつかりやることが最も大切です。生ゴミぼかし肥、堆肥、落葉、骨粉、乾燥鶏糞、乾燥牛糞、米糠
を大量に入れます。そして3ヶ月間ほど熟成することが必要です。
初期に液肥を与えるとより効果的です。 7月頃より有機成分の多い 化成肥料を追肥します。
管 理 脇芽は欠き、一本立ちとし、1m位から2本、棚の上から4〜6本とし、芯は止めずに脇芽は 徹底的に
取ります。棚はミニトマト一本当たり畳一畳分くらい必要です。 棚の上の枝は横に誘導し這わせます。
花房は摘花せず全て実らせます。実の多い房は上から 吊らないと折れることがあります。
その他 病害虫はあまりつきませんが、テントウムシダマシが最大の敵で、特に成虫は花芽を食いちぎり ます
ので、見つけ次第捕捉することが必要です。

4月12日、約15cmのミニトマト 「ココ」の苗3本を植えました。成長の過程をご紹介します。 日付をクリックすると、その日の画像に切り替わります。 日を追って順次追加していきますのでご覧になって下さい。

6月1日現在、3本の第4花房までの実と花の合計は700以上で、 最大の花房が約110個あります。着果率は100%に近いですから 1花房当たりの平均着果数は約60個ぐらいになる予定です。 着果数の多い木は、草丈の伸長は少し落ちます。 既にテントウムシダマシの成虫が現れ葉を食害され、花も数個食いちぎられ ました。今年はEMより作ったストチュウ(有機発酵液)を散布して防除効果を調べてみます。

6月30日現在、テントウムシダマシの発生は非常に少なく順調。但し過去初めて青虫に実を食害され、更にヒヨドリに狙われ始めました。 今年は実も大きく最大2.9cmあり、味も上々です。果房の枝が折れ始め、上から吊っております。

8月20日現在、最も暑い時期を無事乗り切り、無農薬で順調に収穫しています。 実の数はもうとうてい数え切れませんが、目標の一本平均千個は達成しつつあります。棚の上のものは少し 小さくなりますが平均2cmはあります。脇芽がどんどん出ますが見つけ次第取ります。それでも見逃して大きく なったものはそのまま伸ばします。結果的に一本当たり10本近くになりますが、肥料さえあればどんどん 花が咲いて実が成ります。芯は止めません。肥料切れにならないよう化成肥料や液肥を適宜与えます。ブドウ棚のように ミニトマトがぶら下がります。

日付をクリックすると、最上部の画像が変わります。★2000年4月25日草丈約20cmになり、第一花房がやっと出ました。★5月15日草丈約80cmになり、第三花房まで見え、花も咲きだしました。この間の一日の平均伸長率約3cmです。★5月30日 草丈約120cm、既に2本仕立てになり、2cmほどの実もついています。一番多い花房では約110個の花がついています。★6月15日 草丈1.8〜2m、棚の上に出ました。実も2.8cmほどになっています。第7花房まで開花し、一本平均約370個。一日の伸長率4〜5cm。★6月30日 草丈は棚上約1mになり、4〜6本に分岐。実も第3花房まで色付き、順次収穫始めました。棚までの一本平均約460個、最高550個です。★7月18日 棚の上まで色付きはじめました。棚の上は少し小さくなりますが結実しているものだけでざっと800個あり、まだ多数の花が有ります。どんどん脇芽が出ますので徹底的に取ります。★8月7日 棚上部の画像です。ほぼ棚いっぱいに広がりました。棚上部の収穫も始まりました。脇芽は見つけ次第取らないと収拾つかなくなります。★8月30日 棚いっぱいになり、棚を50cm拡張しました。今年の暑さで葉に少し病気が出ているようで、中間部は葉が少なくなりました。★9月25日 追加した棚も満杯状態になりました。先端部はまだまだ元気で枝も伸び、花も咲き、実もなります。中間部はほぼ終了です。★10月30日 花も咲き、実も増えていますが気温が低いのでなかなか色付きません。11月になるとそろそろ成長も止まり葉も枯れていきます。★12月10日 棚上の画像です。今年は異常に暖かく葉も未だ青々していますが、実の成長は止まりました。実も150個ほどあり少し色づいたものもありますが、おいしくありません。いよいよミニトマトも終焉です。★2003年7月5日 (この項以下追加 ) 今年は5月の酸性雨で葉が大分やられ下葉が枯れてしまいましたが草丈220cm、棚の上に出ました。2〜4に分枝しています。1段目は収穫を終わり、4段目の収穫も始まりました。今年は数が少ないせいで玉が大きく3.5cmくらいあり、味も上々です。重さで枝が折れるため紐で吊ってあります。左端のフル−ツトマトも7段まで結実しています。★2003年8月5日 棚上いっぱいに拡がり、収穫も棚下はほぼ終わり棚上が主役になりました。今年は初めてカラスの集団に襲われ、全体をネットで覆うことになってしまいました。右上部のブドウもテンに襲われ全体をネットで覆いました。今年はトマトにとってほど良い気候で、ネットに邪魔されながらもどんどん生長し実も沢山付いており5〜600個/本は収穫出来る予定です。★2003年12月20日 今年は10月11月が温暖で予想以上に収穫が伸び、味は落ちますが12月になっても写真のように大玉(3.5cm)の実がぶら下がりました。来年の土作りのこともあり12月23日で栽培終了しました。★2003年12月23日 青い実も含め最後の収穫は約700個ありました。推定ですが、今年はミニトマト1本当たり約800個の収穫でした。    

|ホ−ム|

日付別栽培状況
6月30日の第1,2果房の画像です。
この範囲で430個ほどあります。8月19日の棚下の画像です。
ブドウのようにぶら下がっています。9月30日、雨が降り始めましたので
収穫しました。450個あります。これで目標の3、000個達成です。